はじめまして。
東京から長野県東信州に移住して14年、現地スタッフのらん・ぶるす子と申します。
これから現地の情報や、移住・二拠点居住のためのお役立ち情報などをどんどんお届けしていきますね。
今は冬本番。こちら東信州も寒い日が続いています。
信州のみならず、寒い地域には寒い地域なりの「生活の知恵・くふう」があるもの。
ですが、私は何もリサーチをせずにノリと勢いで移住してしまったので、こうしたことを知らずに移住当初はいろいろとやらかしてしまいました!
これから移住や二拠点居住をしようとする人には私のような失敗をして欲しくない!
それに「寒いところに住むにはいろいろ対策が必要であること」「そのためには費用がかかる場合もあること」を事前に知っておいて損はないはず!
ということで、今回は私が「移住」の「しくじり先生」ならぬ「しくじり先輩」として、移住者・二拠点居住者が失敗しやすい、あるいは意外と知らない「寒冷地の冬の常識」3点を挙げてみたいと思います。
目次
冬の常識その1.水道管・給湯配管には「凍結防止帯」を!
信州(というか寒冷地全般)では、家の外に露出している水道管や給湯配管にヒーターを巻きます。
それを知ったのは移住1年め、12月のある朝のこと。水道の蛇口をひねっても水が出ない! お湯も出ない!
「うわっ、水道業者さんを呼ばねば!」と思い、お隣さんに近くに業者さんはいないか聞きにに行ったら「それ、凍結しただけじゃない?」と一言。どうやら水道管と給水配管の中の水が凍ってしまったようです。
お隣さんによれば、外気温が上がれば自然に融けて水もお湯も出るようになるとのことでしたが、なかなか融けず、歯も磨けず顔も洗えずご飯も作れないまま昼まで過ごしたことを思い出します。
聞けば、信州の家では水道管・給湯配管が凍らないように「凍結防止帯」なるものを巻いているとのこと。これは電気式のコード状のヒーターのことで、これを巻き付け、さらにポリエチレンフォームなどでカバーするんだとか。
私が借りていた家にも凍結防止帯がちゃんと備わっていて、コンセントを挿せばよかったのですが、私はその存在を知らなかったんですね。親戚も知り合いもいない中、移住してきて、大家さんも不動産屋さんもご近所さんも生まれも育ちも長野県の「信州ネイティブ」。彼らは彼らでまさか私が凍結防止帯の存在を知らないとは思っていなかったようです。
最近の凍結防止帯にはサーモスタットがついており、気温が下がってある一定の温度になるとスイッチが入るようになっています。なので、1年じゅうコンセントを挿しっぱなしにしておけばOKです。
サーモスタット付き凍結防止帯はホームセンターやネットショップで1つ2000円くらいから(ヒーター部分の長さにより値段が変わります)購入可。キッチン用、お風呂用、洗面用、トイレ用などとそれぞれの配管に巻き付けるので、初期投資としては1~2万円は軽くかかっちゃいますね。
凍結防止帯は電気式ですので、当然のことながらこれをつけていることで冬の電気代は上がります。凍結防止帯だけで月に1万円くらいアップしちゃうお宅も多いんじゃないでしょうか。
でも、水道の水が出なくなるのは困りますので、必要な経費と割り切りましょう。
冬の常識その2.長期間留守にするときには「水抜き」を!
「凍結防止帯」も完璧ではなく、長期間水を使わないときには「水抜き」が有効と知ったのは移住2年めの冬。
2週間ほど旅行に出かけて家に帰ってくると、裏のほうからジャージャーと音がします。何事かと見に行ってみると、給湯器から水が流れているではありませんか! 慌てて水道の元栓を閉め、頼みの綱・お隣さん宅に行って事情を説明すると「給湯器の中の水が凍結して破裂しちゃったんだね」とのこと。
小学校の理科で水が凍ると体積が増えるって習ったかと思いますが、あの原理で、水道管も給湯配管も給湯器も、中の水が凍って管に収まりきれなくなるほど体積が膨張すると、最悪の場合、破裂しちゃうんですって。
給湯器はお湯を沸かすところなのでも、普段家にいて使っているぶんには凍ることはめったにありませんが、留守にしてお湯を使わないと凍ってしまうこともあるそう。給湯器の内部には一応、凍結防止ヒーターがついているらしいんですが、そのときはたまたま大寒波が来て、ヒーターの効き目がなかったようです。
その給湯器は修理ができず、新しいのに付け替えた結果、7万円くらい支払うハメになりました。
それだけではありません。家を空けていたので、破裂したことに気づかずに水が出しっぱなしのままになっていたせいで、翌月には多額の水道代を請求されるというダブルの悲劇! 当時は相当落ち込みました。
この水道管や給湯配管、給湯器の破裂、私だけでなく移住ビギナーや二拠点居住者はけっこうやらかしがち。SNSなどでも「悲報! 水道管破裂させちゃいました!」なんて投稿を少なからず目にします。
お隣さんからは数日間家を空けるときは「水抜き」をするよう教えられました。水抜きとは水道管や給湯配管や給湯器の水をあらかじめ抜いて空にしておくこと。そうすれば、中で凍る水がないので、凍結防止帯を切ってもOKだし、電気代もかかりません。
やり方は、まず家じゅうのすべての蛇口を閉め、次に水抜栓(元栓)を閉めます。そして、家じゅうのすべての蛇口を開けて水を出し切ります。給湯器は水抜栓を開けて中の水を抜きます。
と、簡単に説明しましたが、実際は住宅の水道の配管はなかなか複雑ですので、最初は設備屋さんなどに教えてもらいながらやりましょう! 別荘ですと、管理会社がちゃんとやってくださるところもあります。
冬の常識その3.排水トラップには不凍液を!
