千葉県北東部＆九十九里エリア
そして茨城を担当いたします sawaiです (^^)/
本日、ご紹介するのは、こちら
目次
チバニアンの地層を見てきました
千葉県市原市のチバニアンに
ゴールデンスパイクが設置されたというので見てきました！
チバニアン決定！
チバニアン 国指定天然記念物
養老川流域田淵の地磁気逆転地層
チバニアンビジターセンター
住所：千葉県市原市田淵1157番
電話：0436-96-2755
開館時間：午前9時～午後5時（4月～9月）、午前9時～午後4時（10月～3月）
休館日：毎週木曜日、年末年始（12月29日～1月3日）
※木曜日が祝日の際は､その日以前の最も近い平日に休館日を振り替えます。
・川面付近など足元が不安定な場所を歩きますので、見学に際しては長靴もしくは靴底のしっかりした履物をおすすめします。
・雨天や雨天後には川が増水しており大変危険です。近づかないようお願いします。
・地層の近隣は民有地です。地元の方々のご理解とご協力により地層観察が可能となっていますので、ご承知おきください。
・地層は極めて貴重な資料ですので、削るなどの行為は絶対に行わないでください。
ビジターセンターホームページ
チバニアンビジターセンター
チバニアンビジターセンター
Googleマップの案内でチバニアン行こうとすると
こんな標識に遭遇して田舎道で立ち往生しますので
標識通りにお進みください！「田淵会館」が目印です。
チバニアンはどこ？
ビジターセンター前に駐車場があるのでこちらに停めましょう！
チバニアンビジターセンター駐車場
まずはビジターセンターで予備知識を！
チバニアンってなんなの？
世界的にも珍しいっていうけど、それはなぜ？
スタッフが詳しく説明してくださいます。
房総半島はもともと海だった
それが隆起したのが、、、、なんてハナシを
伺っていると、ニンゲンって
小さな存在なのだなあと今更ながら実感するわけです。
図説などを見ながらの説明です。
展示物の中には
これから見学に行く
地層に打ち込まれているゴールデンスパイクが
こちらにも展示されていました！！！
このプレートは
市原市に工場がある不二サッシ株式会社が製作。
直径20センチ、厚さ5センチの真鍮製（しんちゅうせい）で、
Chibanian GSSP 2020 JAPAN Ichihara Cityと刻印されています。
ニュースでピカピカのプレートを見て
「見に行かなくては！！」と思ったわけです。
このプレートは地層と、ビジターセンター、そして市原市役所にも展示されているそうです。
チバニアンビジターセンターで予備知識を
今更だけどチバニアンとは？
「地層年代のひとつ」 です。
国際地質科学連合で2020年1月15日に
チバニアン（Chibanian、千葉時代）と命名されました。
チバニアンとは？
地層年代とは？ジュラ紀・白亜紀ならご存じでは？
地球は誕生から約46億年
その地球の時代を分けるとき、
・生物の出現や絶滅など地球規模の大きな出来事を示す化石が使われてきた
・最近では地磁気の逆転が起こった時期もあわせて使うようになってきた
現在117の時代に分かれていて
始まりから数えて113番目が「チバニアン」
ほとんどの時代はすでに名前が決まってるけれど
まだ決まっていない時代もあって、
今から約77万4千年前～12万9千年前の時代の
名前は決まっていなくて
それが今回命名された「チバニアン」
地層年代
例えば恐竜がいたのは「ジュラ紀」や「白亜紀」
ああ、聞いたことあるある
「チバニアン」もそのひとつ！ってこと
チバニアンが含まれる「第四紀」という区分は
地磁気の逆転現象や気候変動が境界となっています。
千葉県市原市田淵にある地層は、
・地磁気逆転現象がよく記録されていること
・地層が観察しやすい場所にあること
上記の理由から
地質年代の境界を地球上で最も良く示す
「GSSP（国際境界模式層断面とポイント）」に認定されたということ！
地磁気逆転現象？？？
地磁気逆転現象ってなんなの？
方向を示すコンパス！
