皆さんこんにちは。
群馬県の情報をお伝えしている千代田あおいです。
朝晩はまだまだ寒い日が続いていますが、日中の日差しには春のきざしを感じるようになりましたね。
そろそろ春の楽しみ、お花見シーズンの皮切りです。
これからの季節は、梅から桜、チューリップと色鮮やかな花々がみられるのが楽しみになりますね。
さて、今回、本記事でご紹介するのは群馬県の「体験移住」について。
群馬県に住んでみたいと思っているけれど、いきなり移り住むのは色々と不安があるなあ……。
という人にぜひおすすめしたい制度です。
体験移住について、また制度を用意している市町村の魅力など詳しくまとめました。
ぜひご覧ください。
目次
体験移住とはどんなもの?
「読んで字のごとく」ではあるのですが、体験移住とは田舎に暮らす実体験を作る制度のこと。
県内の参加自治体に用意されている施設(住宅など)を借り、一定期間生活することができます。
「買い物できる場所や役所はどこにある?」・「冬は雪が降りやすい?」・「暮らしている人々とうまくやれそうかな?」などガイドブックやメディア情報だけでは分かりにくい現地の雰囲気をつかむには、やはり実際に滞在してみるのが効果的。
短期間であっても、「このまちで暮らす」ということのイメージをつかみやすくなるのではないでしょうか。
移住体験施設はどこにある?
2025年現在の群馬県内には12市15町8村の、計35市町村が存在しています。
そのうち体験移住用の施設を用意しているのは下記のとおり。
- 桐生市
- 富岡市
- 沼田市
- 中之条町
- 甘楽町(かんらまち)
- 東吾妻町
- 高山村
- 南牧村(なんもくむら)
計8市町村です。
各施設の詳細な情報については、後ほどご紹介します。
移住体験は誰でもできる?
基本的には該当の市町村に移住する意思のある人ならば誰でも利用可能です。
ただし各自体により利用におけるルールが異なりますので、利用前には確認が必要です。
単身での利用でもファミリーでの利用でもOKなので、ぜひ群馬県の空気を味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。
ケースバイケースですが、体験移住施設のなかには観光のための滞在ができる場所もありますよ。
移住の下見に旅行を兼ねて、まずはカジュアルな気持ちで遊びにきてください!
複数の自治体で体験施設を利用してみれば、移住先の絞り込みにも役立ちます。
体験施設を利用できる期間と利用料金は?
施設利用期間については、市町村によってまちまちです。
最短では2泊3日、最長では2ヶ月までOKというところも。
各施設を利用する前には基本的に予約が必要となりますので、滞在を希望する日程を押さえられるよう早めに問い合わせしてみてください。
また、利用料金についてですが、こちらも施設によって異なります。
いずれも宿泊費と考えればリーズナブルに設定されている印象ではあるのですが、交通費や後の移住のために節約したい!という場合は施設利用料金から滞在地を選択してもよいでしょう。
ただし、移住したい場所がある程度定まっている場合は、やはり該当する市町村にある施設を利用することをおすすめします。
群馬県内の移住体験施設がある市町村とその魅力!該当施設の特徴と料金・滞在期間などをご紹介
ザックリとではありますが、移住体験できる市町村の魅力をまとめてみました。
県内にある移住体験施設の特徴や滞在できる期間や利用料金、利用の条件などもご紹介いたします。
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桐生市
「織物の街」として知られる桐生市。
その歴史は大変深く、奈良時代には既に上質な絹織物の産地として知られていたそう。
明治時代には同じ群馬県にある世界遺産「富岡製糸場」ができあがったことにより、更に大きく文化が発展してゆきました。
同時に、絹の生産に欠かすことのできない養蚕(ようさん。絹の原料となるカイコという虫を飼育する産業)もまた、隆盛期を迎えることになります。
群馬県における養蚕と絹織物は、まさに二人三脚のような形で発展してきた産業と言えます。
現在、残念ながら絹織物は桐生市の主要な産業ではなくなり、県内の養蚕農家も激減しました。
けれども、群馬県と桐生市の歩みが垣間見える伝統的な建造物などは現存しています。
紡績関連の工場跡地などは、「のこぎり屋根」の建物として親しまれているんですよ。
