曲屋って岩手南部曲屋しゃないの?じつは茨城県にも曲屋が多かったらしい!
移住、田舎暮らし、別荘ライフを応援する日本マウント(株)現地情報ブログをご覧下さり有難うございます。茨城県担当の加藤ゆみです。今回は、茨城県石岡市の常陸風土記の丘にある江戸後期築の曲屋で十割蕎麦を提供してくれる食事処と、その隣の染谷古墳群をザックリご紹介させて頂きます。
常陸風土記の丘 お食事処 曲屋
常陸風土記の丘の入口ゲートを入ると先ず出迎えてくれるのが十割蕎麦などを提供してくれる江戸時代後期の曲り屋建築の“お食事処 曲屋”です。
常陸風土記の丘は、旧石器・縄文時・弥生時代、中世から江戸時代におよぶ各時代を象徴する“復元家屋”や“移築家屋”または“復元遺跡”などの歴史を体感できる有料エリアと、遊具広場や自然の池を中心とした水郷公園エリア(無料)からなる “フィールド・ミュージアム”のような公園施設。
私の目的は“復元遺跡”だったのですが、あいにくの空模様で足元が悪くて途中で断念。十割蕎麦の曲屋と、隣の古墳群をチラ見で我慢(笑)
まず、券売機で食券を買いカウンターで注文し、注文した品が出来たらカウンターで受け取るセルフサービスシステム。店内はとても広く、団体でも余裕といった感じ。
店の定番メニューは天もりそば。鴨つけそばや、塩味の透明スープがくせになると云う つくば鶏塩そばが人気だそうです。その他に丼もの、ミニ丼、季節限定メニューなどを提供しているとのこと。定番メニューの天もりそばは 1.100円。私は1.000円の雪国まいたけそばを注文。みくち啜って気が付いた、写真撮るの忘れているぞ!
さて、こちらの“お食事処 曲屋” 建物の説明看板を見ますと、以下の様に書かれております。
『土間前面に馬家を接続し、平面壁のL字型をなす民家は曲屋と呼ばれています。曲屋は、主に岩手県南部地方と茨城県に多く見られ、県内の代表的な民家形式の一つです。移築復元した曲屋・旧坂家は江戸時代の名主で、茅葺屋根の軒付の「しまかけ」などに、その威風を伝えています。』
そうなんです、茨城県にも昔は曲り屋が多くあったそうなのです。岩手県と同じく茨城県の県南は古から馬の産地(馬産地としての歴史は茨城の方が古い)。説明書きの“軒付の「しまかけ」 ”ですが、 “軒付け” は 檜皮葺 (ひわだぶ)き・ (こけら)葺き・茅葺きなどの軒先の厚く葺いた部分のことで、 “しまかけ”は、軒付けの意匠のことをさすようです。
また、説明書きの“旧坂家”とは茨城県内の何処の名主様だったのか調べてみたところ、石岡市の隣の小美玉市のようでした。小美玉市の何処なのかも個人的に気になるところですが、調べきれず少々モヤモヤしますが、小美玉市から石岡市常陸風土記の丘へ移築されたと分かりました。
ところで、曲り屋とされないL字型の建物と曲り屋の違いは何なのでしょう。厩(うまや)付きか否かだけなのでしょうか。
曲り屋ってナニ?
