こんにちは、八ヶ岳エリア担当現地コーディネーターの山田です。
季節の移ろいは早く、八ヶ岳南麓は寒風吹き荒む冬の様相、
先週所用で東京、千葉都市部などを回りましたがこちらは紅葉が
見頃の様で街区の銀杏の色付きを見上げながら、改めて八ケ岳と関東平野の
標高差による影響を思い知らされました。しかしながら今年は暖冬予想で
夜間氷点下になることは殆んどなく、赤岳の頂きに見る冠雪も消えたり現れたり。
私たちの住まいのある清里は朝日ヶ丘地区から5分ほど車で登ると
標高1600mから上手に清里サンメドウズスキー場が無雪期営業を終了し
12月15日まで準備休業に入りました。
この間に人口降雪機がフル稼働してコースを整え12月16日(土曜日)より
冬期営業を開始します。ちなみに人口雪を降らせるための水はどうしてるのか、
私にとって長年の疑問だったのですが、今年から清里アウトドアアクティビティーズにて
カヤック体験教室のお手伝いをするにあたって、この清里サンメドウスキー場そばにある
関係者以外立入禁止エリアにある人造湖に初めて入ったのですが、この人造湖こそが、
人口雪の元になる水だったのです。正に疑問氷解の瞬間でした。
今回は、先日物件調査の業務で感じた事、又以前から考えているあるキーワードについて
雑感をまとめたいと思います、宜しくお付き合いください。
「本場アメリカの備える人たち」について
一般の方には聞きなれない言葉かもしれません「preparers」
アメリカではプリペアラーズ、直訳すると「準備者」ですが
何を準備するのか?今回のブログについては、私が物件調査業務で
時々出会うプレッパーズ(日本読み)についてお伝えしたいと思います。
「preppersプレッパーズ」
私がこの言葉に出会ったのは東日本大震災後の混乱時期にウェブで
知ったのですが、そのホームページではアメリカ合衆国に一定数存在する
プレッパーズについての紹介動画でした。アメリカでは核戦争やウイルス蔓延
が近い将来に起こることを想定して備える人々が多くいるそうですが、その中に
熱狂的で狂信的な人々を「プレッパーズ」と呼びます。「備えあれば憂いなし」の
備えが徹底している人々、人生を賭けて備える人々がいるのですが。彼らは
政府や軍を全く信用しておらず、自給自足的生活を基盤に広大な敷地に酪農
核兵器シェルター、自前の電力プラント、トレーニングジムまで備えたある種の
コミュニティーを作ってしまうグループもいて、自衛の為に過剰な武力、兵器と
言ってもいいほどの銃や爆発物で武装していたりもします。流石アメリカ文化と云えます。
ところでみなさんは「ノストラダムスの大予言」五島勉氏による著書を
覚えていらっしゃいますか、日本でNONBOOKで有名な祥伝社から、
20世紀末に突入して行く1973年に発刊され流行しました。重版重版で
続編が幾つも発刊された様で、ブームだったと思うのですが、私は小学校
時代に児童館の蔵書で出会い、怖いもの見たさで読み耽ったものです。
一種の「終末思想」だと思うのですがアメリカの実例のように「宗教」と
結びつくと社会にとって非常に危険になります。
日本の備える人たち
無事21世紀を迎えた私たちは、今でこそ「終末思想」がオカルティックな
考え方だと大多数の人が思うでしょう。しかしあの当時に書かれた「予言書」
には、第三次世界大戦や大規模テロ、未知のウイルスの流行など、今思うと
似たような事件や時事が多くあり驚かされるのも事実。日本では古くから
地震や活火山の噴火、洪水のような災害が頻発しており災害に対する「備え」
が叫ばれる昨今ですが、八ケ岳エリアにも来るべき災害に備えようとする人々が
多く移住しています。特に東日本大震災以降、八ケ岳に移住、もしくは災害時拠点を
準備しようとする方々がいます。そのような人たちの共通の条件は、井戸がある、
家庭菜園ができる、太陽光発電がある等々で条件を見ると、動機や理由を隠しても
ピンとくるものがあります。
先日調査した物件の調査も依頼者が相続を受けて、私たちにご相談頂いたのですが、
物件を調査するとまさしく有事に備える為にその場所で生活されていた様子が伺えました。
購入当初は別荘として建物と土地を入手されその後菜園用に農地、薪の確保用に
雑木林のある山林を買い増しされて最終的に1000坪程度の敷地に自給自足が