なかには洋菓子やパンのお店などに生まれ変わった建物もあります。
また、市内には「桐生新町重要伝統的建造郡保存地区」という場所があります。
重々しく感じる名称ですが、端的にいうならば「絹織物関連の建物が遺る街並みが保存された場所」。江戸後期〜昭和初期ごろに造られた建物を見ることができるので、暮らしのなかに歴史を感じてみたいという人はぜひ足を運んでみてくださいね。
その他、入場無料で楽しめる「桐生が岡動物園」や、リーズナブルにアトラクションを楽しめる「桐生が岡遊園地」など、ファミリーで足を運べる遊び場も豊富です。
桐生市の移住体験施設「桐生市ふるさと探訪ふれあい館」
桐生市の移住体験施設は、黒保根地区(くろほねちく)という場所にあります。
黒保根はかつて独立した村だったのですが、2005年6月に桐生市と合併。
栗生山(くりゅうさん)や荒神山(こうじんやま)などの山々を望む自然豊かな環境です。
本施設もまた、周囲を木々に囲まれてゆったりとした雰囲気のなかにあります。
かつては黒保根村内の学校に通いながら遠隔地に住んでいた生徒の為の寄宿舎だったのだそう。
建物自体は古いですが、観光利用も可能とあって利便性は高い印象です。
桐生市街地まで出て美味しいお店めぐりや織物の歴史に触れたり、桐生市から栃木県日光市足尾までをつなぐローカル鉄道「わたらせ渓谷鉄道」に乗って、桜や紅葉など季節の景観を楽しんだりするのもおすすめです。
▪️施設名;お試し移住用住居 ▪️滞在可能期間;2泊3日 ▪️利用条件;東吾妻町への移住を希望する人 滞在期間中に移住相談が可能であること ▪️利用料金;直接お問い合わせください ▪️利用方法;直接お問い合わせください 詳細な方法や電話番号などの確認は東吾妻町役場公式ホームページをご覧ください |
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富岡市
富岡市は、文化と自然が調和する地域です。
市内からは日本三大奇勝(にほんさんだいきしょう。日本の優秀で奇妙な景色)のひとつ「妙義山」が見え、ゴツゴツとした岩肌のダイナミックさを感じることができます。
例年11月ごろには山を覆う木々の紅葉が始まり、その眺めは非常に見事。
市のほぼ中央付近には利根川水系「鏑川」が流れ、天候のよい日にはのんびりと釣り糸を垂れる人を見かけることもあります。
まちなかにはスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど生活必需のお店がまとまって建てられている一方、自然と多く触れられる緑の多いエリアもあり、移住の理想に沿ってプランを考えることが可能です。
また、市内には桐生市のご紹介で少し触れた世界遺産「富岡製糸場」も。
明治5年に造られた製糸工場で、主要な建物群がほぼ当時のままに保存されています。
近隣には、工場内で働いた女性たちが愛したというグルメを提供するお店もあるんですよ。
自然に触れたり街歩きを楽しんだりと、色々な過ごし方を探してみてください。
富岡市の移住体験施設「まちなか移住体験住宅」
富岡市では、利便性の高い市街地近くに一戸建ての移住体験施設を設けています。
フローリングや畳敷きの居室、広々とした洗面所、浴室などいずれも清潔で現代的です。
キッチンにはコンロや冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、洗濯機などを完備。
寝具一式や洗剤等の用意はありません。
また、Wi-Fiが引かれていますので、個人のPCやスマホの接続が可能です。
まちなか移住体験住宅から市役所、上州富岡駅までは徒歩15分圏内。
スーパーマーケットも近くにあるので便利な滞在期間を送れます。
▪️施設名;まちなか移住体験住宅 ▪️滞在可能期間;30日以内 ▪️利用条件;富岡市への移住、二拠点生活を希望する人 申込者本人と同居家族5名まで可、事前面談あり(オンライン可) ▪️利用料金;15日間以下 ¥20,000、16日以上 ¥30,000 ▪️利用方法;電話あるいはメールにて空き状況を確認の上、利用開始14日前までの申請 詳細な方法や電話番号、メールアドレスの確認は富岡市役所公式ホームページをご覧ください |
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沼田市