「凍結防止帯」+「水抜き」でも、まだ完璧ではありませんよ! 寒冷地では家の中の排水トラップが凍って水が流れなくなることもあるんです。
移住して4~5年たち、信州暮らしにすっかり慣れたころだったでしょうか。「やらかした」というほどではないですが、またまた「プチトラブル」を体験しました。
家を留守にし、数週間ぶりに戻った日のこと。食事後に皿洗いをしていたら、水が排水口から流れていかず、シンクの中に水があふれてしまったんです。
急いで水道の水を止めましたので、シンクから床に水があふれて水浸しになるような被害はありませんでした。
このころには私もすでに察しがよくなっていて、「も、もしや、いつものアレ(凍結)か」と思い、ネットで調べたらどうやらビンゴ。長期間家を留守にしていて暖房を使っていないと家の中が零下になることもあり、「排水トラップ」が凍結する場合もあるとのことでした。
排水トラップとは、排水管に水をためて、下水の臭いやネズミの侵入を防ぐ構造のこと。キッチンのシンクや洗面ボウルの下をのぞくと、排水管の途中がUの字に曲がっているの、見たことありませんか? そう、あの部分のことです。 ここにたまった水が凍ってしまったというワケなんです。
凍結した場合の対処方法としては、トラップ部分にドライヤーの風を当てて融かせばよいとのこと。その通りにやりましたら、徐々に水が流れていき、元通りに使えるようになりました。が、けっこう時間がかかり、ドライヤーをかけながら、寒冷地の冬は凍結との戦いだなぁと思ったものです。
そうならないための対策としては、排水口から「不凍液」を注ぐとよいそうです。不凍液は読んで字のごとく、凍らないように作られた液体で、車のエンジンや住宅の暖房の冷却水などとして使われるもの。
ネット情報によれば、車用の不凍液(「クーラント液」ともいう)を使っている人が多い印象ですが、先日近所のホームセンターに行きましたら、「住宅用の不凍液」が売られていました。スタッフの方に車用との違いについて聞きましたら、車用に比べて配管が傷みにくく、人やペットにもやさしい成分になっているそうです。
二拠点居住をする方は特に家を空けることが多いと思いますので、「水抜き」に加え「トラップに不凍液」、是非覚えておいてくださいね。
以上、「しくじり先輩」からの、移住・二拠点居住希望者が知っておきたい冬の常識3点でした。
東信州の冬ってどんな気候? 「雪が降らないほうが寒い」も寒冷地の常識!
こんなふうにご紹介すると、東信州ってどういう気候なの? と気になる方もいらっしゃるでしょう。
長野県は「東信」「北信」「中信」「南信」の4つのエリアに分かれています。
東信(「東信州」「東信濃」の略ですね)は、「冬、雪が少ない」ことで知られています。降ることは降りますが、積もるほどではありません。雪かきをするのはひと冬に2~3回程度でしょうか(ちなみに今シーズンはまだ1度も雪かきしていません)。
雪かきの煩わしさはありませんが、そのぶん寒い。「雪が降る地域に比べて降らない地域は寒い」というのはこれまた「寒冷地の常識」らしいです。北信など雪が多い地域に住んでいる人に「東信に住んでいます」というと、「じゃあ、寒いでしょう」とよく言われます。
確かに、東信州の冬は乾燥しているぶん肌を刺すような寒さを感じます。「体感」だけではなく、これは科学的にも証明されていて、水蒸気が雪になる際には熱エネルギーを放出するので、雪が降るほうが気温が高くなるんだとか。
ちなみに、私が住んでいる東御市の気温は、2023年の市の統計によりますと1年の中で1月が一番寒くて、1月の平均気温が0.0度、最低気温が-14.6度、最高気温が11.9度でした。
私が東信住まいということで、今回は「凍結」に関する対策ばかりお伝えしましたが、雪が多い地域にはまた別の「冬の常識」があります。北信や中信などへの移住・二拠点居住を考えている方は雪対策についても事前によくリサーチしてみてくださいね。
それでも冬の東信州は魅力がいっぱい!
ここまで読んで、「うわー、東信、そんなに寒いんだ!」とか「凍結対策とかいろいろあって大変そう!」と、移住・二拠点居住したい気持ちが萎えてしまった方がいるかもしれません。
いえいえ、待ってください! 冬にこんなにしくじり体験をしていても、私は東信州の冬が好きです。
東信州は晴天率が高いので、冬の澄んだ空気の中で、美しく冠雪した遠くの山々、近くの山々がとてもキレイに見えます。日々見ているのにも関わらず、見るたびに心の底から素晴らしい景色だなぁと感動します。山の景色は春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉と季節ごとにそれぞれに美しいですが、冬はまた格別なんです。
寒いからこそ温泉に行ったり鍋料理を囲んだりする楽しさも倍増。薪ストーブの炎を見ながらお酒を飲むのも最高です。家庭菜園のほうれんそうなどは、寒さに耐えて甘さを蓄え、そのおいしさは悶絶級。
雪が少ないエリアとはいえ、車で少し走って標高の高いところに行けば菅平高原スノーリゾートや信州湯ノ丸スキー場などスキー、スノーボードが楽しめる場所もあります。
東信州への移住や二拠点居住を希望されている方は、春・夏・秋だけでなく冬にも現地を訪れて、寒さも含めていろいろなことを体験しておくことをおススメします。
そして、最後にしくじり先輩から言わせてください。「オレみたいになるなよ!」
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