曲り屋は、曲家・曲屋・曲り屋・曲り家・曲がり家など複数の表記をされるようで、どれが正しいとは無いようですが、私が調べた感触では岩手南部は曲り家、茨城は曲り屋、と表記するようです。
L字型平面形を持ち、厩(うまや)が一体となっている伝統的家屋と、先述の説明書きからわかりましたが、厩が一体となっていない他のL字型平面形の家屋は「中門造」というそうです。
曲がり屋は岩手県と茨城県だけでなく、全国に分布をしていたそうですが、狭義として曲がり屋=南部曲り家 と認識が広まっているようで、私も同じでした。それは、地域における曲がり屋の割合や現存数では岩手南部が圧倒的だったのではないかと私は想像しています。
江戸時代の曲屋のとなり、染谷古墳群。
古墳好きな方は、小さな高まりであっても“古墳だ!”と体内古墳探知レーダーが作動することでしょう。私も上の画像の小さな高まりが先に目に入り古墳探知レーダー作動!次に染谷古墳群の立て看板を認識といった順でした。およそ直径15m 高さ2mの円墳かと思いますが、人の手が入った自然のなかに在りますから、築造された時の形状や規模は目視だけではわかりません。が、周囲の地形や環境から想像を膨らませ自説をたてるのも古墳好きに共通するクセかも知れません。確実に目の前に在りながらも未知であるが故、研究者でなくとも心を惹かれ想像で脳に刺激を得て、ワクワクとしてしまう(私は)。
事前に染谷古墳群をネットで検索したのですが詳細はつかめず、それでも地図で確認すると常陸風土記の丘の正面入口付近一帯を占める古墳群ですから、現地に行けば情報は有るだろうと、そう思い足を運んだ次第でした。
いま、書きながら思いました。私、オタクですね(笑)
染谷古墳群の立て看板の左手に石岡市教育委員会による説明看板がありました。経年劣化からか文字が薄く読み取りにくくありましたけれども、説明看板が有ると無しでは大違い。感謝しなければいけません。説明看板には下記の様に記されていました。
染谷古墳群 石岡市大字染谷
染谷古墳群は、市の北西部、龍神山麓に広がる古墳群で、現在までに32基が確認されています。そのほとんどは、径10~30mの円墳であると考えられていましたが、近年の発掘調査によって当時、方墳も造られていたことが分かりました。
この方墳の被葬者は、龍神山付近で採取することができる雲母片岩という石材を、箱形に組み合わせて作った石棺式石室に葬られたようです。このような方墳は、前方後円墳がもう造られなくなった古墳時代の終わり頃に(7世紀頃)、県内で多く築造されます。
染谷古墳群は、市内における古墳時代最後の豪族たちの墓域だったといえるでしょう。
平成9年7月 石岡市教育委員会
と、情報はこれ以上つかめませんでした。32基確認されていた古墳のうち現存するは何基なのかもわかりません。
染谷古墳群が位置する龍神山麓とは、常陸風土記の丘が位置する高台一帯のことで、約2億5千年前から1億5千年前に形成された 砂岩・泥岩起源の雲母片岩でできている山麓。雲母片岩は板状に割りやすいことから建物の礎石や、古墳の石棺に利用されることが多かったとのことです。なるほどですね。風土記の丘とは別で、龍神山麓地域ジオパークとして散策コースがあるようです。龍神山麓地域ジオパーク内に風土記の丘や古墳群があるととらえるのが理解しやいすいですね。
常陸風土記の丘パンフレット
パンフにある“鹿の子遺跡公園”と“染谷古墳群”がお目当ての今回のお出掛けでしたが、あいにくの雨が思ったより足元を悪くしたうえに震度4の地震がきて、おずおずと引き上げました。雨ですとスマホでの撮影画像も荒れますしね。また、再訪したいと思います。ジオパークの散策も面白そうですし、四季折々の景観を楽しめるようですので、皆さまも是非お出かけになられて見て下さい。
石岡まで都心部から自動車ですと常磐道ろようで、約1時間程度と程よいドライブで縄文時代にトリップできますよ(^^)
また、日本マウントホームページ内では石岡市の古民家を数軒掲載中です。ぜひ閲覧下さいませ!
常陸風土記の丘アクセス等 お食事処 曲屋 営業時間 : 午前11時~午後15時迄 開園時間(一部の有料エリア) 3月~10月 午前9時~午後5時 11月~2月 午前9時~午後4時 有料エリア入園料 こども(6歳以上16歳未満) 150円 おとな(16歳以上) 310円 休園日 : 月曜日(月曜日が祝祭日の時はその翌日) 年末年始 : 12月28日~1月2日 休園 住所:〒315-0007 茨城県石岡市染谷1646 TEL:0299-23-3888 FAX:0299-23-7173 H.P https://hitachifudoki.jp/facility-information/ アクセス 自動車移動では ・常磐自動車道千代田石岡IC =15分= 常陸風土記の丘 ・常磐自動車道 石岡小美玉スマートIC =10分= 常陸風土記の丘 ・常磐自動車道土浦北IC=35分=常陸風土記の丘 鉄道利用では JR常磐線石岡駅から関鉄グリーンバス 林 経由 柿岡車庫行 村上下車にて徒歩15分

画像は石岡市が接している霞ヶ浦の夕景(行方市から撮影) 移住・田舎暮らし、別荘ライフを応援する日本マウントの現地ブログを最後までお読み下さり有難うございました。悠久の時が横たわる茨城県県南 霞ヶ浦の夕景を望む暮らしは至福です。是非、日本マウントホームページで理想のライフスタイルをお探し下さい!お問い合わせ・内見お申込みを お待ちいたしております(^^)♪
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