幻想的な青い国蝶に出会う。北杜市オオムラサキセンター

八ヶ岳・蓼科・北杜市の情報

春めいた風が吹き始め、少しずつ活動的になってきている八ヶ岳スタッフFlowです。
山梨県北杜市のオオムラサキセンターを見てきました!

日本の国蝶「オオムラサキ」
その名の通り、光の当たり方によって青や紫色に輝く羽を持つ美しい蝶です。
そんなオオムラサキを間近で観察できるのが、山梨県北杜市にある「北杜市オオムラサキセンター」です。

オオムラサキセンターの魅力や見どころをたっぷりとご紹介します。

オオムラサキセンターとは?

オオムラサキセンターは、オオムラサキの保護・研究、そして自然環境教育を目的とした施設です。

オオムラサキセンター金網

センター内には、オオムラサキの生態を観察できる施設や、自然と触れ合える公園などが整備されています。
池があったりヤギがいたり、自然観察にとてもいい環境です。
お子様と一緒にいらっしゃるのもいいですね、半日は遊んでくれるスポットです。

オオムラサキの生態を間近で観察

オオムラサキセンターの最大の魅力は、オオムラサキの生態を間近で観察できることです。センター内にある「生態観察施設」では、一年を通してオオムラサキの成虫や幼虫を観察できます。

オオムラサキは青い色を持つ蝶で、黄色の水玉がちりばめられたような美しい蝶です。

特に見どころは、オオムラサキが飛び交う姿を観察できる「成虫観察室」です。

オスがメスを求めて飛び回ったり、吸蜜する様子は、まさに自然の神秘そのもの。光の当たり方によって変化する羽の色は、息をのむ美しさです。

また、「幼虫観察室」では、オオムラサキの幼虫がエノキの葉を食べる様子や、蛹になる様子を観察できます。幼虫の時期には、あの美しい羽の色からは想像もできない、緑色のイモムシのような姿をしています。

オオムラサキは蝶か蛾か?!

オオムラサキは蝶でなく蛾である、という話を聞いたことがあったので調べてみました。
胴体の太さやゴージャスな雰囲気は「蛾」と言われれば蛾なような気がして、そもそも蛾と蝶の分類の差は何か?というのも曖昧です。

 

蝶と蛾の分類が始まったのは江戸時代の終わりくらいで歴史の浅いと言えば、浅いのかもしれませんね。
翅を広げて止まるのは蛾、翅を立てて止まるのは蝶、という見分け方らしいのですが、広げて止まる蝶も存在するようです。

 

オオムラサキはタテハチョウ科の蝶という分類で、タテハチョウ科の蝶は翅を広げて止まるものが多いのだとか。

オオムラサキは蝶、という結論です!

蝶と蛾の分類は夜行性か昼行性か、翅の広げ方、触角の違いだそうで、蛾は根本が深く先端に行くほど細くなり毛が生えている、蝶は均一の触角で先端はマッチ棒のようにふくらみがあるようです。

 

オオムラサキセンターに行ったら、色んな知識が増えましたね。
蝶と蛾の違いを見分けられる能力を得ました。
しかし蝶も蛾も生態に大きな違いがなく、明確に差がないというので見分けられたとしても役立つのかはわかりません。

蝶と蛾は似ている、ということがわかりました。

春の足音を感じに3月のオオムラサキセンターで自然と触れ合う

オオムラサキセンターは、国蝶オオムラサキの保護・研究を目的とした施設ですが、季節ごとに様々な自然の表情を見せてくれます。

3月は、冬の寒さが和らぎ、春の足音が聞こえ始める季節。

3月のオオムラサキセンターの魅力や見どころ、そして楽しみ方をご紹介します。

 3月のオオムラサキセンターの魅力

3月のオオムラサキセンターは、冬の静けさから少しずつ賑やかさを取り戻し始める時期です。

16時まで開館していると思い込んで15時半過ぎに到着したのですが、すでに閉館しており、施設周辺の自然観察路を散策することにしました。
あたりは静かでほぼ貸し切りのような状態でした。

春の訪れを感じる

センター周辺では、フクジュソウやスミレなど、春の花々が咲き始め、春の訪れを感じることができるのですが、八ヶ岳スタッフFlowが行った時はまだ春が来るかな?という雰囲気のままで、花が咲く雰囲気はまだ遠かったです。
そうは言っても若芽が見え始めて、空気は春めいて日は長くなっているのを感じました。