可能な状態に整えられた物件でした。
「備える」事は大切、しかし
都市部での生活は快適で便利なもの、しかし東京であれば1000万人近い人々が災害により
不測の事態に陥り、思うことは誰もが同じ、東日本大震災やコロナ禍での出来事を思い返せば、
パニックが起きる心理は分析し対処が出来ることばかり。物質や経済的な事ばかりを備えても
実際は役に立たない事が多いのが現実だと思います。例えばコロナ禍から逃げて八ヶ岳に
避難して来ても生活に窮するケースが多かったり、災害に備えて発電機を買ったがガソリン自体
が手に入らなかった、二次災害で避難拠点に辿り着けないケース、差し込んだ鍵が回らず鍵屋を
呼んだ。驚くようなケースですが実際起こった事ばかりです。
それに、もし本当に災害を回避する拠点を探すなら関東圏で最も災害が少ないと言われる
群馬県の前橋エリアがベストというのは現在の常識。
危機管理コンサルタントの付いている企業の物流工場などは前橋に集中して建設されています。
しかし本当の意味で「備える」とは、知識と経験そして備蓄に他ならないのではないでしょうか、
なぜならどの場所で災害が発生するかわからず、発生してから拠点へ移動する事ほど無謀で危険な
事はないからです。私たちが一番多くの時間を過ごす場所を意識して環境やKY(危険予知)訓練
やイメージトレーニングし、例えば自動体外式除細動器AEDの操作講習を受けるなど、
「知識」「経験」「備蓄」は時間をかけて構築され有効化しなければなりません。
東京在住で八ヶ岳に別荘を購入してお付き合いのある友人は、
定年後に向けて家庭菜園を手掛けてますが何年かけても満足な作物ができないとぼやいていました。
現在の流通する野菜苗では農薬と化学肥料がなければ育たないらしく、地元の無農薬農家さんを
手伝って初めて自家製野菜を育てることが出来たそうです。太陽光発電システムのついたの家を
中古で購入したAさんは停電時に太陽光から電気が取れず、初めて蓄電池とコンディショナーが
必要と知りました。敷地横を流れる川から敷地に水を入れて池を作ろうとしたBさんは下流域の
農家に怒鳴り込まれたそうです。コロナ禍で原村の別荘に疎開して来たCさんはガソリンスタンドで
給油を断られたと言います。
缶切りが無くても缶詰が開けられる方法や、河川の水を安全なレベルまで濾過する方法、排泄物の
安全で衛生的な処理の方法、そして災害が発生した瞬間(ファーストインパクト)から行政システムが
復旧するまでの食糧と飲料水の備蓄と確保方法、冷感地や僻地であれば熱エネルギー源や車輌燃料の
継続的な消費と備蓄のサイクル構築などなど。考えるだけで気が遠くなる「備え」です。
先人の教え(知識+経験)
私たちが備えるために災害の経験するというのはあまり気が進まないし非現実的ですが、
古くから伝わる災害の様子や対策を聴き調べる事は、予測不能な事態が頻発する
現在においても有益な知識になると思います。よく聞く「おばあちゃんの知恵」
も驚くほど的を得ていたりします。今は他界してしまった私の祖母は大正生まれの
身長が165cmある大きな人だったのですが、第二次大戦当時、田んぼで仕事中に
アメリカ軍の戦闘機に機銃掃射を受けた程大きくて目立った(笑)そうです。
和歌山県の南端で田畑と養鶏そして林業で生計を立てていた祖母は、
何度も水害(洪水)に遭いその度に復活して99歳に生涯を終えました。
彼女の話はウソか本当か耳を疑うほど非科学的だったのですが、
何でも祖母が予測した通りになるので、よく仕事のことや人生の
ことを相談しました。何度も洪水に遭い多くのものを失った祖母に
何故住む場所を変えないのか不思議に思って聞くと、洪水の起こる
事は予測できるけど、新しい場所では予測できない事の方が多い、
それに洪水の翌年は、必ず作物が豊作になるそうで、川が肥沃な土壌を
作ってくれているとの事でした、そして備えについて聞くと、
シンプルに二言、「質素倹約」と「人に尽くす事」でした。
これ以上の備えは無いだろうというのが、今の私の経験で得た結論でもあります。
長々とお付き合いありがとうございました。皆様におかれましても、
是非災害に備えを厚くし自助・共助の気持ちを大切に!
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