群馬県を代表する赤城山をはじめ、ぐんま百名山に選ばれた戸神山など、四方を大自然に囲まれた沼田市。
市内には広大な森林や湖、河川などがあり、「水や緑が豊かな場所で暮らしてみたいな」とお考えの人には、おすすめの場所です。
とりわけ代表的な存在が「吹割の滝(ふきわれのたき)」。
東洋のナイアガラとも呼ばれる、超有名スポットです。
滝が流れるドウドウという大きな音に水しぶき。
その壮麗な眺めは一度見れば忘れられません。
初夏には新緑、秋には紅葉と、周囲の樹木もその景観に磨きをかけます。
シーズンごとに様々な表情を見せてくれる「玉原高原」もおすすめのスポット。
春には白く可憐な花が開くミズバショウ、夏はラベンダーが一面に咲く幻想的な光景とソフトクリームを満喫、秋にはブナの林で紅葉を見て、冬はサラサラの雪でウィンタースポーツと楽しみがいっぱいです。
ちなみに、玉原高原のブナ林は東京から一番近い位置にあるのだそう。
都会では見ることのできない特別な光景は、大きな喜びとなるのではないでしょうか。
沼田市は標高200メートルから高いところでは2,000メートルという高低差のある地形。
その複雑さこそが、バリエーションに富んだ自然環境を形成しているのですね。
また、沼田市では農業がさかんで、新鮮な野菜や果物が数多く出回ります。
特に果物はお楽しみのひとつ。
沼田市では色々な種類の果物を栽培していますが、特にリンゴやブドウは県内外の評価が高く、とても美味しいですよ。
沼田市の移住体験施設「沼田市移住促進トライアルハウス ぬまた暮らしの家」
沼田市にある移住体験施設は、富岡市同様の一戸建て。
フローリングのリビングに和室が3室。
うち1室はこたつがついているので、寒い沼田の冬もあたたかく過ごせます。
もちろん他の冷暖房設備も完備。
そのほか、ガスコンロや冷蔵庫に電子レンジ、トースター、テレビ、洗濯機、寝具まで、生活に必要なものは大体そろっているのが嬉しいところ。
Wi-Fiの利用も可能です。
また、浴室にはなんと温泉を引いているので、滞在中にぜひ利用してみてはいかがでしょう。
沼田市内の源泉「初穂の湯」は、筋肉痛や神経痛、冷え性などに効能があるそうですよ。
なお、近隣には徒歩圏内に「道の駅 望郷の湯」というスポットもあります。
新鮮な農産物を直売しているほか、内湯と展望露天風呂を完備した温泉施設、沼田市内にある「白沢高原牧場」の牛乳をたっぷり使ったソフトクリームを味わえるスタンドも(冬季休売)。
お買い物がてらに足を運んでみるのもおすすめです。
ほか、コンビニ「デイリーヤマザキ」や「ベイシア・カインズ沼田モール店」など生活必需のお店が至近距離にそろっているので不便を感じることは少ないでしょう。
▪️施設名;沼田市移住促進トライアルハウス ぬまた暮らしの家 ▪️滞在可能期間;4泊5日以内 5名まで可 ▪️利用条件;沼田市への移住、二拠点生活を希望する人 5名まで可、事前・あるいは滞在中の面談あり(オンライン可) 祝祭日を除く平日に市役所まで鍵の返却を行うこと ▪️利用料金;直接お問い合わせください ▪️利用方法 電話あるいはメールにて空き状況を確認の上、利用申請書を提出 詳細な方法や電話番号、メールアドレスの確認は沼田市役所公式ホームページをご覧ください |
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中之条町
標高600メートル~2,300メートルの高地にある中之条町。
長野県、新潟県に隣接しており両県へのアクセスが良好です。
町の象徴的な存在である嵩山(たけやま)などを望む美しい町で、万病を癒す力があると謳われた「四万温泉(しまおんせん)」があります。
ひなびた雰囲気の温泉街を散歩するだけでも気分は最高!
あの有名なアニメ映画「千と千尋の神隠し」で描かれた風景のモデルではと言われている「積善館」の赤い橋も見られます。
温泉街やその周辺には群馬県のソウルフード「焼きまんじゅう」を販売するお店や、オシャレなカフェなど魅力あるお店もたくさんありますよ。
休日には美味しいものを食べて散策を楽しみ、その後には町営の温泉施設「四万清流の湯」などでのんびり疲れをいやすのも最高ですね。
また、利根川水系吾妻川の支流、「四万川」や、その流れを利用した「四万川ダム」など水資源が豊富。
特にダムの副産物的にできあがった人造湖「奥四万湖」は特筆すべき美しさです。
日照など条件が整えば、見事なコバルトブルーの湖面が見られますよ!
