移住の決め手は“人とものづくり”|松本クラフトフェアが教えてくれた地域の魅力

松本市・安曇野・白馬の情報

みなさん、こんにちは。
長野県安曇野市と横浜で2拠点生活をしているazumitomoです。
ここのところ夏も感じる日が増えてきた5月後半。そろそろ梅雨かも〜と思いながらお過ごしの人も多いのではないでしょうか。

移住を考えるとき、「この土地で、どんなふうに暮らせるんだろう」と思うことがありますよね。
自然のある暮らしは憧れるけれど、やっぱり知りたいのは、日々を楽しむヒントがそこにあるかどうか。

松本には、そんな“暮らしの楽しみ”を見つけられるイベントがあります。
そのひとつが、「クラフトフェアまつもと」。
市民の暮らしに根ざしたものづくりが全国から集まり、使う人と作る人が出会えるこのフェアは、地域の魅力をまるごと感じられる場所でした。

今回は、その様子を少しだけお届けします。
移住を考えている方にとって、松本という街で暮らす楽しみを想像するきっかけになればうれしいです。

ものづくりが集まる全国でも人気のイベント「クラフトフェアまつもと」

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと

毎年、5月の週末に開催される「クラフトフェアまつもと」。
松本市のイベントの中でも特に規模が大きく、この日ばかりは全国からクラフトファンが集まります。

出店者ももちろん全国各地から。
木工・陶芸・ガラス・布もの・金工など、ジャンルも素材もさまざまなクラフト作家たちが、作品とともに松本の街に集結します。

2025年は5月24・25日の開催でした。24日は生憎の雨模様でしたが、25日は天気予報と変わって晴れ!清々しい空気の中、「クラフトフェアまつもと」が開催されました。

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと入り口

開催場所は、松本市の中心部にある「あがたの森公園」。
明治・大正期の洋風建築を活かした文化施設や、豊かな緑に囲まれた開放的な空間が広がるこの公園は、普段から市民の憩いの場として親しまれています。

フェア当日はその芝生や並木道に、クラフト作家たちのブースがずらりと並びます。
木陰を歩きながら作品を見てまわったり、ベンチに座ってひと休みしたり。
まるでピクニックのようにゆるやかで、でも中身はとても濃い、そんな時間が流れていました。

歩くだけで気持ちいい。開放感あふれる「クラフトフェアまつもと」

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと芝生広場

クラフトフェアまつもとは 芝生広場もあり、シートを持ってきてのんびりと過ごすこともできます。

お気に入りのクラフトを見つけて、お昼ごはんを買って、芝生の上でピクニック。
そんなふうにゆるやかに過ごすのも、このフェアならではの楽しみ方。

家族連れで訪れても、子どもと一緒に走り回ったり、木陰で休んだりしながら一日中楽しめます。
「買う」だけじゃない、「過ごす」ことも大切にできるイベントです。

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと広場

あがたの森公園は、もともと旧制松本高等学校の跡地として整備された場所。
園内には歴史ある建物とともに、長い年月をかけて大きく育った木々が並び、訪れる人をやさしく迎えてくれます。

木漏れ日が芝生に落ちて、そよ風が葉を揺らす音が心地よく響く。
暑さを凌いで、木陰でゆっくりと過ごすこともできます。

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと水辺エリア

あがたの森公園には、芝生広場だけでなく、水辺の広場や池もあり、ゆったりとした自然が広がっています。
水鳥がすぐ近くで見られたり、小さな流れで子どもたちが遊んだり、静けさの中にも、あたたかい賑わいがあります。

クラフトフェアの日には、作品を見たり買ったりするだけでなく、こうした自然の中でのびのびと過ごす家族連れの姿も多く見られます。

お気に入りがきっと見つかる「クラフトフェアまつもと」

クラフトフェアまつもと

木の生活道具MWC.WORKSHOP

今回のクラフトフェアまつもとには、なんと全国から257名もの出店者が集まっていたそう。
さすがにすべてのブースを回りきるのは難しいですが、だからこそ「どこを歩いても新しい出会いがある」のが、このイベントの魅力です。

ジャンルも作風もさまざま。ひとつとして同じものはなく、それぞれに作り手の思いや背景が詰まっています。
これだけの数が集まれば、きっとどこかに自分だけのお気に入りが見つかるはず。

クラフトフェアまつもと

木の生活道具MWC.WORKSHOP

こんな素敵な木の生活雑貨があったら、それだけでほっこりできそうですよね。
手に取ると、木のぬくもりや手触りのやさしさがじんわりと伝わってきて、「これ、家に置いたらどんなふうに使おうかな」と想像がふくらみます。

木の生活道具MWC.WORKSHOP

クラフトフェアまつもと

スプーン榧

こちらのブースにも、たくさんの人が集まっていました。
木のスプーンを手に取って眺めたり、作り手の方と楽しそうに話したり。お子さんを連れたご家族が、一緒に作品を見て回る姿も印象的でした。

子どもが「これかわいい!」と手に取ったものを、親が「いいね、使いやすそうだね」と微笑む光景。ものを“選ぶ”ことそのものが、家族にとっての大切な時間になっているようでしたよ。

クラフトフェアまつもと

スプーン榧

手に取ってみると、驚くほど軽くて持ちやすい。表面はなめらかに磨かれていて、手触りもとてもやさしいです。

スプーンやフォーク、バターナイフなど、どれもシンプルだけれど、ずっと使いたくなる心地よさ。一つひとつ、木の色合いや風合いが違うのも、天然素材ならではの魅力ですね。

クラフトフェアまつもと

スプーン榧

「店名が“スプーン榧(かや)”なのは、どうしてですか?」と聞いてみると、「最初は本当に、スプーンばかり作っていたんですよ」とにこやかに返ってきました。最近では、木の素材を活かしたブローチやピアスなどのアクセサリーも手がけているのですが、名前はそのままなのだそう。

