千葉県富津市の先端に位置する富津岬は、東京湾に長く突き出した独特の地形をもつ自然豊かな場所です。
都心から車で約1時間半ほどという距離にもかかわらず、松林や砂浜、干潟、草地が連続し、まるで小さな「野生の縮図」のような環境が残されています。
私はこの地でウォーキングや撮影をすることが多く、季節ごとに変化する海の色や風の匂いを感じながら、動物たちとの出会いを楽しんでいます。
今回はその中でも、**「富津岬やその周辺で見かけた動物」**を中心にご紹介したいと思います。
(※昆虫や野鳥、海辺の生き物は次の機会に改めてまとめる予定です。)
目次
■ 富津岬の環境と歩く楽しみ
富津岬は海に囲まれていますが、中心部は松林や草地に覆われ、陸上動物たちにとっても暮らしやすい環境が整っています。
岬の付け根付近には畑や人家もあり、野生動物と人の生活圏がゆるやかに重なり合っています。
舗装された道路や遊歩道が整備されているので、早朝や夕方のウォーキングにも最適です。
何よりうれしいのは、千葉県にはツキノワグマが生息していないため、熊に出会う心配がないということです。
山間部の多い地域では熊との遭遇を警戒しながら歩く必要がありますが、ここ富津では安心して自然の中を散策できます。
■ イタチ 〜素早く走り抜ける漁師〜
最も印象に残っている動物の一つが「イタチ」です。
富津の海岸を歩いていた時、気配を感じて後ろを振り返ると茶褐色の細長い体がサッと横切りました。
一瞬のことなので見逃してしまうことも多いのですが、低く走る姿勢としなやかな動きで、すぐに「イタチだ」とわかります。
夜行性のため、明け方や夕暮れ時に活動することが多いようです。
中には海岸の潮だまりで魚を捕っている姿を見かけることもあるようです。
小魚やカニ、時には鳥のヒナなどを捕食すると聞きます。
人の気配を感じるとすぐに茂みへ隠れてしまうため、撮影はなかなか難しい相手です。
それでも時折、防波堤のテトラポットの隙間や枯れ草の陰からこちらをのぞくような仕草を見せてくれることがあり、そんな瞬間はまるで野生動物と心が通じたような気がしてうれしくなります。
■ タヌキ 〜夜の常連〜
富津岬の付け根にある公園や堤防沿いの道路では、早朝にタヌキを見かけることがあります。
薄暗い中、車のライトに照らされて、まん丸い体が慌てて草むらへ駆け込む様子は愛らしく、どこかユーモラスでもあります。
日中はほとんど姿を見せませんが、足跡や糞の形、掘り返された地面などから活動の痕跡を見つけることができると聞きます。
どうやら岬周辺の松林や人家の裏手などに巣穴を作り、夜になると海岸や堤防を歩いて餌を探しているようです。
雑食性で、果物や昆虫、小動物、残飯など何でも食べると聞きます。
タヌキは比較的警戒心が強く、人を恐れて距離を保つ傾向がありますが、最近は野良猫の近くで餌付けされたようなタヌキも見かけます。
観察する際は近づかず、ライトやフラッシュを避け、静かに見守るのが良いと思います。
■ 野ウサギ 〜静寂の草地で〜
早朝、松林の端や草地の中で、突然ピョンと跳ねる影を見て驚いたことが何度かあります。
その正体は「ニホンノウサギ」のようです 。
薄明るい時間帯、風が弱く静かな朝に姿を見せることが多いように感じます。
富津岬周辺には草地が多く、餌となる草や隠れ場所が豊富です。
ただし非常に警戒心が強く、人の気配を感じるとあっという間に姿を消します。
運が良いと、道端で草を食べる姿や、後ろ足で立ち上がって周囲を確認する可愛らしい姿を見られるかもしれません。
足跡や糞の形からも活動の範囲を知ることができると聞きます。
雨上がりの柔らかい地面を歩くと、丸い小さな足跡が点々と続いていることがあります。
それを見つけるだけでも、そこに野生の命が息づいていることを実感します。
■ ヘビ 〜意外に多い静かな住民〜
春から秋にかけて、日当たりの良い堤防や草むらでヘビを見かけることがあります。
多くは「アオダイショウ」など無毒の種類で、人に危害を加えることはありません。
体を日光にあてて温めている姿は、最初は少し驚きますが、こちらが静かにしていればゆっくりと移動していきます。
アオダイショウは木登りも得意で、鳥の巣を狙うこともあるようです。
また、堤防の隙間や草の根元でネズミを狙うこともあると聞きます。
もし出会ったとしても慌てず、静かに距離を取れば問題ありません。
富津では毒ヘビの代表であるマムシも一部にいるようですが、めったに見かけません。
基本的にはおだやかな性格で、人よりもこちらを避けてくれます。
■ モグラと野ネズミ 〜足元の世界の住人〜
堤防の裏や草地を歩いていると、小さな土の盛り上がりを見つけることがあります。
これは「モグラ塚」と呼ばれ、モグラが地中でトンネルを掘った跡です。
モグラ自体は地上にほとんど出てこないため姿を見ることはめったにありませんが、確かに足元の下で生活しているのだと感じます。
また、夕方の松林や草むらでは、小さな影が素早く動くのを目にすることがあります。

おそらく「アカネズミ」や「ハタネズミ」などの野ネズミでしょう。
落ち葉の間を走り抜ける音や、小さな穴の入り口などからもその存在がわかります。
ネズミと聞くと嫌われがちですが、彼らもまた食物連鎖の一部を担う重要な存在です。
イタチやヘビ、フクロウなどの餌となり、自然のバランスを支えています。
■ 見かけていない動物たち
富津周辺には「キョン」や「イノシシ」も生息しているようです。
特にキョンは南房総や鋸南町、館山方面で数が増えていると聞きます。
富津市でも目撃情報はあるそうですが、私はまだ見たことがありません。
イノシシについても、山側の地域では時折出没するようですが、岬の先端部では姿を見せないようです。
富津岬は海に囲まれているため、大型の哺乳類が入り込みにくい地形であることが関係しているのかもしれません。
こうした背景もあり、熊や大型動物に出会う心配がほとんどないことが、富津でのウォーキングを安心して楽しめる理由のひとつだと感じています。
■ 季節ごとの出会い
春は、草地が新緑に覆われ、ウサギやイタチの活動が活発になります。
初夏から秋にかけては、ヘビやネズミの動きが増え、夜のタヌキの姿を見かける機会も多くなります。
冬は動物の姿こそ減りますが、足跡や糞などの痕跡が観察しやすく、動物たちの暮らしを想像する楽しみがあります。
■ まとめ
富津岬は、海辺の印象が強い場所ですが、実は陸の動物たちにとっても豊かな生息地です。
イタチ、タヌキ、野ウサギ、ヘビ、モグラ、野ネズミ――。
どれも都会ではなかなか出会えない野生の姿です。
そして何より、この地では熊などの危険な大型動物がいないため、自然の中を安心して歩けるという魅力があります。
ただ静かに歩いているだけでも、小さな気配や足跡が目に入り、自然と耳を澄ませたくなります。
次回は、同じ富津岬で観察した「野鳥」や「海辺の生き物」についてご紹介したいと思います。
波の音と風に包まれながら、今日もまた小さな命の気配を探しに歩いています。
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