春の間(3月~5月)、特に気温が低く天気のよい日を選んで出かけてみてください。
とりわけ午前中がねらい目です。
春、秋には咲き誇るバラの庭園が美しい「中之条ガーデンズ」にも、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
温泉に自然観察にお花見にと、一年中楽しみの絶えない土地柄です。
中之条町の移住体験施設「移住体験住宅」
中之条町では、木造平屋建て4DKの一戸建てに滞在可能。
1カ月~最大6カ月まで利用できます。
比較的長いスパンで生活環境を見極めたい方には嬉しいところですね。
寝具は、ご自身で持ち込むほか有料でレンタルすることもできます。
荷物を増やしたくない場合は、検討してみてください。
最寄りのドラッグストア「ゆたか薬局」までは徒歩で約10分、スーパーマーケット「ヤオコー中之条店」までは徒歩20分で向かうことが可能。
車があるならばあった方が絶対によいという立地ではあるのですが、町内には路線バスも通っているので必要に応じて利用してみてもいいかもしれません。
▪️施設名;移住体験住宅 ▪️滞在可能期間;1カ月~最大6カ月まで ▪️利用条件;中之条町への移住、二拠点生活を希望する人 利用可能人数については直接お問い合わせください ▪️利用料金;1カ月あたり¥30,000 寝具1セット¥2,000+使用日数×¥100 ▪️利用方法;移住・定住コーディネーターとの相談により決定 詳細な方法や電話番号、メールアドレスの確認は沼田市役所公式ホームページをご覧ください |
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甘楽町(かんらまち)
赤城山、榛名山、妙義山の上毛三山(じょうもうさんざん、群馬を代表する山々のこと)に囲まれる甘楽町。
長野県や新潟県の県境近くにそびえる山の数々も見渡せる位置にあり、その眺めは壮観です。
町内には日本名水百選に輝いた用水路「雄川堰(おがわぜき)」が走り、その周辺には鎌倉時代に城下町であった頃の名残である、美しい街並みが形成されています。
雄川堰自体も、寛永19年に造られた歴史あるものなんですよ。
水路の脇には桜並木があり、シーズンになれば見事な眺めを満喫できます。
また、町内には城下町時代の武家屋敷などが現存。
江戸時代、織田宗家に造られた国指定名勝の大名庭園「楽山園」なども足を運びたいスポットです。
こちらのなかに建つ「梅の茶屋」という場所は屋根がついており、床も畳でできているので靴を脱いで過ごすことができますよ。
障子の向こうに見える池や松など庭園の様子を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことが可能です。
上記以外にも甘楽町には歴史的な建造物が多く存在。
かつては養蚕がとても盛んだったことから、関連の施設が今も静かに佇んでいます。
歴史の香りが残る街並みのなかで、穏やかな時間が過ごせそうです。
そのほか、群馬県の名産品であるこんにゃくの工場見学やビュッフェ形式の試食が楽しめる「こんにゃくパーク」、有名企業であるかねふくが運営する「めんたいパーク群馬」などもあります。
単身でもファミリーでも、毎日の暮らしを楽しめる環境ですね。
甘楽町の移住体験施設「The HotelKanra甘楽亭」
甘楽町が移住体験向けに提供する施設は、空き家をリフォームした一戸建てです。
町全体をホテルとして旅人をもてなそうという企画「The Hotel かんらプロジェクト」から生まれた一棟貸しの宿を体験施設として貸し出してくれます。
素泊まりなので部屋着やパジャマ、バスタオル棟は持参の必要がありますが、ゆったりとオシャレな空間のなかで過ごすことができます。
冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器、食器類、洗濯機、寝具一式、シャンプー・コンディショナーや歯ブラシなどは完備されています。
Wi-Fiの使用も可能ですから、リモートワークをこなしながらの滞在もできます。
なお、施設の近くには「道の駅 甘楽」があり、食料品の調達に便利です。
▪️施設名;The HotelKanra「甘楽亭」 ▪️滞在可能期間;直接お問い合わせください ▪️利用条件;直接お問い合わせください ▪️利用料金 2名1泊¥8,000~ ▪️利用方法;企画課企画調整係へ電話連絡のうえ予約 施設の空き情報は公式ホームページ上から確認できます 詳細な方法や電話番号などの確認はThe HotelKanra「甘楽亭」公式ホームページをご覧ください |
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東吾妻町(ひがしあがつままち)