オオムラサキの幼虫観察

 冬を越したオオムラサキの幼虫が、活動を再開する時期です。エノキの木で幼虫を探してみるのも楽しいでしょう。

自然散策

センター周辺の自然観察路を散策しながら、春の息吹を感じることができます。
まだ冬らしさが残っていて、枯草の中、施設全体がよく見えます。

オオムラサキセンターの自然観察路樹木の葉もついてない今が一番見通しが良いでしょう。
虫も蛇も出ないだろうこの時期で、積雪がないので滑る心配もなく一番安全かもしれません。

ヤギの観察

センター周辺の自然観察路にはヤギがいて、目の前で見ることができます。
ヤギの目はどうして横向きなんでしょう。

オオムラサキセンター園内ヤギ

調べてみました(笑)
ヤギの目は横長瞳孔といって、広い視野を持っているようです。顔の横に眼球がついているので360度の視野があるということです。
草食動物はすぐに逃げなければならないですからね、なるほどまた勉強になりました。

味わいある彫刻の数々

園内にはいたるところに彫刻がありまして、丸太から切り出し彫ったようなどっしりした動物たちが迎えてくれます。

オオムラサキセンターの竹ぼうきとカエル

カエルと竹ぼうきの組み合わせが、ものすごくハートに刺さりましたのでご紹介します。膝の開き具合といい、腕組みといい、いい雰囲気です。
縁側で待っていてくれるような、掃除の休憩か、見る人の気持ちでどんなキャラ、どんなセリフでも語ってくれるこういう彫像、いいですよね。

中島大道氏のステンレス製カブトムシ彫刻

オオムラサキセンターには中島大道さんのステンレス製の巨大カブトムシの彫像もあります。

中嶋大道氏カブトムシ

中嶋大道(なかじま だいどう)さんは、長野県安曇野市を拠点に活動する、日本を代表する彫刻家・造形作家です。特に、ステンレスを用いた巨大な昆虫や動物の彫刻作品で知られています。

中嶋大道さんの作品の特徴

 中島大道さんの作品は長野県に多く点在しており、強烈なインパクトがあるため、一度見たら「あ、あれは見たことがある!」とすぐに覚えてしまう特徴があります。

巨大なスケール

 中嶋さんの作品は、実物の何倍もの大きさで作られることが多く、見る人に圧倒的な迫力と感動を与えます。

インターチェンジ付近にもあるのですが、遠くからでもすぐに視認できるため強烈な印象を残します。後になってから、あの彫刻があった場所はどこだっけ、という思い出になりますね。

精巧な造形

 ステンレスの硬質な素材を自在に操り、昆虫や動物の細部までリアルに表現しています。

節の感じや艶が昆虫っぽく、メカっぽくもあり、メカメカしいからか、昆虫っぽさが薄れ気持ち悪くない格好良さです。

生物感が薄まって自然の成り立ち、造形自体の美しさに焦点があてられており、その大きさをもって昆虫の本来の完璧な姿というものに圧倒されます。

生命力あふれる表現

作品には、単なる造形物ではなく、生き物としての力強さや生命力が感じられます。

模型のようなかしこまったものでなく、動いている一場面を切り取ったような「これは動くんだ」という納得感を感じます。
節や動きを解説するような説明的な造形でなく、実態として動きが表現されているため思わず近づいてみたくなる、そんな感じです。

ステンレスの輝き

 磨き上げられたステンレスの表面は、光を反射して美しく輝き、作品にさらなる魅力を加えています。

近年、素材の値上がりでリサイクルも取り入れているというお話も聞きましたがオオムラサキセンターにあるカブトムシは冬の吹きさらしの中でも見事に輝いていました。
自然の緑の中にステンレスのカブトムシですから、インパクト強いです。
ステンレスの表面は遠目からでも光を反射するので各地にある彫刻を見かけるとその存在を見逃すことはないと思います。

中嶋大道さんの作品について

中嶋さんは、1944年に長野県安曇野市に生まれました。当初は木彫に取り組んでいましたが、後に金属溶接を学び、ステンレスを用いた彫刻作品の制作を始めました。

1980年代から、ステンレスによる巨大彫刻制作に取り組み始め、現在では、日本各地に中嶋さんの作品が設置されています。

長野県にこのようなインパクトの強い、力強い作品を作られる方がいて、しかも設置されるという行動力、情熱に中嶋大道さんのバイタリティを感じます。

代表的な作品

カブトムシ

小布施町の竹風堂前に設置されている作品は、中嶋さんの代表作の一つです。

竹風堂は小布施にあるお店で栗菓子が有名です。
小布施は栗が有名で栗おこわや栗まんじゅう、栗かのこ、方寸が有名です。
竹風堂のお庭に「栗の木にとまったカブトムシ」というイメージで彫像が設置されています。

