皆さま、こんにちは八ヶ岳エリアコーディネーターの山田です。
早くも三月、八ヶ岳山麓も、朝晩の冷え込みは続くものの、日中、暖かい日も
増え、外での仕事も日々楽になっています。例年よりも暖かい気もします。
清里を含め、八ヶ岳南麓の町に雪は殆んど無く少し寂しい?高原の景色です。
雪に馴染みのない都市部の方々の冬の観光地としては多少物足りなさを
感じるのではないでしょうか?
目次
アウトドアアクティビティの先進地域八ヶ岳
八ヶ岳のリゾートとしての魅力は、やはり夏の避暑を中心に、春は各地、
各標高で長期間楽しめる桜の開花、秋の山一面を染める紅葉でしょうか。
近年はアウトドアアクティビティが盛んで、トレッキング、バイク、カヤック、
ボルダリング、ハイキング、キャンピングそして今のシーズンはスノーシュー
バックカントリー、スノーボード、スキーに代表されるウインタースポーツ。
これら全てのアクティビティは、この八ヶ岳山域を初め周辺の山岳で盛んに
行われており、必要とされる施設や設備も整っていて、手軽に始める事が
出来ます。又それぞれの専門家やその世界での第一人者も八ヶ岳界隈に
在住しており、アドバイスを受けたり、レッスンやパーソナルガイド、
同好会もあるので、初心者の方からその道を極めたい方まで充実した滞在を
約束出来ると思います。
自然との付き合い方を教えてくれた雑誌「BE-PAL」
私自身幼少のころからアウトドアに親しみ、休みと云う休みをキャンプや
トレッキングに費やし「BE-PAL」をバイブルに少年時代を自然と共に過ごしました。
私が育った神戸には、六甲山があり、海は姫路に淡路島、福知山に、滋賀の琵琶湖、
大小多くのアウトドア施設や環境が整っていました。
「BE-PAL」は元祖アウトドア月刊雑誌で1981年に小学館から創刊され今に続くロングセラー
マガジンです。 当時は野宿、キャンプ、無人島、カヤック、メールオーダー、ナイフ、
川遊び、海遊びと云ったキーワードを手繰ると必ず「BE-PAL」に指南記事が出ていて、
学校生活以外は全てこの「BE-PAL」に教えてもらったと云っても過言ではありません。
高校生活の忙しさでアウトドア活動から離れてしまい東京でのサラリーマン生活を強制終了する
まで、「BE-PAL」の存在すら忘れてしまっていたのですが、八ヶ岳で移住生活を始めてから
図書館をのぞくと懐かしい雑誌、この「BE-PAL」が書架にバックナンバーも豊富にそろえてあり
感動の再会(笑)を果たしたのです。
インターネット普及以前の海外通販の経験
小学生当時、通信販売と云えばメールオーダーで、インターネットもアマゾンも無い時代。
COLEMANやLL.BEAN、ORVISと云ったアウトドアギアブランドのアイテムを手に入れる
為には、気が遠くなる時間と労力が必要でした。 先ず初めに、カタログをジェトロ
(日本貿易振興機構)のオフィスに行って見せてもらい品番と価格を書き出し、
英語塾でオリベッティのタイプライターを借りてオーダーレターを書き、国際郵便小為替を
同封して何カ月も待つと云うのが普通でした。当時(インターネット普及前)の日本製の
アウトドアアイテムはお世辞にもデザインや機能についても納得出来るものは少なく、
欧米のアウトドアブランドの製品情報などはこの「BE-PAL」の特集記事や指南書ハウツー
記事を参考に友人たちとトライ&エラーを繰り返したことを懐かしく思い出します。
LL.BEANのロゴが入ったオリーブドラブ色のレインブーツ(当時は長靴)を注文して
三ヵ月後にやっと到着し包みを開けると花柄のレーディス長靴が届いてがっかりした事も
いい思い出です。
八ヶ岳に集まる日本の著名ナチュラリスト達
アウトドア用品の情報だけでなく、当時(現在も)著名なナチュラリストや
自然派の作家、自然科学の研究者や学者の連載記事も多く、多感な時期の
私の素養や思想面にも影響を受けたと思います。
昨年他界された作家でカヌーイストの野田知佑氏を初め、アメリカのロング
