台風が次々にやってくるこの頃。知り合いの方の計らいで、熱海市伊豆山・稲村地区にある”旧テーテンス熱海別邸”(稲村ハウス)を現在は一般見学不可のところ拝見させて頂きました。
今年6月に国の有形文化財の審議会から答申され、決定されれば熱海市の6件目の国登録有形文化財となります。この建物は、日本のモダニズム建築の旗手として活躍した前川国男(1905-1986年)の設計です。1942年頃の作とされ、ドイツ人技師アウグスト・ペーター・テーテンスの別邸として造られた建物です。建物の特徴は、熱海の別荘建築の特徴である海に面した大きな開口部と石積みなど革新的木造が評価されています。前川国男は、世界的建築家のル・コルビゥジェに師事し、上野の東京文化会館などの作品があります。
熱海から湯河原へ続く国道沿いから海へおりていく古い別荘地エリアである稲村地区に建物はあります。駐車場はないため車は途中の道に止めます。そこから急な坂を歩いて下りていくと石造の部分がある軒の低い建物の北東部分に出ます。右手が玄関になっています。建物の左側から海の方向に向かうと視界の開けます。天候にも恵まれ、素晴らしい海の眺望と手入れされた庭が一望となります。
建物は平屋建て、くの字の形状が特徴です。庭にいると海から波の音が聞こえてきます。熱海の別荘地は、国道の南側よりも北側にあることが多いため、色々な案件のご案内をしていても波の音を聞くことができるのは珍しいと思います。
海の眺望に面した広い開口部がこの建物の特徴でもあります。元の間取りからDIYでプランも使いやすく変更されています。元の玄関は現在使われずに、庭のテラスから出入りされるそうです。こちら側は天井高も高く通常の建具上部もガラス窓(FIX)で開放的です。
元々はキッチンは北側でしたが、現オーナーがLDとオープンのキッチンに変更しています。石積みの壁は元の状態だそうですが、古い暖炉を薪ストーブに変更されています。照明もとても暗かったので、色々設置されたそうです。家具の内、オリジナルは写真の椅子と椅子脳後ろの浮いているようなオープン収納棚だそうです。
当時のオリジナル照明は、左上の写真のものだそうです。右写真のといれも時代を感じる古いタイプがそのままです。
最後に庭からの海の眺望と現オーナーが飼っている猫のみっちゃんです。
前川国男設計ではないか?と噂されながら確証がなかったこの別荘ですが、2020年に前川国男建築として認定。現オーナーはアメリカ人の方で十数年前に購入後、DIY でコツコツ手を加え使用できるようにされたそうです。そんな中ご家族が海外滞在で不在になるタイミングに民泊で活用することにされたようです。その管理を任された運営会社が”この建物が、前川国男設計の建物か”を前川国男設計事務所に確認を依頼され、調査の結果資料が見つかり、前川建築の”テーテンス熱海別邸”と認定されたそうです。隣に別棟がありますが、前川国男ご本人が使用されていた別荘だそうですが、図面が残っていないため認定されていないそうです。国の登録有形文化財も母屋のみとなるようです。
熱海市は別荘地としての歴史があります。色々な古い別荘建築を訪ねてご紹介したいと思います。
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