東吾妻町もまた、自然環境に恵まれたところです。
国指定名勝である「吾妻峡」と呼ばれる渓谷の周囲には、アカマツなど種々の樹木が茂っています。
特に新緑や紅葉の季節には大変美しい風景が見られるとあって、ハイキングコースなどに多くの人が集まるんですよ。
また、町の天然記念物である「箱島不動堂の大杉」の根元からはきれいな湧き水が流れ出ており、町内の人々の生活を潤しています。
東吾妻町はマスの養殖が活発なのですが、この湧水はその魚たちを飼育する水にも使われています。
水といえば町内には榛名山由来のカルデラ湖である「榛名湖」がありまして、ここも大変有名なスポットです。
昔懐かしのペダルボートに乗ったりキャンプを楽しんだりすることができますよ。
夏には花火大会、冬にはワカサギ釣りもあり、楽しみがいっぱいですね。
ほか、切り立った山肌が特徴的な「岩櫃山(いわびつやま)」、観音山登山口近くの崖からあふれ出る「不動滝」、「鳴沢川のホタル」など見どころが多数あり。
特にアウトドアを趣味とする人におすすめの住環境です。
東吾妻町の移住体験施設「お試し移住用住居」
東吾妻町では一軒家を体験移住用として提供。
電子レンジや炊飯器、洗濯機、掃除機は用意されています。
最寄りの食料品店「スーパー大津」まで車で20分強と若干不便な立地なので、お買い物は事前に済ませておくなどするとよいでしょう。
▪️施設名;お試し移住用住居 ▪️滞在可能期間;2泊3日 ▪️利用条件;東吾妻町への移住を希望する人 滞在期間中に移住相談が可能であること ▪️利用料金;直接お問い合わせください ▪️利用方法;直接お問い合わせください 詳細な方法や電話番号などの確認は東吾妻町役場公式ホームページをご覧ください |
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高山村
村の四方を山々に囲まれた、標高おおよそ1,250メートルの村(低い場所では420メートルほど)。
周囲の山のなかには、ぐんま百名山のひとつ「子持山」もあり風光明媚な環境です。
人口は約3,500人という小さな村で、スーパーやコンビニなどは村に唯一1軒しかないなど都会的な便利さを求めたい場合には向かないかもしれません。
しかし、近隣の町まで行ける路線バスなどもありますし、「田舎であること」を魅力と捉えられるならばとても豊かに感じる場所です。
観光資源としてはヨーロッパから移築した本物のお城「大理石村ロックハート城」や、2つの源泉から成る「高山温泉」などがあり、ゴルフクラブなども豊富です。
特にヨーロッパ文化やドレスが好きな人、コスプレが好きな人はロックハート城へぜひ……!!
園内でドレスを着用して記念撮影ができる「プリンセス体験」は世代を問わず大人気です。
ドレスというと女性向けという印象がありますが、色々なタイプの衣装があるので性別にかかわらず楽しめますよ。
高山村の移住体験施設「移住希望者お試し住宅」
高山村で借りられる体験移住施設は、こちらも一軒家。
町内にあった空き家をDIYでリフォームしたという、オシャレな室内が魅力的な施設です。
キッチンにはIHヒーターがあり、自炊に便利。
施設内には寝具の用意もあります。
町内には「セブンイレブン」、スーパーマーケットの「サンモール高山店」、「倉田酒店」といった飲食料品のほか、農産物の直売所があるので、日々のお買い物に困ることは少ないでしょう。
▪️施設名;移住希望者お試し住宅 詳細は高山村役場までお問い合せください |
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南牧村(なんもくむら)
人口約1,600人の南牧村。
先程ご紹介した高山村同様、周囲を山に囲まれた小さな集落です。
標高は低いところで320メートル、高いところでは1,442メートルに達します。
村から見える山は、ぐんま百名山・日本二百名山に選出された荒船山をはじめ、烏帽子岳、黒滝山など人気の高いものばかり。
特に緑深い風景が好きな方にはおすすめの環境です。
しかしながら南牧村は近年、過疎化・高齢化が深刻な状況となっており、民間シンクタンクによる2014年の調査では「消滅可能性都市」のなかでも最も上位の市町村であると位置づけられました。
この結果をどう捉えるか……というところではあり、利便性という意味では決して住みやすいとは言えないかもしれません。
しかしながら、それでも自然を愛する人にとっての魅力は小さなものではありません。
村内には花や紅葉の名所がいくつもあり、季節折々の美しさを堪能できます。
特に、山野草の一種である「カタクリ」の群生地では、例年3月下旬ごろ~4月上旬までに約10万株もの花が咲き、大変見事です。
シーズン中にはイベントも開かれ、多くの人でにぎわいます。
