こんにちは。
群馬・北軽井沢エリア現地スタッフのハセベです。
連日暑い日が続きますね。
山の上は朝晩は涼しいのですが、昼は太陽が近く
外に出ると一瞬で皮膚が焦げついてしまいそうなくらい熱いです。
この昼と夜の温度差によって美味しくなった野菜が
夏の高原の直売所には沢山並び出しています。
キャベツ、もろこし、トマト、ズッキーニ、モロッコインゲン、レタスなど…
毎年直売所のオープンは楽しみで、待ってました!という感じです。
419と呼ばれるキャベツ
私の住む嬬恋村はキャベツの産地で有名です。
嬬恋村は夏秋キャベツ出荷量が日本一だそう。
キャベツといっても種類が色々ありますが
嬬恋の直売所に並ぶキャベツは
『419(ヨンイチキュー)』
という種類のキャベツが多いんです。
419とは??
本当は麗峰(れいほう)という名前があるのですが
試作時の品種番号419がそのまま定着してしまったそうです。
みずみずしくて、柔らかくて、甘い419。
シャキシャキでレタスのようだと表現する方もいます。
それくらいみずみずしいのです!
包丁を入れると「パリパリっ」と弾ける感じです。
美味いと評判のため、直売所に並ぶのを見かけることが多くなったような気がします。
幻のキャベツ419
美味しくて人気なのに、なぜスーパーでは見かけないのでしょう?
419は他の種類のキャベツに比べ病気が多く
作る農家さんが少ないため市場に出回ることがほとんどないからのようです。
そこから『幻のキャベツ』と呼ばれるようになったのです。
みずみずしいあまり少しのショックで割れやすかったりもします。
そのため「やさしく扱ってね」の注意書きも…
春キャベツとそうでないキャベツ、というくらいの違いしか分からなかった私ですが
野菜も種類によって味が全然違うということに、ここに住み始めて気が付きました。
直売所で作り手さんから話を聞いて直接野菜を購入できたり
朝採りの野菜をその日にいただけるというのは田舎暮らしの嬉しいところです。
この写真は夜明け前のキャベツ畑。
まだ暗い中、投光器やトラクターのヘッドライトの明かりで照らしながら収穫作業…大変な作業です。
感謝していただきたいと思います。
キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ(キャベチュー)
昔々、日本武尊が東征中、海神(ワタツミ)の怒りを鎮めるために愛妻・弟橘姫(オトタチバナヒメ)が荒れ狂う海に身を投じました。
『日本武尊(やまとたけるのみこと)が碓日坂(今の鳥居峠)におたちになって、なき妻弟橘姫(おとたちばなひめ)を追慕のあまり「あづまはや」(=「ああ、わが妻よ、恋しい」)とおなげきになって妻をいとしまれた』
という故事があり、それが村名の由来となっています。
そんな嬬恋村を愛妻家の聖地とし、毎年
『キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ(キャベチュー)』
というイベントが開催されています。
キャベチューって聞いたことないですか?
「広大なキャベツ畑の中心(愛妻の丘)で、普段なかなか伝えることができない言葉を叫ぶイベント」です。
今年で19回目を迎えます。
私は何回か見に行っているのですが
数々の叫びに感動し、ほっこりさせられています。
毎年恒例で叫ぶ方もいるんですよ。
2024年は9月1日(日)開催です。
愛妻家の方は是非、エントリーしてみてください!
愛妻の丘
キャベチューの開催地である『愛妻の丘』。
見渡す限りのキャベツ畑の丘の上にあります。
雄大な浅間山を目の前に眺める事ができて、嬬恋村に来た!と思える場所です。
愛妻の丘までの農道は冬季は除雪されませんので
春〜秋の季節限定です。
夏はキャベツのグリーン一色で素晴らしい景色が見られます。
愛妻の丘のオブジェや鐘などは、嬬恋村在住の高橋耕也さん(工房ものずきん)がデザイン製作をしています。
愛妻家協会
愛妻の村である嬬恋村には、【日本愛妻家協会】本部なるものがあります。
『妻というもっとも身近な赤の他人を大切にする人が増えると、世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない。』
という甘い理想のもと、日本独自の伝統文化かもしれない愛妻家というライフスタイルを世界に広めていこうという文化活動を行っている。』協会です。
愛妻家協会の『愛妻家テミル原則』がこの愛妻の丘に掲げられています。
やってみる 妻が喜ぶ家事ひとつ
出してみる 気づいた時の感謝の言葉
聞いてみる 世間ばなしと今日の出来事
捨ててみる ミエ、テレ、タテマエ、セケンテー
なってみる 恋した頃の触れ合う気持ち
いつも五箇条を意識していなくても、ここに来てこれを見て、何かのきっかけになればいいですね。
嬬恋村役場に婚姻届を提出された方は、ご結婚の記念としてこの「愛妻家テミル原則」をプレゼントされるそうです。
1ヶ月後には『キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ』が開催されます。
幻のキャベツを購入しがてら、キャベチューの見学いかがでしょうか。
気持ちの良い高原に是非おでかけください!
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今日もありがとうございました。
皆さまにとって幸せな1日でありますように
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