こんにちは。富士五湖担当スタッフのなるたかです。年末押し迫り、あわただしいこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。昨年から今年にかけてはなるたか一家は全員インフルエンザにやられて,お節や初詣どころではありませんでしたので、今回の年末年始は健康第一で過ごしたいものです。
四季折々の景色が木々の様子でさまざまに川面を彩ることでしょう
さて今回は、富士北麓に住んでいると実はなかなか訪れる機会のない場所、世界遺産の構成資産のひとつ、忍野八海に行ってきましたのでそれについて書きたいと思います。前回忍野八海に行ったのは別荘地に引っ越してまもなくだったので、今回は実に１０年以上ぶりに訪れました（忍野村自体は別の用事で何回か行っています）。忍野八海を回るには、無料から５００円くらいまでで駐車場がいくつもあります。車のない観光客の方は、河口湖からバスで御殿場アウトレットに行く途中で忍野を通るので、そちらを利用する場合も多いと思います。
朝９時前でもにぎやかに各言語で「ハイチーズ」
今回なるたかが忍野を訪れたのは平日の朝９時前でしたが、もうすでに国内外からの観光客がたくさんいました。真冬の平日でこの調子なら、ゴールデンウイークや夏休みの繁忙期はとんでもない数の人がいるのかもしれません。皆さん、忍野観光の中心地「中池」周辺で、写真を撮ったりお土産を選んだり楽しそうでした。
少し焼いてあるのがクオリティを上げています
なるたかは、忍野八海をめぐる前に、ちょっと腹ごしらえで草餅をいただきました。焼きたてで香ばしく、よもぎのいい香りがしました。
水を常に感じられる忍野エリアです。
別荘地に住んではいても、富士山を見ながら飲食する機会は実はそんなに多くはないので、なるたかも観光客になった気分でテンションが上がりました。売店で忍野八海の地図をいただく時、「英語のですか？」と聞かれたのが笑えました。日本人より外国人観光客の方が多いので、売店の方もそう思ったのでしょうか。
冠雪した富士山はやはり壮大で雄大です。
ちなみに中池には立派な水車と池があり、富士山も見えるので絶好のフォトスポットですが、この池は忍野八海ではなく、人工の池です。
どんな寒くても水の中は凍りませんね
地図を見ながら、中池から一番近い「湧池」に行きました。さすが湧水の里を謳うだけあり、水が澄んでいて大変きれいです。早朝で気温がマイナスだったこともあり、水面から水蒸気が空中にただよって、ますます美しいと感じました。続いて湧池から徒歩３分くらいのところにある「濁池」へ。
電柱がないんですよね、景観を最優先に自治体が整備してますね
昔、行者が一杯の水を求めたところ断られ、水が濁ってしまったという伝説があるそうですが、現在は水が澄んでいてきれいです。川にそそいでいる景色もすばらしいです。
ふとした住宅地にあるけれども透明度が・・・
ふとした看板ですが情報はてんこ盛り。ひとつ気になるとほかの看板ももちろん気になる内容です。
そこから村の中の川沿いを散策する感じで歩き、「お釜池」へ。釜の中で熱湯が沸騰するように水が湧くところから名づけられたそうです。とても小さいですが、水中に水草が揺れていてきれいでした。
湧いてるけどおだやかな水面。
どの池も、澄んだ水の中を魚が泳いでいて本当に風情があります。続いて「榛の木資料館」の中にある「底抜池」へ。
葉が寄るということは止まっているようでも流れているんですね
お釜池でなくなった洗い物が底抜池でいくつか見つかったことがあるらしく、地底で水脈がつながっていると言われているそうです。余談ですが、何年か前に、忍野八海の水脈を調査するためにダイバーが潜ったのですが、そのまま行方不明になってしまったそうです。富士山に降ってしみ込んだ水が、場所によっては７０年以上もかけて忍野に湧き出ているとのことなので、富士山一帯の地下水脈は思ったよりずっと複雑に入り組んでいるのかもしれません。
もう一つ余談ですが、忍野八海の湧き水の中には、どこか別の国の観光地のようにいくつもコインが沈んでいますが、観光客は決してコインを投げてはいけません。テレビで見たことがありますが、これらのコインを回収するためにダイバーが入る必要があり、予算も手間もかかるので観光地としてはやめてほしいそうです。
忍野八海のひとつ、「底抜池」はこの資料館の中にあります。入館料は大人一人３００円です。この資料館の展望台の上からの富士山は、水車や古い日本家屋と一緒に富士山が写真に収められ、すばらしかったです！
大変広いので多くの鴨が餌ほしさにスイスイ楽しそうです。
写真を撮る用のスタンドが設置されていました。多くの観光客が展望台だけで満足してその奥には行っていないようでしたが、この奥の古い建物の中にはその家で昔実際に使われていた道具類が所せましと展示されていて、その充実ぶりに驚きました。
古い箪笥や行李や食器類、農具、お蚕用の機械や機織り機、木を切るための鋸の刃が何種類もあったり、昔のお金のコレクションがあったりと見ごたえたっぷりでした。忍野八海とは別の意味で、ありがたかったです。
底抜池の脇にはこの資料館の名前の由来であろう大きな榛の木があり、水面に木が映って素敵な景観になっていました。
残りの３つ「菖蒲池」「鏡池」「出口池」は寒さに負けて見に行けませんでしたが、今回回った５つの池だけでも、たくさんのパワーをチャージすることができました。次回はまた違った季節に訪れてみたいと思いました。
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