また、村内を流れる「南牧川」のきれいな水で、川遊びができるポイントもあります。
雨の後などの増水など安全には十分注意が必要ですが、大人も子どもも楽しめるとあって夏には大人気。
毎日のお買い物における要所でもある「道の駅 オアシスなんもく」の近くにも川遊びスポットがあるので、ぜひ立ち寄ってみたいですね。
ほかにもハイキングやキャンプなど、自然を目一杯に楽しめます。
南牧村の移住体験施設「暮らし体験民家」
南牧村で提供する体験施設は、こちらも一戸建て住宅。
南牧村ではなんと、「住みづらい」という冬の滞在をおすすめしています。
いいところばかりではなく、寒く過酷な部分も知ってから移住を決めてほしいという配慮でしょう。
住宅内は4LDKと広々としており、和とモダンをうまく調和させたオシャレさもあります。
古民家をリフォームしたものなので、随所にかつての名残があるのも見どころです。
冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、洗濯機や掃除機があるほか、コタツや石油ストーブなども用意してあります。
▪️施設名;なんもく暮らし体験民家 ▪️滞在可能期間;最大2カ月 ▪️利用条件;南牧村への移住を希望する人 地域の人々との円滑なコミュニケーションが持てること ▪️利用料金;1カ月あたり¥30,000 ▪️利用方法;申請書に必要事項を記載のうえ申し込み 詳細な方法や電話番号などの確認は南牧村役場公式ホームページをご覧ください |
体験施設はないが移住前の滞在に補助金が出る市町村
移住を検討している人が事前にその暮らしを体験できる!というものとは少し毛色が異なるのですが、上記でご紹介した以外にも1市1村が助成金を提供しています。
これは、移住を希望する人がその準備などのために市・村に滞在するときの宿泊費を一部アシストするもの。
基本的には「転入したい場所がある程度決まっている」方向けになるとは思うのですが、前向きに移住を考えるときに役立つという観点からご紹介します。
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渋川市
渋川市は名湯として知られる「伊香保温泉」のある場所です。
温泉街にあるなが~い石段は、伊香保、ひいては群馬県のシンボルともいえる存在。
石段の脇には飲食店や遊技場、酒屋さん、温泉まんじゅうのお店などがズラリ。
香り豊かなだしで煮込んだ玉こんにゃくなど、食べ歩きも楽しみのひとつです。
石段を登り切った場所には温泉街を見守るように建つ「伊香保神社」があり、往来する人々が手を合わせます。
その近くには、「河鹿橋(かじかばし)」という紅葉で有名なスポットがあるので、秋ごろの体験を予定する場合はぜひ足を運んでみてください。
橋の朱色と紅葉の赤や黄が調和し、まるで一枚の絵のような美しさを見せてくれますよ。
例年10月下旬~11月中旬ごろまではライトアップもあり、とても幻想的です。
また、伊香保は美人画で知られる大正時代の画家「竹久夢二」ゆかりの地であり、市内には記念館も存在します。
その近隣には1,300年ほど前に開かれたと言われる、「五徳山 水澤観世音」というお寺があり、こちらの付近には、かつて参拝客のために振舞われたという水澤うどんを提供するお店が点在。
美味しいグルメと深い歴史のある土地柄です。
動物とのふれあいやグルメを満喫できる「伊香保グリーン牧場」、小さな子どもでも楽しめるアトラクションが豊富な「渋川スカイランドパーク」など遊びに行ける場所も数多く存在します。
渋川市の補助金制度
ここ渋川市には、上記でご説明したとおり体験施設自体はないのですが、移住を検討中であり、また準備を進める方のために宿泊費用を助成する制度を設けています。
ホテルや旅館などに2連泊以上の滞在をする場合、市より中学生以上の大人¥5,000、小学生までの子ども¥2,500までを受け取ることが可能です。
ただし、未就学児に対する補助はありませんのでご注意ください。
申請できるのは1回まで、1世帯あたりの上限は¥20,000です。
大きな金額ではないかもしれませんが、「移住に向けて少しでも費用を節約しておきたい」という方にはおすすめの制度です。
▪️制度名;移住希望者お試し滞在補助金~泊まって、知って、しぶかわお試し滞在~ ▪️利用方法;電話あるいはメールにて補助金申請の旨を連絡、そのうえで申請書類を提出 面談あり(希望日時提示可能、ただし調整の可能性あり) 詳細な方法や電話番号、メールアドレスの確認は渋川市役所公式ホームページをご覧ください |
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嬬恋村
嬬恋村といえば、有名なのはやはり「キャベツ」!
