こんにちは。
東京から長野県東信州に移住して14年、現地スタッフのらん・ぶるす子です。
今回は以前に書いたコチラ とコチラの記事の続編、移住者・二拠点居住者が知っておくべき「冬の常識」の「薪ストーブ編」をお届けします。
目次
憧れの薪ストーブ! でも、意外と大変!
信州への移住や二拠点居住を考えている方なら、冬の寒さや暖房事情について気になっていることでしょう。
中でも「薪ストーブ」に憧れている方も多いのでは?
パチパチと薪がはぜる音、やわらかく部屋を包む炎のぬくもり。エアコンや灯油ストーブとはまた違う“本物の暖かさ”がありますよね。
でも、薪ストーブって憧れだけで導入するとけっこう大変な目に遭うんです。
はい、そうです、私のことです。以下、私の「しくじり体験」と、そこから得た「薪ストーブの常識」についてお話しますね。
常識その1:薪はタダじゃない!
信州に移住した直後は古民家に住み、その寒さに耐えかねて、「次は暖かい家に住みたい」と思った私たち夫婦。家を新築し、暖房には薪ストーブを選びました。夫は昔、薪ストーブ生活をしていたことがあって、薪をつくるのが楽しかった(パーンと木が割れたときの爽快感とか)のと、やはりとても暖かかったとのこと。また、私は薪ストーブで料理をすることが憧れだったのです。
大工さんからも「薪ストーブだったら暖かいし、燃料タダだからいいよ!」と言われたのも後押しになりました。
家が建って、さっそくご近所さんに声をかけると、
「リンゴ畑やってるんだけど、古くなった木を引っこ抜いたから持っていって!」
「田んぼのハゼかけ棒(刈り取った稲穂をかけて干すもの)、古くなったから使って!」
と、そこからじゅうから薪の原料が集まってきました。大工さんが言っていたことは本当でした。
しかし、もらえるのは丸太のまま。そこから、
- チェーンソーで玉切り
- 斧で薪割り
- 薪棚に積む
- 乾燥させる
という工程が待っています。これがなかなかの量重労働!!
しかも、これを冬の暖房シーズン分、やる必要があります。
若い頃は楽しかった薪割りも、50代になった夫には負担が大きく、作業後は腰痛に悩まされマッサージ通いに。結局「燃料タダ」とはいえ、労力や時間、さらには治療費までかかり、「薪を買った方が安いのでは?」「灯油の方が効率的では?」と思うことも。
週末が薪割りで終わる、腰を痛める――そんな苦労も移住者あるあるです。
結局、我が家では3年目からは自分で薪をつくるのをあきらめて購入することにしました。家の断熱性・気密性や標高、日当たりなどによっても必要な薪の量は違いますが、我が家の場合、ひと冬の薪代は6~7万円といったところでしょうか。
常識その2:薪ストーブは「大は小を兼ねる」とは限らない!
もう1つ私たちがしくじったのは薪ストーブの「サイズ」選びでした。そのメーカーにはS・M・Lとサイズがあり、私たちは迷わずLサイズを選択。
理由は、大きければ長めの薪をそのまま使えるので、丸太を細かく切る手間が減るだろうと考えたからです。夫は薪ストーブ経験者でしたので、その判断には納得感がありました。さらに「小さくてパワー不足で寒い思いをするより、大きいほうが安心だろう」という思いもありました。
ところが実際に使ってみると、大きな薪ストーブは暖まるまでに時間がかかることがわかりました。薪ストーブ=巨大な金属の塊。これが暖まるにはそれなりの時間が必要なんですね。
薪ストーブは燃焼により発生した熱がストーブ本体や木の柱や壁に蓄えられ、薪が燃焼し終わった後もその蓄えられた熱が放出されて暖かさが続きます。なので、もう少し小さいサイズの方が早く部屋が暖まり、早くから柱や壁に蓄熱され、結果的に暖房効率が良いのではと感じました。
後で調べてみると、薪ストーブは「大は小を兼ねる」わけではなく、部屋の広さや断熱性能、間取りに合わせたサイズ選びが重要だとわかりました。購入時には自己判断せず、専門家に相談することを強くおススメします。
常識その3:薪料理は難易度高め
薪ストーブの中には「クッキングスペース」が付いているタイプがあり、ピザや煮込み料理なども楽しめます。ただし、この機能が付いているストーブはお値段が高め。
我が家ではコストを抑えるため、また、夫が「燃焼室(薪を燃やすところ)に五徳を入れてダッチオーブン(分厚い鋳鉄製のフタ付き鍋)を置けばピザも焼けるのでは?」というので、クッキングスペースなしの薪ストーブにしました。
そして、新築に引っ越して最初の冬、いよいよ憧れの薪ストーブ料理を実際にやってみました!
