みなさんこんにちは。富士五湖地域担当スタッフのなるたかです。いよいよ11月に入り、富士初冠雪のニュースを聞いたりして冬が近づいてくるのをひしひしと感じます。
なるたか宅では今までこたつで耐えてきましたが、いよいよ薪ストーブも使えるように、準備を始めました。真冬の雪に備えて冬タイヤにしたり、衣替えや防寒着を出したりと、いろいろ冬に向けての備えで忙しい毎日です。
今回は、以前紹介したイスカがいったい今どうなっているのか気になったので見に行ってみました。前回は昼間の取材だったので、せっかく近所に住んでいるのだからと早起きして創造の森に向かいます。
普段から創造の森の前を通るときに、カメラマンの姿をちらほらと見かけていたので、まだイスカがいるのではないかと期待できます。さらに今回取材に行ったのは11月3日の文化の日、祝日なので普段以上に多くの野鳥撮影マニアの人たちが来ているはずです。
まだ日も昇りきらない午前6時45分、駐車場に到着すると、予想以上、すでに15台以上の車が停まっていました。富士山を正面に見て左側、東からオレンジ色の暖かい日の光が優しく差し込んでいます。その明るい光に照らされて、頭に雪をかぶった富士山もとても美しく見えます。
周囲の木々もかなり紅葉が進んでいて、赤や黄色の色彩がきれいです。気温は7度ほどでしょうか。澄んだ空気に駐車場にいながらにして多くの鳥の声がきこえました。早朝に鳥が活発なのはこの景色のせいなのかもしれませんね。
そこからさっそく池に行ってみると、暖かい恰好をしてカメラをスタンバイさせている人たちが大勢いました。人数はより5、6人多いくらいです。白い息を吐きながらしばらく待っていると、急にざわめきが消えて、一斉に上の方を見上げはじめました。
そちらを見てみると、なんとイスカの群れが!なるべく大きい写真を撮りたかったのですが、カメラの性能がこれで限界だったので、かなり小さく写ってしまいました。
しかし、よくよく見てみるとクチバシの先端が食い違っているのがわかります。これがカメラマンを引き付けてやまない、他の鳥にはないイスカの大きな特徴です。他にもイスカには、オスの体の特徴的な赤色や、逆V字の尾羽などの見分けるポイントがあります。
高い場所にいたイスカはカメラで見ないければその特徴が分かりにくかったのですが、最初に見つけた人はただ見ただけで「あっ、あれはイスカだ!」と言っていたので、さすがイスカを撮りに県外から来るだけはあるなと驚かされました。
その後、一斉に池へと降りてきたイスカたちに、カメラマンたちから思わず、
「やった!」「やっときた~」「待ってました」 などのつぶやきが漏れて、一気にシャッター音が響き始めました。その間にもどんどん水を飲んでは池の周りの木にとまる動きを繰り返すイスカたち。
群れの中には別の鳥も少し混ざっていたようで、「あれ?これアトリじゃない?」「いやいや、アオジだよ」「そうかなぁ~」と野鳥撮影仲間ならではの確認するトークも聞こえました。
なるたかも急いで写真を撮ろうと思い、イスカの素早い動きに若干焦りながらカメラを構えたのですが、ここで思わぬ邪魔が入りました。この上の写真、シャッターを切った瞬間に別のイスカが飛び込んできたのが、中央のボケの正体です。その後ろにいる、目立つ赤色なのがオスです。まわりをメスに囲まれて、まさにリーダーっぽい風格をしていました。
やがて5分もしないほどでイスカの群れが飛び去ってしまうと、後に残されたのは元の通りの寒い空気と野鳥仲間たちのおしゃべり、鳥のさえずりの声だけでした。水場に来てから本当にあっという間の出来事でした。
駐車場の車のナンバーを見るとほとんどすべてが県外ナンバー。これだけ早い時間にここに来れているということは、泊まりかかなり早起きしたかのどちらかです。いずれにしても撮影にかける情熱的な姿勢には脱帽です。
今回は、イスカの続報ということで早朝の創造の森の様子を紹介してきました。以前よりも数が増えて、成長したイスカたちの姿を見られてよかったです。夏、秋と冬鳥のイスカの観察ができた今年の河口湖はとても幸運だったといえるでしょう。多くは冬の渡来鳥として紹介されるイスカですが、今年は8月ごろから噂された創造の森での発見情報。カラマツや松など針葉樹の実が豊富だからか11月となったいまではその数も増えてるようです。この地域の秋は大変短いです。葉はもうすぐ散ってしまいます。紅葉と黄葉のコントラストに包まれた空間を味わいに来てください。
富士桜高原別荘地から車ですぐに行ける距離なので、イスカが気になった方は是非見に行ってみてはいかがでしょうか。
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今日もありがとうございました。
皆さまにとって幸せな1日でありますように
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