低いところで700メートル、高いところでは1,400メートルに達する冷涼な気候が、栽培に大変適しているのだそう。
村内では毎年たくさんのキャベツが作られており、群馬県はもとより全国の出荷量第1位。
東京都内、または首都圏にお住まいの皆さんも、スーパーや八百屋さんなどで嬬恋キャベツを見かけることがあるのではないでしょうか。
毎年、畑のキャベツが結球して出荷が始まる夏ごろになると、緑が高原いっぱいに広がる美しい風景が見られるんですよ。
この眺めは、まさに「嬬恋村の象徴」。
村内を走る広域農道「つまごいパノラマライン」から一望できるとあって、シーズン中にはドライブやツーリングに訪れる人も多くいます。
嬬恋村らしい景色を見てみたいという方は、ぜひこの期間に移住体験してみてください。
キャベツ畑のある丘陵地の向こうには、活火山である「浅間山」も間近に見られますよ。
また、村内には温泉やウィンタースポーツ、釣りが楽しめる場所など観光資源が豊富。
休日はアクティブに遊びたい、温泉が大好きで住みながら湯めぐりをしたいという人には特に楽しめる環境です。
草津温泉や長野県軽井沢町へのアクセスが良好なポイントにあるので、周辺観光も楽しめそうですね。
嬬恋村の補助金制度
嬬恋村では、住居や仕事の準備をしたい人に向けて滞在費の一部を助成する補助金を出しています。「村内での暮らしを経験するため」という理由でもOKなので、お試し移住に近い使い方も可能です。
助成金額は1泊1名あたりにかかる宿泊料金の1/2。
上限は中学生以上の大人で1名あたり¥4,000、小学生までの子どもは上限¥2,000です。
ただし、4歳未満の子どもでは、宿泊にかかる料金が発生する場合のみ助成金が提供されます。
例えば「未就学児は宿泊料金無料」のようなケースでは補助金は使えませんのでご注意ください。
また、利用できる人数は最大で1世帯あたり4名まで。
補助金を利用できる最大日数は2泊分までです。
▪️制度名;嬬恋村移住希望者滞在費補助金 ▪️利用方法;滞在日の1週間前までに申請書類を送付 ▪️利用条件;群馬県外に現住所があり村内への転入を希望する人、またその家族(4名まで) 転入の理由が婚姻、転勤によるものでないこと、また村内に親族の現住所がないこと 滞在中の面談(移住相談)を可とする人 詳細な方法や電話番号、メールアドレスの確認は渋川市役所公式ホームページをご覧ください |
以上、合わせて10市町村の魅力や特徴と、移住体験施設・補助金制度についてご紹介しました。
移住体験施設につきましては、どのスポットもペットの同伴は不可。
基本的にはゴミは各人で持ち帰りなどを行う必要があり、住宅内は禁煙です。
申請前に各市町村の要項でルールを確認してよく守りましょう。
移住体験をおすすめしたいのはこんな人
「群馬県への移住に興味があるけれど、いきなり住むのは心配・抵抗がある」という人には、大変適した制度です。
買い物はどんなところですればいいのか、役所や病院などの施設はどこにあるのか……といった疑問を、直接解決できる機会になるでしょう。
施設の利用条件にもよりますが、できれば中期的な滞在で季節の変遷を体感してみるのもいいですね。
雪や風などの気候を知っておくことは、移住後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐにはとても重要です。
また、都会から田舎への移住では住民との距離感を心配する人もいるでしょう。
ぜひ移住体験で、実際の雰囲気を感じてみてください。
もしどうしても合わなそう……と感じたとしても、それはその場所に縁がなかったというだけのこと。移住体験をしたからといって、絶対にそこに住まなければならないというわけではありません。
群馬県、あるいは日本のどこかには、きっと住みやすいと感じる場所もあるはずです。
移住したいエリアが決まっている人はもちろん、「まずは群馬県がどんなところか知りたい」、「色々な場所に滞在して自分に合った場所を探したいという人」も、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょう。
移住体験先の選び方を知りたい!