シンプルであたたかみのあるデザインは、どれも手に取るとしっくりなじんで、暮らしの中にも、身につけるものとしても、“ちょうどいい”やさしさを届けてくれるように感じました。

スプーン榧

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと

展示作品の中には、子ども用の遊具やおもちゃもありました。

木の遊具が家にあったら、それだけで庭もにぎやかになるし、なにより親としても「安心して使わせられる」というのはうれしいポイントですよね。

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもとには、他にも陶器やガラス、革細工などのお店がたくさん出ています。

ふと目に入る作品でピンとくるのを探すのに楽しみがあるのですよね。

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと革細工

自分好みの作品に出会うって、意外と簡単なことじゃないですよね。
デザインも、素材も、サイズ感も、なんとなくの“しっくりくる感じ”も、全部がぴたりと合うものって、実はそう多くありません。

でも、クラフトフェアまつもとでは、そんな一品にふっと出会える瞬間があるのですよね。

クラフトフェアまつもと

ピネル工房

こちらは、木に合わせた椅子を作っているピネル工房さん。「おもしろそうだな〜」と覗いたら「とにかく座ってみてください」と声をかけてくださいました。

すすめられるままに腰かけてみると、見た目からは想像できないほどやわらかく、しっくりと体に馴染む座り心地。

「木の形に合わせて、それぞれ椅子にしているんです」と教えてくれた作り手さんの言葉に、木に合わせてつくるという自然との向き合い方の深さを感じました。

ピネル工房

クラフトフェアまつもと

tou

ふっくらとした丸みのある木の器が印象的なtouさん。
見た瞬間、「あ、これ好きだな」と思わず手が伸びました。

どのお皿もやさしいフォルムで、手に取るとしっとりと馴染むような木の質感。
丁寧に仕上げられた縁のカーブや、木目のやわらかな表情もそれぞれ違っていて、ひとつひとつに個性があります。

どれも素敵で、「これを朝食用に」「これにはおやつを」なんて、つい暮らしの中で使うシーンを想像してしまいます。揃えたくなる気持ち、わかりますよね。

tou

クラフトフェアまつもと

休憩スポット

どこも素敵な雰囲気で疲れたら休憩しやすいのもクラフトフェアまつもとのおすすめポイント。

子供たちは走り回り、大人はのんびり。そんな休日もよいですよね。

クラフトフェアまつもと

やまかわ製材舎

お隣岐阜県も製材や木工の作品が多く作られている場所。クラフトフェアまつもとにも飛騨の製材舎の方がいらしていました。

普段あまり出回らない、紅葉樹の木材を持ってきてくださっています。

クラフトフェアまつもと

やまかわ製材舎

フジキと普段はあまり目にしたことがない木材も。

どれも厚みがあって、カッティングボードなどにもよさそうです。

クラフトフェアまつもと

やまかわ製材舎

「もしカッティングボードにするなら、どれが一番硬いですか?」と思いきって聞いてみると、教えてくれたのはこのアサダという木材。

紅葉樹は基本的に硬くて、カッティングボードに向いているそうです。その中でも硬いのがこの「アサダ」という木だそうです。

持ってみるとかなり重さもあったので、今回はあきらめました。全く意識して袋とか持ってきていなかったことをちょっとだけ後悔。

やまかわ製材舎

クラフトフェアまつもと

うつろい(新美由恵/三重)

ぐるっと周り終わって、入り口の方へ戻っていると、先ほどまで人がたくさんいたところが少しだけ人が少なくなっていたので、寄ってみることに……。

シンプルで素朴なアクセサリーを手がける作家・新美さんのブース。
華美な装飾はないけれど、だからこそ毎日の装いにすっとなじみそうな作品ばかり。
実際に手に取ってみると、どれも軽くて、つけ心地のよさが伝わってきました。

クラフトフェアでは、なんとなく目に入ったお店ほど、なぜか気になって、思わず手を伸ばしてしまうもの。
新美さんの作品もまさにそんな出会いで、見れば見るほど惹かれていくような魅力がありました。

こういう思いがけない出会いがあるからこそ、クラフトフェアは何度でも訪れたくなるのかもしれません。

うつろい(新美由恵/三重)

クラフトフェアまつもとが教えてくれた、暮らしの豊かさ

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもと

クラフトフェアまつもとは、ただモノを「買う」場所ではなく、作り手と話し、手に触れ、そこにある思いや背景ごと受け取る「出会いの場」です。

緑豊かな公園の中にテントが並び、芝生に座って休みながら作品を眺め、作り手の言葉に耳を傾ける。そんな時間の中に、「暮らしって、こういうものだよな」と思える瞬間がいくつもあります。

ちなみに、クラフトフェアに合わせて、イオンモール松本の広場でクラフトスクエアも開催。当日は街中がイベントのような雰囲気になります。

もし移住先に、こうしたイベントや、人とものづくりのつながりがあるとしたら……。安心して暮らしていける理由の一つになりますよね。

作家さんと話したり、実際に手に触れたりできる貴重な機会。
松本に訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。きっと、「ここに暮らしてみたいな」と感じるヒントが見つかるはずです。

イベント概要
イベント名:クラフトフェアまつもと
開催場所:あがたの森公園(長野県松本市県3-2102-15)
開催日:毎年5月に開催予定
アクセス:公共交通機関推奨

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長野県安曇野市・横浜市の2拠点で活動するフリーライターのともです。「言葉の力」でみんなを幸せにするをモットーに、愛ある記事を心がえけています。安曇野に移住して4年目。毎日素敵な山々を眺める生活で気持ちの良い時間を過ごしています。安曇野や湘南の魅力お伝えします。
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