皆さま、こんにちは、八ヶ岳エリア担当の山田です。5月も終わり、
八ヶ岳高原は深い緑に覆われてこれから梅雨のシーズンを迎えます。
日本各地で暑い日が続いていますね、八ヶ岳周辺も厳しい陽射しの日々、
そして早過ぎる台風発生の影響で天候不順の数日間、もしかしたら
このまま梅雨入りかも、そんなふうに思わせる雨の降り方でした。
先行きに不安を感じるこの頃の天候ですが、八ヶ岳の山嶺と自然の
雄大さは際立って私たちの心を浮き立たせてくれます。
清里から富士山を望む
八ヶ岳観光圏のゴールデンウィークの賑わいは相当なものでした。
このエリア周辺には、近年特色を持った宿泊施設の開業がめじろおしです。
私の働く店舗の近くを例にとっても、老舗ダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティ
を筆頭に多くの新しい体系の宿泊関連施設が営業しています。
ダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティ
ダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティ（会員制・非会員料金導入式）は
1973年（昭和48年）ダイヤモンド軽井沢及びダイヤモンド芦ノ湖の開業を皮切りに、
全国各地の観光地、特に別荘が集中するリゾートエリアに会員制ホテル事業を展開
京都、下呂、有馬、鎌倉、能登、安曇野、数えきれない程の会員制ホテルを運営しています。
郭公が春の訪れを告げる頃、朝夕の寒さも和らぎ、農事の頃を教えてくれる。
ダイヤモンドホテルが開業されれば、そのリゾート地は全国区を約束された様な物と
言われるほどでした、ダイヤモンド八ヶ岳は1991年（平成３年）標高1200mの森の中、
当時はJR小海線の北側の広大な八ヶ岳山嶺は手付かずの原野で大泉町泉原には、
確か紀文の創設者の広大な別荘しかなかったと思います。会員制リゾートホテルで、
「美術館に泊まる」と云うコンセプトで、ロダンの彫刻をはじめ、ミロ、ピカソ
アイズピリ、などが常設展示されていて、面白いところでは北野武氏の油彩も
ありました。企業契約保養所としての機能も果たし、会社の福利厚生で
利用する人々も多く大変賑わいました。私も東京サラリーマン時代、
ダイヤモンドソサエティ箱根、ダイヤモンドソサエティ鎌倉別邸、
そしてこのダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティに何度も宿泊して、
最終的に八ヶ岳に移住する決心をしたのです。
吐龍の滝は人気観光スポットの一つ、連日の賑わいの後
このホテルの、美術館を思わせるパブリックスペースと、大浴場、
そしてテラスで広大な八ヶ岳の森を望みながらの朝食はとても
印象に残るホテルでした。
八ヶ岳には多くの著名人や、世界を流浪して最後に八ヶ岳にたどり着いた
方が多く在住していますが、やはり広大な八ヶ岳山嶺の、この自然の
スケール感に虜になってしまうのではないでしょうか。
高原地帯でも陽射しの強さにたじろぐ、初夏の様相
さてそのダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティの側にオープンした施設
SANU2nd HOME新しい体系の宿泊施設が開業しています。
こちらも形を変えた会員制の宿泊施設ですが
「LIVING WITH NATURE」をコンセプトに定額制を謳って利用する
一棟貸コテージの様なスタイル、東京に本社を構える（株）SANU
（設立2019年）月額５.5万円で、千葉県夷隅、山中湖、伊豆、八ヶ岳、安曇野等、
１８のロケーションで定額利用できるそうです、月額５.5万円プラス利用料が
宿泊毎に加算されるスタイルで、超が付くほど人気だそうです。
清里丘の公園にて真っ赤に染まる八ヶ岳の空
八ヶ岳ではこのSANU2nd HOMEと、JR甲斐大泉駅上の大開にSANU１st HOMEが
数年前から運用が開始されています。特徴的なコテージ建築の一棟貸のために
非日常感が味わえ今時の「映える」空間演出がなされています。
宙に浮いたように設計されたAフレームに近い建築
ここ数年の八ヶ岳のホテル色々なタイプの宿泊施設は、一昔前とは違い
テーマを持って（昔のホテルももちろんコンセプトがあったと思いますが）
よりニッチな嗜好に応える宿泊施設といえます。ホテルといえば不特定多数の
社交場ですが、近年開業が続く多くの宿泊施設は共通する趣味や興味をもった
者や仲間同士の集う場所としての宿泊施設が多くなっている様です。
それは一時期のペンションブームの元になった、ペンションのオーナー
「マスター」の人柄や趣味の専門的な知識に惚れて、そのペンションの
リピーターになっていったプロセスとは明確に違ってます。
現在では核となるホストは不在で企業やオーナーがコンセプトを打ち出した
宿泊ビジネスモデルに興味を持った利用者が集まり、その場（施設）で緩く
繋がっていく現象になっている様に思います。違いは中心となる
核が、魅力的な人から興味を引く施設やイベントに移行しているのではないでしょうか
従来型のホテルから新しいスタイルの宿泊施設が八ヶ岳エリアにも多く出現しています。
天候不順の日は気温一桁台も、肌寒い朝
例えば「食/寝」シンプルに謳った「森灯」上質な鮨と宿泊施設が一つのサービスに
なって展開しているユニークな宿泊施設です。標高1100m大泉町谷戸の森に佇む小さな
鮨屋とドーム状のグランピングテント、深い森に灯す小さな灯り、シンプルにゆったりと過ごす。
とても素晴らしい経験が出来ること請け合いです。
広い土地にドーム型のグランピングと鮨処
ほかにも、「サスティナビレッジ」名前から窺い知れるようにサステイナブルをテーマに
宿泊設備を揃えています、例えば地中熱を利用したワインセラーや廃材を利用したBBQ、
蓄電池を使用して宿泊する、等々。 35年を超えてログハウスを手がける「夢木香」が運営
する宿泊施設、プライベートサウナを完備してビレッジと言うだけあって敷地内に
各種ログハウスを宿泊棟としてあり、それぞれの特徴も興味深くリピーターも多い。
色々な種類のログハウスに泊まることができる。
いかがですか、大泉町谷戸と云う限られたエリアだけでもこれだけユニークな
宿泊施設があります。八ヶ岳移住を考える材料や情報としても、色々な施設に泊まって
八ヶ岳の自然とホテル文化に触れてみるのも一興ではないでしょうか？
お付き合いありがとうございました、それではご案内でお会いしましょう！
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