群馬県の形をよく見てください。
もしかするとちょっと無理やりに感じる人もいるかもしれませんが、この形、群馬県ではツルに見立てています。
このツルを分割し5つのエリアに分けると、下記のとおりとなります。
- 東毛(桐生市など。ツルの細い首のあたり)
- 中毛(渋川市など。県庁所在地の前橋市など。胴体)
- 西毛(富岡市、甘楽町、南牧村、高崎市など。向かって左の翼)
- 利根・沼田エリア(沼田市など。向かって右の翼)
- 吾妻エリア(中之条町、高山村、東吾妻町、嬬恋村など。尾の部分)
東毛、中毛、西毛の一部を除けば、基本的に群馬県は山深い土地柄です。
ツルの尾の方に向かってその傾向は強くなり、冬の寒さなども過酷になります。
長野県との県境などは標高も特に高い市町村が多いですから、その分、降雪の可能性も高まります。
その逆に、栃木県や埼玉県に近い市町村ではほとんど雪は降りません(その代わり晩冬~春にかけての風は強い)。
ですから、できるだけ雪が少ない場所がいいというような希望があるならば、ツルの首に近い方へ。
ウィンタースポーツを楽しんだり登山を楽しんだりしたいという場合は、ツルの尾により近い方へ移住の場を求めるとうまく行きやすいのではないでしょうか。
ただしどの県もそうだとは思いますが、人口の少ない場所であるほど人間関係は密接になりやすいものです。
日々を過ごすうえでの不便・不安を支え合って解消するという側面もあり、住民同士が「助け合う」・「声をかけ合う」という場面は、都会と比較すれば格段に増えるのではないかと思います。
それがよいか悪いかということではなく、田舎の小さな町や村では、そうすることで生活が成り立っている面も大きいということです。
もし蜜なコミュニケーションに心配があるという場合は、移住体験など事前の滞在をとおして、できる限りまちの雰囲気をつかんでおくとよいでしょう。
移住コーディネーターなどに相談しておくこともおすすめです。
また、お仕事等の関連で都内や首都圏への定期的な往来が必要だという場合は、交通インフラが整った場所に住むということも検討しておきたいところ。
例えば高崎市は、都内まで新幹線1本で出られ便利です。
東武線に限定されるものの、桐生市、太田市なども特急電車の利用で浅草まで1本で出られます。
東京都内には移住についての相談ができる「ぐんま暮らし支援センター」という場所がありますので、希望の条件をまとめるなどして一度相談してみてもよいのではないでしょうか。
移住体験に向けて注意すること、用意するといいものはある?
繰り返しになってしまうかもしれませんが、移住体験では必ず「各市町村のルール、利用条件」を守りましょう。
施設の要項などを事前に読み、現地にあるものとないものを把握しておくことも大切です。
調味料類、洗面用具などは現地調達で小さくまとまっているものを買うなどすると、荷物が少なく収まるかもしれませんね。
風邪薬や胃薬、頭痛薬などは施設での用意がない可能性が高いため、滞在日数分程度、用意しておくと安心です。
普段使っているメイク道具、メガネ、持病のお薬などは忘れずに用意しておきましょう。
移住体験での滞在が中期以上に及ぶ場合は、現在かかりつけのクリニックに相談しておくことも大切です。
群馬県の他市町村では移住体験はできない?
残念ながら、今回ご紹介したような施設や制度はほかの市町村にはありません。
近年は群馬県への移住希望が増えていることからいずれかは対応するところも出てくるのではと考えますが、2025年2月現在においてはまだそのような話はないようです。
しかしながら、移住体験施設がなくても群馬県内に滞在することはもちろん可能。
旅行がてらにでも、お気軽に足を運んでもらえれば嬉しいです。
なお、首都圏から地方に移住を決めた場合は支援金がもらえる制度もあります。
もし興味がおありでしたら、こちらの記事も合わせてご覧ください。
おわりに
群馬県に住んでみたいと考えている人で、かつ、もし上記の体験施設・制度を使える場所が気になったならば、ぜひ活用してみてください。
どんな場所でもそうですが、「住んでみなければ」・「行ってみなければ」分からないことというのはどうしてもあります。
実際に現地の空気に触れることで、情報だけではつかめないその土地特有の様々な発見があると思います。
移住を希望する皆さんに「ちょうどいい」場所が見つかりますように!
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