トレイル文化を日本に紹介した著書「メインの森をめざして」の加藤則芳氏、
アラスカを撮り続けた写真家、冒険家の星野道夫氏、ナチュラリストで木工家、
エッセイストの田淵義雄氏、作家の椎名誠氏、バックパッカーでエッセイストの
シェルパ斉藤氏。僕の多感な時期に沢山の事を雑誌を通して教えてくれた
ナチュラリスト達。八ヶ岳に住んでから知った事ですが、彼らの中にはこの
八ヶ岳周辺に在住されている(されていた)方々も多く、その他にも
ピオレドール賞(優秀な登山家に贈られる国際的な賞)を受賞された
登山家や著名な自然写真家もこの八ヶ岳に在住し世界で活躍しています。
八ヶ岳の魅力、根源は連峰の多様性と岳文化
雄大な自然環境と東京への良好なアクセス環境のバランスが整っている為、
自然環境に関わる文化人やビジネス関係者が多く居住しているのではと
思います。勿論、登山文化においても八ヶ岳は特筆すべき山岳で、
小屋の数の多さと八ヶ岳連峰を成す、主峰赤岳(2899m)を初めとして、
南北八ヶ岳を合わせて考えると北は蓼科山(2530m)から南端編笠山
(2524m)まで合わせると20以上の峰の連なりのスケールがあります。
夏沢峠を境界に北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれており、南北の岳はそれそれまったく
違った様相を呈しています。
私も時間を見つけてそれぞれ峰を登ってみて感じるのは、山岳の多様性と
生態系の違い、それぞれの頂上からの風景、そして迎えてくれる山小屋の
ホスピタリティー、一つの頂きを目指すにしても豊富なバリエーションルート、
たくさんの登山者を魅了する理由かもしれません。
私もいつかは、何日もかけて南北八ヶ岳の幾重にも連なる峰を
縦走したいと思っています。
北杜市はそんな八ヶ岳の山麓の一等地(南麓)に位置しているのですが、
町(ちょう)によって山容が違う為、それぞれの地区によって崇める峰
(もしくは親しみを持つ峰)が違います。
例えば小淵沢町からは、編笠山(2524m)が美しく見え、小学生たちの
登山遠足に選ばれています。
大泉町は天女山から前衛前三ツ頭、三ツ頭を経てたどり着く権現岳 (2,715 m)を
信仰の対象としています。
高根町は其々地区によりますが私の住む清里からはやはり赤岳の山容が美しく、
躑躅の咲く「美しの森」から入山して羽衣池を抜けて牛首山、
そして新教寺尾根の難路を経てたどり着く赤岳の頂は、それなりに険しい
山行ですが達成感があります。
移住・二地域居住の面白さは地域文化への理解
幼少期から自然に親しんでいた私ですが、登山には全く興味が無く、
子供が通う保育園の先生から登山の魅力を聞き山に登り始めたのですが、
日々の生活に寄り添いながら楽しめる登山はやはり八ヶ岳山麓に住む
私たちにとってなくてはならない生活の一部だと思う次第です。
それぞれ移住をお考えの皆さまにお伝えしたいのは、その土地ごとに持つ
独自の文化を読み取る必要があると云う事、今回は八ヶ岳の岳文化に
フォーカスしましたが、それぞれの土地柄には気付きにくい文化の片鱗が
あります。
例えば、大きな河川のある地域には河川の現象にまつわる言い伝えや
仕来たりや暗黙のきまり事、海に面した港町にはその町の文化、
自然環境だけでなく、城下町や、独自の産業基盤による街の考え方や
行事に政(まつりごと)、巨大な寺社仏閣のある地域にはその地域の行政。
これらは、ローカルカルチャー(地域文化)や民俗学的多様性として、
それらが個々の村や町の特色となって、皆さまに魅力的に映るのでしょう。
是非皆さまにおかれましても、移住や二地域居住の様に、旅行では満たせない
知的好奇心を満たしてくれるライフスタイルを楽しんでください。
長々とお付き合いありがとうございます。
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