こんにちは、群馬県担当の唐澤です。今回は高崎市山名町の山名八幡宮(やまなはちまんぐう)をご紹介します。
目次
山名八幡宮の歴史:840年の歩み
840年の歴史があるという山名八幡宮へ行ってきました♪
安産・子育ての宮として知られています。
隋神門です。門の直前は上信電鉄が横切るため、門前と境内は地下道で結ばれています。
この神社は観音山丘陵の東端、高崎市山名町に位置しています。
安産・子育ての神様として知られる山名八幡宮
平安時代に源頼朝から恩賞として山名郷を与えられた新田義重の三男、新田義範が山名氏を名乗り山名城を築きました。
その後、豊前の国(大分県)の宇佐八幡宮を勧請し、文治年間(1185~1190)に社殿を造営し武神として崇敬したのが始まりと伝えられています。
鎌倉時代からの繁栄と山名氏の興隆
山名義範は1192年の鎌倉幕府成立の際に活躍し、新田本家を凌ぐ勢力を築きました。
鎌倉街道沿いに位置し、鎌倉時代には門前町として栄えたそうです。
美しい彫刻と権現造の社殿
現在の社殿は本殿・弊殿・拝殿からなる権現造で、本殿は銅板葺きの三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で、彩色した彫刻が施されています。
拝殿は18世紀中期の明和年間(1764~1771)に建替えられました。
彫刻は「上州の左甚五郎」と称された彫物師の関口文治郎によるもので、神獣に6種の動物「鳳凰」「龍」「莫」「唐獅子」「蜃」「象鼻」が彫られている珍しいものです。
武士たちの祈願所としての山名八幡宮
神社創建から約150年後の1333年、新田本家の新田義貞が鎌倉幕府を滅亡させましたが、足利尊氏に破れ、新田氏は再び没落しました。
約300年後には応仁の乱(1467-1478)で西軍の総大将となった山名宗全(持豊)がこの地を出自としていました。
1600年、高崎藩主・井伊直政の許しを得て、馬庭念流中興の祖である樋口定次が天真流・村上天流との試合の勝利を祈願して山名八幡宮に参籠し、21日目の満願の日、枇杷の木刀で断ち割ったと伝えられている「たちわりの石」です。
見事、村上天流を破ることができたのだそうです。
歴史を動かした山名氏と徳川氏
応仁の乱から約120年後の1603年、新田義重の流れをくみ、山名氏と同族の上野国新田郡得川郷(現・群馬県太田市徳川町)出自の徳川氏の徳川家康によって江戸幕府が創立されました。
山名八幡宮の地に立つと、歴史の息吹を感じることができます。
祭神は玉依比売命(たまよりひめのみこと)、品陀和気命(ほんだわけのみこと)=応神天皇、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)=神功皇后の三柱です。
歴史ある神社で、多くのご利益があると伝えられています。
山名八幡宮の歴史や魅力についてさらに知りたい方は、ぜひ現地を訪れてみてください。
詳しい情報やアクセス方法は、公式ウェブサイトをご覧ください。⇒山名八幡宮
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