すると、火力が強すぎて、ピザがあっという間に黒焦げ…。
試行錯誤の末、薪が熾火(おきび)になったタイミングで入れると、うまく焼けることがわかりました。
しかし、問題はタイミング。我が家では昼間は暖かく、薪ストーブを使うのは夕方から。夕食準備の時間帯は薪をガンガン燃やしているため、熾火状態での調理が難しいんですよね。
結果として、今では薪ストーブでの料理はまったくやっていません。
ですので、調理も楽しみたいなら、クッキングスペース付きの薪ストーブを選ぶのがおススメ。
「暖房メイン」で使う場合は、シンプルなタイプでも十分です。
常識その4:とにかく乾いた薪を使え!
薪ストーブ初心者が必ず通る道、それは「薪が燃えない問題」。
太い薪に直接火をつけるのは難しいので、新聞紙や段ボール、細枝などの焚き付けを重ねて燃やします。が、慣れないうちは焚き付けだけが燃え尽きてしまい、薪に火が移っていかないんですよね。私も何度も失敗しましたし、使いこなせずに薪ストーブを諦めた移住者仲間もいます。
この原因のひとつは焚き付けをケチること。焚き付け材もご近所さんや農家さんから剪定枝をいただいたり、大工さんから廃材や端材をもらったり、近所のスーパーから段ボールをもらってきたり、手間や時間がかかっているので、なるべく少ない焚き付けで効率よく…… なんて思っていると結局失敗します。焚き付けは惜しまずたっぷり使うのがコツです。
もうひとつは薪の乾燥不足。含水率20%以下が理想です。そのためには割ってから最低1年は乾かす必要があります。つまり、今年の冬に使う薪は前年から準備しておかないと間に合わないのです。
乾いていない薪は燃えづらいだけでなく、煙突内部にススがたまり、火災の原因にもなるとか!
薪ストーブは「冬だけの話」ではなく、1年がかりのプロジェクト。移住初年度はまず薪を買うことになる、という点も覚えておきましょう。
結局、薪ストーブは「趣味」のものだった!
このように薪ストーブは単に「憧れ」や「ランニングコスト」の面から導入してしまうと、「燃料タダ」どころか腰痛マッサージ代がかかり、「大は小を兼ねる」どころか巨大な鉄の塊がなかなか温まらず、憧れのピザは黒焦げ…。そして、薪はなかなか燃えてくれず、ただの焚き付けの無駄遣い、というトホホな結果が待っています。
でも、そんなしくじりを経てわかったのは薪ストーブは暖房器具というより「趣味」。ゴルフやヨガと同じで、ハマる人は夢中になれるので、キレイに割った薪を薪棚に美しく積み上げてニヤニヤできますし、向いていない人は「週末が薪割りで終わる」「腰が痛い」でギブアップ。
「趣味」ですから、「そんなに時間や手間をかけるんだったら買ったほうが安い」といったコスパを気にしない人が続けられるんですね。だって、趣味はお金がかかるものでしょ?
でも、最初から「趣味」ではなく「あくまでも暖房器具の1つ」と割り切り、「薪づくりはせずに購入する」と決めて導入するのもアリ。薪ストーブは本当に暖かく快適ですから。
信州での冬暮らしを考えるなら、私の“しくじり体験”を参考にしつつも、薪ストーブ生活を趣味として楽しんでいる先輩にも是非話を聞いてみてください。
どんな薪ストーブを選んだらいいか、どうやって薪を入手するか、どうやって薪と焚き付けを並べるかなど、うれしそうに詳しく話してくれることでしょう。誰でも自分の好きな趣味のことを話すのは楽しいものですからね!
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