🌿 群馬県担当の唐澤です。2027年のNHK大河ドラマは『逆賊の幕臣』に決定し、主人公の小栗上野介忠順（おぐり こうずけのすけ ただまさ）を松坂桃李さんが演じることが発表されました。
小栗上野介の胸像です
小栗上野介忠順（1827～1868年）は、江戸時代末期の幕臣で、日本初の遣米使節として渡米し、帰国後は幕府の要職を歴任しました。横須賀製鉄所の建設を提言するなど、日本の近代化に大きく貢献した人物です。しかし、大政奉還後に現在の群馬県高崎市倉渕町権田で新政府軍により斬首され、非業の死を遂げました。
東善寺門前風景です
地元の群馬県では、小栗の功績を称える活動が続けられており、高崎市倉渕町の東善寺が彼の菩提寺となっています。また、毎年命日に合わせて「小栗まつり」が開催されるなど、その功績が広く語り継がれています。
今回の大河ドラマ化により、小栗上野介の正しい姿が全国に伝わることが期待されており、地元関係者からも歓迎の声が上がっています。
本記事では、小栗上野介の生涯と功績、そして彼の出身地である群馬県高崎市倉渕町（旧倉渕村）のゆかりの地について紹介します。
目次
⚔️ 小栗上野介の生涯と功績
1827年（文政10年）、江戸幕府の旗本・小栗家に生まれました。 小栗家は代々幕府に仕える家柄で、彼もまた幼少期から学問と武芸に励みました。彼の出身地は、現在の群馬県高崎市倉渕町岩氷であり、のちにこの地へ戻ることになります。
◇日本の近代化に貢献
1860年、遣米使節団の一員として渡米し、欧米の先進的な技術や政治制度を視察。その経験をもとに、帰国後は横須賀製鉄所の建設を推進し、日本の工業化の礎を築きました。彼の構想がなければ、日本の近代化は大きく遅れていたかもしれません。
また、小栗は勘定奉行、軍艦奉行、外国奉行、陸軍奉行並といった重要な幕府の役職を歴任し、幕府の財政改革や軍事力強化に尽力しました。特に、勘定奉行として財政を立て直し、軍艦奉行として幕府海軍の近代化を進めたことは特筆すべき功績です。
◇ ⚓ 横須賀市との関係
小栗上野介が特に力を入れた事業の一つが、横須賀製鉄所（現・横須賀造船所）の建設です。彼はフランスの技師ヴェルニーと協力し、横須賀に最新鋭の造船所を設立しました。この造船所は後に日本海軍の発展の礎となり、日本が独自に軍艦を建造する能力を持つきっかけとなりました。
現在も横須賀市には、小栗上野介の功績を称える碑が残されており、彼が日本の近代化に与えた影響を知ることができます。🏗️✨
◇ 🏯 「逆賊」として処刑される悲劇
小栗上野介終焉の地の説明文です
小栗上野介終焉の地の記念碑です
しかし、明治維新が進む中で、新政府に対抗する立場を取ったため、「逆賊」とみなされることになります。1868年、旧幕府軍が敗れると、小栗上野介は郷里である上野国（現在の群馬県）に戻りました。しかし、新政府軍に捕えられ、現在の高崎市倉渕町権田で処刑されてしまいます。彼の死後、その功績は長らく評価されることがありませんでした。
◇ 🎖️ 乃木大将の感謝
後に日露戦争で活躍した乃木希典大将は、小栗上野介の進めた近代化政策のおかげで日本が戦争に勝利できたと深く感謝していました。乃木大将は、小栗の無念を思い、「小栗上野介なくして日本の勝利なし」とまで語ったと伝えられています。このエピソードからも、彼の先見の明と功績の大きさがうかがえます。✨
倉渕町と小栗上野介のゆかりの地
◇ 🏞️ 倉渕町とは？
倉渕町（現在の高崎市倉渕町）は、群馬県の西部に位置し、美しい自然に囲まれた地域です。歴史と文化が息づくこの地で、小栗上野介は生まれ、最期を迎えました。
◇ ⛩️ 東善寺 – 小栗上野介の菩提寺
小栗上野介の墓の説明文です
小栗上野介の墓です
高崎市倉渕町の東善寺には、小栗上野介の墓があります。彼の死後、家族や地元の人々が彼を弔い、その功績を語り継いできました。毎年命日にあたる6月には**「小栗まつり」**が開催され、多くの歴史ファンが訪れます。
◇ 🏯 小栗上野介ゆかりの史跡巡り
倉渕町には、彼が晩年を過ごした屋敷跡や処刑された場所など、ゆかりの地が点在しています。これらの史跡を巡ることで、幕末の激動の時代に生きた彼の足跡を辿ることができます。
📺 大河ドラマ化による影響と期待
2027年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』によって、小栗上野介の名は全国に知れ渡ることとなります。これまで「逆賊」としての側面が強調されてきた彼の人生が、新たな視点で描かれることで、正当な評価がなされるでしょう。
また、倉渕町をはじめとする群馬県内の小栗上野介ゆかりの地が注目を集めることで、観光面でも大きな影響が期待されます。地元では関連イベントの開催や観光整備が進められており、訪れる人々が増えることで、地域活性化にもつながるでしょう。🚶♂️📍
✨ まとめ
2027年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』で取り上げられる小栗上野介は、日本の近代化に大きく貢献した人物でありながら、時代の波に飲み込まれた悲劇の幕臣でもあります。彼の出身地である倉渕町には、彼の足跡を辿ることができる歴史的なスポットが数多く存在します。
このドラマをきっかけに、小栗上野介の生涯やその功績に対する理解が深まり、多くの人が倉渕町を訪れることを期待したいと思います。歴史に興味がある方は、ぜひ一度、彼のゆかりの地を巡ってみてはいかがでしょうか？😊
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