トノサマバッタ

 東京都日野市の多摩動物公園に設置されている作品は、子供たちに人気です。

八ヶ岳スタッフFlowは行ったことがないのですが、長野県に設置されることの多い中嶋大道さんの作品が東京で見られる貴重な場所なので紹介いたしますね。

健康長寿道祖神

 穂高神社に設置されている作品は、日本最大の道祖神として知られています。

穂高神社は日本アルプスの総鎮守であり、縁結びや商売繫盛、交通安全など様々にご利益があるとされています。
八ヶ岳スタッフFlowは交通安全の厄除けに行く場所でして、車を新しくしたら向かう神社です。

ここに設置された健康長寿道祖神は昆虫では無いレアな作品だと思います。

中嶋大道さんのアトリエ

中嶋さんのアトリエは、長野県安曇野市にあり、一般の方も見学することができます。アトリエには、中嶋さんの作品が多数展示されており、制作風景を見学することもできるようです。

アトリエでは、作品の見学、貸出、販売、制作に関する相談もホームページで受け付けています。

ホームページもダイナミックなもので、制作風景が垣間見ることができます。
こうしてみると彫刻を作るというのは対象を細部まで描けるほどに細かく知らないと作れないということがわかります。

昆虫のデッサンはそれだけでひとつの作品だと感じました。すごい熱量です。

中嶋大道さんの作品に会える場所

長野県安曇野市にあるアトリエ

穂坂自然公園(山梨県韮崎市)でクワガタムシ

花パークフィオーレ小淵沢(山梨県北杜市)カブトムシ

塩尻市立丘中学校(長野県塩尻市)日時計

井川城中公園(松本市)トノサマバッタ

長野県小布施町の竹風堂前

東京都日野市の多摩動物公園

その他、日本各地に作品が設置されています。

中嶋大道さんの作品に興味を持たれた方は、ぜひお近くの作品を訪れて、その迫力と美しさを体感してみて欲しいなと思います。

 

 オオムラサキセンターを訪れる際の注意点

服装

3月はまだ寒暖差が大きい時期です。暖かい服装で訪れましょう。
日中は暖かいかもしれませんが、風が強いと厳しいです。日陰もなかなかの威力で寒さを感じます。

足元

自然観察路は、足元が悪い場所もあります。歩きやすい靴がいいでしょう。
細いヒールはぬかるみに刺さりますし、サンダルだと脱げてしまうこともあるかもしれません。
主要な道は歩きやすいので遠目から眺めるなら大丈夫ですが、池近くや林の中は自然道なので用心したほうがいいですね。

営業時間

 16時まで開館していると思っていた八ヶ岳スタッフFlowは、館内を見損ねてしまっているので直前に調べられるのがいいと思います。

成虫の観察時期

オオムラサキは、気温や天候によって見られない場合があります。成虫が見られるのは6月下旬から7月中旬と短い期間です。年間を通して幼虫なども観察できるようです。

観察の仕方

オオムラサキは、デリケートな生き物です。観察する際は、触らず静かに観察しましょう。自然観察路も自然そのものなので、採取なども注意が必要ですね。

 

 自然と触れ合える公園

オオムラサキセンターの周辺には、自然と触れ合える公園が広がっています。公園内には、オオムラサキの食草であるエノキの木々が生い茂り、オオムラサキの生息環境を再現しています。

公園内を散策しながら、オオムラサキを探してみるのも楽しいでしょう。また、公園内には、自然観察路や展望台なども整備されており、自然を満喫できます。

長坂の自然や生態系が凝縮された素敵な場所です。

 オオムラサキセンターへのアクセス

  • 電車: JR中央本線「日野春駅」から徒歩約10分
  • : 中央自動車道「長坂IC」または「須玉IC」から約10分
  • 駐車場もあり、冬場は空いていました
  • 近くにはコンビニエンスストア、ガソリンスタンドがあります

オオムラサキセンター周辺のおすすめスポット

  • 清里テラス: 標高1,900mの絶景テラス。
  • まきば公園: 動物との触れ合いや、乗馬体験が楽しめる公園。
  • サントリー白州蒸溜所: ウイスキーの製造工程を見学できる施設。

これらのスポットと合わせて、オオムラサキセンターを訪れてみてはいかがでしょうか。

八ヶ岳スタッフFlowは最近のウイスキー値下がりの知らせを受けて(ようやくプレミア価格から抜け出したようですね!)サントリー白秋蒸留所にも行って見たいと思っています。

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