八ヶ岳スタッフFlowです。紅葉を見に蓼科山までドライブしてまいりました。
その際に女の神氷水という天然の湧き水を汲んできて、コーヒーを沸かしたらすっきりした美味しい味に出来上がり、蓼科山の伏流水を体感しました。
目次
女の神氷水とは
「女の神氷水(めのかみひょうすい)」は、長野県茅野市の蓼科山(たてしなやま)の頂上近くの山麓にある湧き水のスポットです。
めのかみ、という名前の由来は蓼科山が「女の神山」とも呼ばれることに由来しています。
蓼科山の頂上近くに向かうにつれビーナスライン沿いの崖の間のあちこちから水が流れ出ており、女の神氷水はその源水にあたるようです。
女の神氷水は冷たくて美しい名水として知られています。
ドライブ中の休憩スポットや、蓼科山・北横岳への登山者たちの立ち寄りスポットとして人気があります。
衛生上の理由から、天然水の生での飲用は推奨されていませんが、地元の人や訪れる人の中には自己責任で飲んでいるケースもあるようです。
女の神展望台と合わせて立ち寄るのに最適な場所で、高原の澄んだ空気の中で冷たい水に触れられるリフレッシュできるスポットです。
美しい女の神氷水
山麓に女の神氷水がありますが、周辺の木々が紅葉していて空気が澄んでいる素敵な場所でした。
静かで谷の方を見ると壮大な山々と空、この時期は美しい紅葉が一面に広がっていました。
あたりは水の流れの音と、水のしぶき、冷たい水の流れから涼しさが漂っています。
蓼科高原の女の神氷水の水質
蓼科高原一帯は、八ヶ岳や蓼科山に降った雪や雨が、長い年月をかけて地下に浸透し、自然にろ過された地下水や湧き水を主な水源としています。
女の神氷水は蓼科山に降り注いだ水が濾過された天然水ということです。
ちなみに茅野市の水道水は、100%地下水を利用しています。
蓼科高原の水は「軟水」に分類されます。硬度(水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量を示す指標)が低いため、口当たりがまろやかで飲みやすいのが特徴です。
氷つくような水温
女の神氷水の水温は、年間を通して非常に低く、真夏でも約4℃とされています。
八ヶ岳スタッフflowが訪れたのは秋の真っ盛りの時期ですが、このときもかなり冷たさを感じました。水道の水よりも冷たい!という感覚をたしかに感じました。
4℃ということらしいですが、体感としては凍る直前、という感じでした。
夏の涼を取る手水に最適
蓼科山の伏流水(地下を流れる水)が湧き出しているため、外気温の影響を受けにくく、一年を通してほぼ一定の低温を保っています。
周囲の気温が20℃を超える真夏日でも、水温は4℃前後しかないため、水に触ると文字通り「氷水」のような冷たさを感じます。これが「女の神氷水」という名前の由来にもなっています。
このキンキンに冷えた水は、暑い季節に訪れる人々に涼を提供してくれるため、ドライブや登山の休憩スポットとして人気があります。
水を汲みに来る人
女の神氷水には、水を汲みに来る人が多く訪れます。
どのような人が汲みに来るのか、私が訪れた際ちょっと気にしてみました。
観光される方でしょうか、県外ナンバーのビーナスラインのドライブやツーリングの休憩地点として立ち寄る人が多いです。その際、冷たい水を体験するためにペットボトルなどに汲む姿が見られます。
ハイキングや散策の方だと思われる荷物を背負った方が蓼科山や周辺の山々への行き帰りに立ち寄り、水を触って気分転換をしたり手を洗ったりされていました。
地元住民の方と思われる地元ナンバーの人も、美味しい水として知っているため、生活用水や飲料水として定期的に汲みに来る姿が見られました。
日常的に女の神氷水を飲まれる方へインタビュー
地元ナンバーで大きな水用のペットボトルを持っていた、お一人にお話を伺ってみました。
この方は日常的に女の神氷水を飲まれていて、定期的に汲みに来られているということでした。
天然水なので沸かして飲むことが推奨されていますが、生水のまま飲まれているようで、思わず「お体に触ることはありませんか」と伺ってしまいました。
「なんともない、鍛えられているのかも?」となんともユーモラスなお答えをいただいて楽しい気分を共有しました。
その方が車を駐車場へ寄せて水を汲んでお帰りになるまでの時間はものの数分程度であっという間に汲んで帰られました。
利用状況と注意点
人気のある女の神氷水ですが、いくつか注意してほしい点もあります。
湧き水の目の前に駐車場があるためアクセスが非常に良く、手軽に立ち寄れる人気のスポットですが、車道を横切るので横断には十分注意してください。
繰り返しになりますが、この水は自然湧水のため煮沸消毒がされていない生水です。看板や公式な案内では「飲用は推奨されていない」とされており、水を汲んで飲む場合は自己責任となります。煮沸してから利用するのが最も安全です。
水を汲みに来る人は、その清涼感や蓼科高原の水の良さを求めて訪れていますが、安全面には各自が注意を払っています。
水汲みの際、転倒注意!
