こんにちは。那須現地スタッフのサトウです。
私は2012年に千葉から那須へ移住してきました。
移住後に知り合った夫と結婚し、現在は夢だった自然豊かな環境での暮らしを満喫しています。
今移住を検討している方には、ぜひ地方移住という選択の後押しをしたいと思っています。
しかし、地方での暮らしを本格的にスタートさせる前には、「2つの老後」という視点も大事なポイントだと思っています。
私自身が今現在直面している課題でもあり、移住を決断したときには正直深くは考えていなかったことです。
今回は、この2つの老後について地方移住の課題と準備について考えてみたいと思います。
移住を検討中の方の参考になればうれしいです。
目次
親の老後に関する問題と備え
まず都市部に親を残して、自分たちだけが地方へ移住する場合、次のような課題が出てきます。
実家への距離と心配
地方に暮らし始めると、気軽に実家へ立ち寄ることが難しくなります。月に何度も実家に帰るとなると、交通費や時間の負担も大きくなり、気軽に顔を見に行くということができません。
また、電話やLINEなどで連絡を取っていても、「最近反応が鈍い気がする」「連絡がつきにくい」など、距離があるからこそ心配になることも。実際、携帯世代では無い私の義母も「数日LINEが既読にならい」「電話がつながらない」なんてしょっちゅうです。
そのたびにハラハラしてしまいます。
「いざという時」に駆けつけられない不安
急な入院やトラブルの際に、すぐに駆けつけることが難しいのも地方移住の現実です。特に高齢の親に何かあった場合、すぐに対応できないことが精神的負担につながることもあります。数年前に義母が倒れ救急車で運ばれた際も、那須から3時間かけ、まだ幼かった娘を連れて駆けつけた経験があります。
この出来事は、私たち家族にとって、地方に暮らすことの“覚悟”を改めて問われる出来事でもありました。地方移住には、心地よい暮らしだけでなく、こうした「もしものときに動きづらいリスク」もついてきます。だからこそ、移住を検討する段階で、「親に何かあったとき、自分たちはどう動けるか?」という視点を一度立ち止まって考えることが、とても大切だと感じています。
孫と会わせる機会が減る
親世代にとっては、孫の成長をそばで感じることが何よりの楽しみです。しかし、移住後は頻繁に会うことが難しくなり、「もっと会わせてあげたい」というジレンマを感じる人も少なくありません。
わが家も年に2.3回会う程度です。オンラインでのビデオ通話や写真の共有など、工夫をすればある程度のつながりは保てますが、やはり直接会って抱きしめたり、一緒に手をつないで散歩したりといった“リアルな関わり”には代えられません。「もっと会わせてあげたい」「もっと近くにいれば…」という思いは、どれだけこちらの生活が充実していても、心のどこかで常にくすぶっているように感じます。
移住を考えている方には、こうした“身内との距離”もまた、地方暮らしの大切な要素として、事前にしっかりと想像しておくことをおすすめしたいと思います。
こちらへ呼ぶのも難しい
「いっそ一緒に住もうか」と考えても、親の生活圏や友人関係、医療機関などを考慮すると、移住先に呼び寄せるのは現実的でないことも多いです。
私たち自身も、義母が倒れたあとの一時期に、「こちらへ引っ越して一緒に住むことも検討しようか」という話を家族内で持ち上げたことがありました。しかし結局、義母は長年通い続けてきたかかりつけの病院や地元の友人、生活リズムを手放したくないという思いが強く、話は立ち消えに。
呼び寄せる・呼び寄せないという二択だけでなく、定期的に通う、見守りサービスや医療・介護体制を整えるなど、いくつもの選択肢を視野に入れながら、家族全体にとって無理のない関係性を模索していくことが大切なのだと感じています。
施設や支援先を事前に調べておく
いざというときに慌てないためにも、親が入居できる介護施設や通いやすい医療機関の情報は、事前にしっかりと調べておくことが大切です。地域によってサービスの内容や待機状況も異なるため、早めに確認しておくことで選択肢が広がります。
また、親が暮らす地域の包括支援センターや地域ケアマネジャーなどに相談しておくことで、具体的な支援体制や公的サービスの活用方法についてもアドバイスを受けられます。離れて暮らすからこそ、できる準備は前もって進めておくことが安心につながります。
自分自身の老後を地方で迎えるということ
今は元気でも、移住先での老後にどんな課題が出てくるか、想像しておくことはとても大切です。
近くに頼れる人がいない
知らない土地で暮らすということは、親せきや昔からの知人が近くにいない分、いざというときに頼れる人がいないという状況になりやすいものです。
体調を崩したとき、子どもを急に預けたいとき、家のトラブルが起きたときなど、身近に相談できる人の存在は想像以上に大きな安心につながります。だからこそ、移住後は地域の人と少しずつ関係を築き、顔見知りや助け合える関係を増やしていくことが大切です。
地域の行事や子育て支援、興味のあるコミュニティなどに参加してみるのも一つの方法です。困ったときに声をかけられる相手がいるかどうかは、将来の安心感に大きく影響してきます。
幸いにも、わが家はご近所に同じ世代のご家族とのご縁がありました。今では、合鍵を預け合い、お互いに留守中の飼い猫のお世話を頼める関係になっています。ちょっとしたことでも気軽に助け合える存在が近くにいるのは、本当に心強いものです。
車が運転できなくなると一気に不便に
医療機関の選択肢が限られる
地方では、そもそも病院の数が少なく、特に総合病院や専門的な治療が受けられる施設までは、車で1時間以上かかることもあります。日常的な通院には不便を感じる場面も多く、急な病気やケガの際には対応に時間がかかることも。都市部と比べると、医療の質やアクセスに差があるのが現実です。
移住を考える際は、最寄りの医療機関の場所や救急対応の体制も、しっかり確認しておくことが大切です。
日々の買い物も一苦労
地方では、コンビニやスーパーが徒歩圏内にないことも珍しくありません。ちょっとした買い物でも車が必要になるため、高齢になってからの生活を考えると不安を感じる場面もあります。
将来に備えて、ネットスーパーや生協などの宅配サービスをうまく活用することが大切です。
今のうちから「車がなくても生活できるか」をシミュレーションしておくことで、安心して暮らし続ける準備ができます。
最後に:移住は「今」だけでなく「未来」も見据えて
地方移住で叶う理想の暮らし。
一方で忘れてはいけない「未来」のこと。
特に「親の老後」と「自分の老後」という二つの視点から考えると、移住前に向き合うべき課題が見えてきます。
しかし、未来の安心のために、今の理想の暮らしをあきらめる必要はないと思います。
ただ、両方をバランスよく考えながら、自分たちにとって最善の選択をすることが何より大切です。
完璧な答えはないかもしれませんが、家族と話し合い、情報を集め、できる準備を少しずつ進めていくことで、不安を減らし安心につなげることができます。
移住は人生の大きな転機だからこそ、焦らず丁寧に、自分たちらしい暮らしを築いていくことが大切だと思います。
参考になればうれしいです。
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