現在の北極はS極に、南極はN極になっています。
地球の長い歴史の中で、このN極とS極は度々逆転してきたんだそうです。
直近360万年間で10数回の逆転が起こったとされています。
地磁気逆転現象
地層の中の鉄分には、
当時の地磁気の向きがほんのわずかに記録されています。
この鉄分を調べることで地磁気が現在とは逆向きから現在の向きへと移り変わる様子
が観察できるんだそうです。
また、この地層の中には
「白尾層（びゃくびそう）」と呼ばれる火山灰層があります。
これは、
約77万年前に御嶽山が噴火した火山灰が降り積もったもので、
77万4千年前という正確な年代を特定する指標となりました。
地磁気逆転地層が市原市田淵の地層でははっきり残されていて
これは世界でも数か所でしか見ることのできない貴重なものなんだそうです！
そういった理由から
国の天然記念物
国際標準模式層断面及び地点、GSSP（Global Boundary Stratotype Section and Point）に認定されています！！
それではチバニアンへ行ってみよう！
ビジターセンターを出てすぐ左側に向かいます
注意事項がありますね
マムシも、ヒルも、遭遇したくないものです！
サンダルじゃなくて、歩きやすい靴がオススメ
お天気によっては、長靴がいいかもですよ！
チバニアン見学の入口
緑が美しい、と、下り坂は余裕ですが
下りながら「帰りは登るんだあ」とちょっと暗澹とした気分に！
斜度１８度の坂道を下る
表示があちこちにあるので迷わず行くことができます。
「日本・イタリア学術友好の小路」なんですね、ここ！
標識があるので迷いません
滑っても、転んでも、自己責任！そう、転びやすいので注意が必要です。
前日は雨降りでした、なんて日に行く場合は特に注意です。
転ばないように注意
川のせせらぎが美しい！養老川です！
18度の坂道を降りてきた甲斐があります。
澄んだ水が美しいです！
水量が多い時は水の中を進む必要がありますが
伺った日は、大丈夫でした！
養老川の清流
養老川の川床から見上げるとゴールデンスパイクと
地層の説明書きが見えます！
地層が見える！
ゴールデンスパイクと地層
うーん、そうなのかこれなのかー
地味に「ふーん、そうなのかあ」
といった感想ですが、国際的に認められているんだー
それが千葉県の市原にあるんだ
ゴールデンスパイクも設置されて、なにはともあれ
よかったよかった。
ゴールデンスパイク
研究者の皆様が苦労して探し当てたのかと思うと
感慨深いです。
そして、養老川を吹き抜けるみどりの風に癒されました。
地層よりも、川の流れに目を奪われてしまいました。
雨が降ると増水するので、見学するときは注意してくださいね！
養老川に癒される
地層の近くには
菩薩の素掘りトンネルと田淵不動滝がありますが
水量が少なくて滝は滝ってなかったです。
素掘りのトンネルを見学する際は長靴必須ですので、今回は上部から覗き見ただけ。
サンダルで行くと、ヤマビルに遭遇するかもです！
素掘りのトンネル
というわけで、学生の頃「地学」を選択しなかったというのもありますが
まったく地層のことなどヨクワカラナイ私が伺って観察してみました。
地球の長い歴史のなかのほんの一瞬を生きている私たち。
不動産という地面をあつかうお仕事ですが、これまたほんの一瞬の出来事じゃないかと。
だからこそ、丁寧に対応していかなくてはと思いました。
機会があったら、ぜひ、チバニアン＆ゴールデンスパイク見学してみてください！
日本ではここ、市原市だけにある特別なものですからねー！
より詳しく知りたい！じっくり見学したい場合
チバニアンガイドの有料ツアーにお申し込みください！
詳細はこちら
チバニアンガイド
天候によっては見学不可の日もあると思います。
事前に確認してから伺ってください！
川の状況などを含めて
市原市のホームページをご確認ください！
それではまた！
見学不可の日もあるかも
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