水を汲む際の足場ですが、程よい感じの岩がありますがその上には乗らないほうがいいと思います。薄く苔生していてとても滑ります。
私も滑って危うく転倒しそうになっています。
足場の岩周りは草が生えていて濡れていますが、そこをしっかり踏みしめてください。冬は凍結してどこが滑るかわかりませんので、十分な靴を用意したほうが安全でしょう。
コーヒーを沸かしてみた
持っていたペットボトルに女の神氷水を汲んできました。
見た目は普通の水ですが、味の方はどうでしょうか。
女の神氷水の水を沸かしてコーヒーを淹れることにしました。
せっかくなのでハンドドリップで、ちょっと良いコーヒー粉でやりましょう。
沸かしている間は、特に普通の水と同じですね。
澄んだ水
飲み味は、なんていうのでしょう、すっきりしています。
水っぽさというか、水の風味というか、そういった後味みたいなものは感じません。
純粋な水、研ぎ澄まされた水という感覚が残ります。
そうなるとコーヒーの風味が際立つので美味しいコーヒーを飲むことができました。
女の神氷水の位置
女の神氷水の場所は長野県茅野市のビーナスライン(県道40号線)沿い、諏訪ICから車で約40分ほどの場所にあります。
ビーナスライン沿いの、蓼科湖から白樺湖へ向かう途中に位置しています。
目印は道路脇の崖(岩場)から水が流れ出ている場所です。何か所か水が流れている場所がありますが、すぐ近くに「女の神展望台」と、「蓼科山登山口」バス停があります。
駐車場
駐車場はありますが、さほど広くはなく全くの安全ということでもありません。
駐車場の場所は湧き水の真向かいに設けられていますが、 駐車できる台数は5台程度と非常に限られています。積雪があればさらに狭くなるか、雪が深ければ抜け出せなくなるので無理に駐車しない方がいいでしょう。
混雑時期ですが、特に観光シーズンや週末は満車になることが多いようです。ここはカーブになるので混雑時には路上で駐車して待つのは危険ですので避けてください。
駐車スペースは道路沿いのコーナー途中にあり専用車線もないので、駐車や出入りする際は、後続車や対向車に十分注意が必要です。
特に霧が出ているときはご注意ください。
満車時の別駐車場
もし満車の場合は、無理に駐車しようとせず、次の場所を目指してください。
カーブの途中なのでブレーキなども危険です。
女の神展望台
氷水から少し離れた場所にある女の神展望台にも駐車スペースがありますが、こちらも台数は限られています。
蓼科山登山口駐車場
より多くの駐車スペースが確保されています。
安全に車を停めて、女の神氷水を楽しんでください
近くには女の神展望台
女の神氷水と女の神展望台は、地理的にも近く、名前の由来にもなっている場所です。
女の神展望台と女の神氷水はビーナスライン沿いにあり徒歩一分という近い距離にあります。
女の神展望台はどの季節、どの時間帯でも壮大な風景を楽しめるため、いつも賑わっています。展望台を見た後にすぐ近くの女の神氷水に立ち寄って冷たい湧き水の流れを見ていく、水を触っていく、という定番ルートにもなっています。
蓼科山は女の神山の神聖なイメージであり、女の神展望台はその山からの展望を眺める場所として、女の神氷水はその山の伏流水が湧き出る場所として親しまれています。
周辺観光
女の神氷水の周辺には、雄大な自然を満喫できるスポットが多数あります。ビーナスラインをドライブしながら立ち寄るのもおすすめです。
女の神展望台
女の神氷水からすぐの場所にある展望台で、八ヶ岳や南アルプス、中央アルプスの雄大な景色を望めます。
女神湖
女の神氷水からビーナスラインを白樺湖方面へ少し進んだ場所に位置する小さな湖です。湖の周囲を散策したり、周辺の飲食店で食事を楽しめます。
御射鹿池(みしゃかいけ)
画家・東山魁夷の作品のモチーフになったことで知られる美しい池です。紅葉の時期は特に見事な景色が楽しめます。
横谷渓谷
蓼科中央高原にある渓谷で、マイナスイオンをたっぷり浴びながら滝巡りのハイキングを楽しめます。特に紅葉シーズンは人気です。
蓼科大滝
遊歩道を歩いて行くと、苔むした岩場を流れる迫力ある滝を間近で見ることができます。
白樺湖
ビーナスライン沿いの大きな湖で、ボートやカヌーなどのアクティビティを楽しんだり、周辺の池の平ファミリーランドで遊んだりできます。
北八ヶ岳ロープウェイ
ロープウェイで標高2,237mまで一気に上がることができ、山頂からは雄大な景色を楽しめます。
これらのスポットは、女の神氷水と合わせて1日で回ることもできます。


















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