こんにちは。
栃木県現地スタッフの金田です。
那須高原は4月に入り例年より暑い日が続いています。桜の開花と共に那須岳の雪解けもだいぶ進んできました。通年ですと5月の上旬まで残雪が残りますが、今シーズンの雪解けは早まりそうですね。
目次
那須岳とは
那須岳とは茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の総称となります。日本百名山にも数えられ、残雪が消える初夏から秋には多くの登山者が訪れます。
登山口までのアクセスも良く、那須ロープウェイを利用すると9合目まで登れてしまいますので、気軽に雄大な景色を楽しめます。
3月下旬に那須岳登山の入り口となる、「那須ロープウェイ」や「峠の茶屋駐車場」への道路が開通し、これから多くの登山者で賑わう季節となります。
雪が残る4月の那須岳
我家はオールシーズン那須岳登山を楽しんでいますが、今回は雪解けと共に顔を出し始めるひょうたん池へ行ってきました。
ひょうたん池は大きな池ではありませんが、特に紅葉の季節にはこの池に映る紅葉と逆さ茶臼岳の景色を求め、多くの登山者が賑わう場所になります。
今回はピークは踏まず、ひょうたん池まで素晴らしい景色を眺めながら歩いてきました。
登山コース紹介
「那須ロープウェイ」を利用して歩くこともできますが、より景色を楽しむために県営の無料駐車場「峠の茶屋駐車場」からスタートしました。
コースタイムは片道約3.3キロメートル、ゆっくり歩いて2時間ほどになります。往復で休憩を入れて5時間ほどのコースタイムになります。
ただ、登山道にはまだ積雪がありますので、防寒や雪山歩き用の準備が必要となります。
【コースタイム】
登山口の「峠の茶屋駐車場」からスタート
峠の茶屋駐車場
| 【峠の茶屋駐車場】 ●駐車台数：167台 ●駐車料金：無料 ●トイレ：あり（4月下旬まで冬季閉鎖中）※手前にある大丸駐車場のトイレは利用できます。 |
「峠の茶屋駐車場」からスタート！
登山口には鳥居がありますが、雪に半分以上埋まっていた鳥居はくぐれるようになりました。
まずは分岐点の「峰の茶屋跡避難小屋」を目指します。
スタートは樹林帯歩きとなりますが、20分ほどであっという間に森林限界へでます。活火山らしい荒々しい景色が広がります。
右手には急峻な朝日岳の姿が見えてきます。いつ見てもかっこいいシルエットです。
森林限界へ出ると暑さを遮るものがなく、これからの季節は熱中症にも注意が必要です。この日の気温は17℃。登山するには暑いほどで、コポーは夏ウェアへお着換え。
登山スタートから50分ほどで「峰の茶屋跡避難小屋」が見えてきました。
「茶屋」とついていますが、避難小屋になるためトイレや売店などはありませんのでご注意ください。
雪解けが進み登山道は一部川のようになっているところもあります。防水性のある登山靴がおすすめです。
「峰の茶屋跡避難小屋」周辺は強風が吹くことが多い場所ですが、この日の風は穏やかでした。
避難小屋は茶臼岳や朝日岳、三本槍岳への分岐点になります。この日も多くの登山者で賑わっていました。
水分補給をしてひと休み。
「峰の茶屋避難小屋」から「ひょうたん池」へ
今回はピークは踏まず、茶臼岳を巻くコースでひょうたん池を目指します。
火山帯らしいごつごつとした岩場の登山道が続きますが、見晴らしは最高です。大きなアップダウンがないため、景色を眺めながらのんびり歩けるコースになります。
雪渓をトラバースします。グズグズの雪で滑りやすくなっているため、ここは慎重に。コポーは四つ足なのでスタスタと慣れたものです。
雪渓を渡り終えるとゴーっという音とともに火山ガスが噴き出る「無限地獄」を通過します。山が活きてると改めて感じる場所です。落石にも注意しながら足早に進みます。
ひょうたん池へ下りる姥ヶ坂分岐へ到着です。この季節はこのコースは登山者が少ないため、熊鈴をしっかりと鳴らしていきます。
那須岳周辺は登山者が多くても熊の出没がある山域になります。
姥ヶ坂からの景色も最高です。目の前には福島県と栃木県の県境にある裏那須といわれる山域の雄大な景色が広がります。
北斜面のコースのため徐々に積雪が深まります。
油断すると大きく踏み抜きます。
緩やかな下りになると姥ヶ平へ到着です。紅葉の時期には多くの登山者で賑わいます。
那須高原の観光パンフレットなどにも使用されている人気のスポットになります。
こちらは昨年の秋に撮影した写真になります。この景色見たことありませんか？
平らな場所になると雪が大好きなコポーはスリスリ＆コロコロ。毎回私たちを和ましてくれます。この日は暑さもありいつもり多めに遊んでいました。
雪遊びを楽しんだら今回の目的地、ひょうたん池へ進みます。
分岐の標識が示す先には本来は木道がありますが、まだ雪の中にありました。少しでている箇所もありましたが、地図で確認しながら進んでいきます。
雪解けの「ひょうたん池」へ到着
開けた空間へ出ると、深い雪から顔を出し始めた「ひょうたん池」へ到着です。
荒々しい活火山の茶臼岳の下に神秘的な色のひょうたん池。この季節に来たのは初めてでしたが、感動が止まりませんでした。
本来池である場所はまだ雪の下になります。那須岳の雪深さがわかります。
天候や、太陽の高さ、角度によって池の色は変化します。
ちなみにこちらが秋のひょうたん池の景色です。今の何倍もの大きさの池になります。まだほんの少ししか顔を出していないことになります。
この時期にしか見ることができない自然の美しさに改めて感動する瞬間でした。
山歩きは季節や天候で変化する自然を感じられます。
同じ道を歩いても同じ景色はありません。季節の移り変わりを感じ、感動を与えてくれます。
これからも安全登山で山登り楽しんでいきたいと思います。そして、いつも一緒に歩いてくれるコポーと犬連れ登山に寛容な那須岳にも感謝です。
ルールを守りこれからも楽しく山登りしていきたいと思います。
そして山で感じた感動をブログでもお伝えできればと思います。
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