みなさん、こんにちは。
長野県安曇野市と横浜で2拠点生活をしているazumitomoです。
梅雨に入り、鎌倉の街では紫陽花が見ごろを迎えています。観光地としてのにぎわいが増す一方で、ふと立ち止まりたくなるような“暮らしの気配”に出会える場所も、実はたくさんあるのがこの街の魅力です。
今回ご紹介する「paso by 27 coffee roasters」も、そのひとつ。
小道を進んだ先、住宅街の中にひっそりと佇むこのカフェには、観光地とは少し違った、日常の延長のような落ち着いた空気が流れています。
鎌倉に訪れたらぜひ覗いてみてください。
目次
住宅街の中にひっそりと佇む「paso by 27 coffee roasters」
「paso by 27 coffee roasters」があるのは、江ノ電・長谷駅から歩いて数分。
にぎやかな通りを離れ、住宅街のなかを向かって歩いていくと、小さな小道の先にそのカフェは現れます。
ちょうど住宅街から海へと向かう通り。きっとこのあたりに暮らしていた人は、毎日のようにこの道を歩いて、海を見に行っていたのでしょうね。
そんな穏やかな時間の名残を感じさせる場所です。
「paso by 27 coffee roasters」の並びには、ほかにもいくつかの小さなお店が軒を連ねていて、ちょっとした隠れた観光スポットのようにもなっています。
地図を頼りに小道を奥へ進んでいくと、最初に見えてくるのはお店の横側。
おそらく、以前はこちらが正面の入口だったのでしょう。
現在のカフェ入り口は左手にあるので、「こちらが入口です」と案内する看板がそっと立てられていました。初めて訪れる人にも迷わないようにという、そんな心遣いがうれしくなりますね。
趣きのある「paso by 27 coffee roasters」の店内
「paso by 27 coffee roasters」は、鎌倉の古民家をリノベーションしたお店です。
築年数を感じさせる柱や梁を活かしながら、落ち着いたトーンで統一された店内は、どこか懐かしく、心がふっと和らぐような空間に仕上がっています。
古き良き雰囲気を残しながらも、落ち着ける空間になっていますね。
時の流れがゆっくりと感じられるような、そんな居心地のよさがあります。
奥には、畳のスペースも用意されています。靴を脱いでゆっくりとくつろぎたいときや、誰かと落ち着いて話したいときにぴったりの空間です。
丸い小さなテーブルに、ぽんと置かれた座布団。どこかオセロの盤面のようで、思わず微笑んでしまいました。
シンプルだけど、どこか懐かしくて心が緩む。そんな“ほっこり”とさせてくれるインテリアも、この店の魅力のひとつです。
「縁側の楽しみ方って、きっとこういうことなんだな。」
そう感じたのが、窓際の席に座ったときでした。
目の前には、緑豊かな庭。
風にそよぐ木々を眺めながら、ただぼうっと過ごす時間が流れていきます。こうして何も考えずにいられる空間って、案外、ありそうでないものですよね。
「paso by 27 coffee roasters」のこだわりコーヒー
「paso by 27 coffee roasters」では、4種類のスペシャルティコーヒーが用意されています。それぞれ焙煎の度合いが異なり、香りや風味も個性豊か。
カウンターで豆の香りをひとつずつ確かめながら、スタッフの方に味の特徴を聞いて選ぶのも楽しい時間です。伺った日は、ホンジュラスの浅煎りや中煎り、オリジナルブレンドなどが用意されていました。
もちろん、コーヒー豆を購入して帰ることもできます。「27 coffee roasters」は、辻堂で人気の自家焙煎コーヒー専門店。カフェでは、そのこだわりの豆を手に取ることができるのです。
香り高い豆は、自宅用にはもちろん、ちょっとした手土産にもぴったり。家の近所にあったらすぐに買いにこられるので、便利そうです。
カフェのメニューはとてもシンプル。
ドリンクは、ハンドドリップのコーヒーをはじめ、レモネードやレモンスカッシュが用意されています。
コーヒーはストレートのみで、豆の個性をじっくり味わえるスタイル。
だからこそ、甘さのバランスが絶妙なバスクチーズケーキや、香ばしい風味が楽しめるほうじ茶のオペラケーキも、ぜひ一緒に味わってみてほしい一品です。
小腹が空いているときには、トーストもおすすめ。
素朴だけれど、丁寧に焼き上げられたその一皿に、なんだか心まで満たされます。
庭を眺めながら「paso by 27 coffee roasters」でほっこり
今回注文したのは、ホンジュラスの浅煎りとバスクチーズケーキ。窓際の席に座り、庭に立つ立派な松の木を眺めながらいただきました。
口に含んだ瞬間に広がる、浅煎りならではのやわらかい酸味。軽やかな香りが鼻を抜け、心まですっとほどけていくようです。
しっとりとしたバスクチーズケーキは、コーヒーの個性を引き立てる甘さ。
バスクチーズケーキとは、スペインとフランスの国境にまたがるバスク地方で親しまれている、高温で焼き上げることで表面を香ばしく仕上げたチーズケーキのこと。
「paso by 27 coffee roasters」のチーズケーキは、内側のなめらかな食感が、何とも言えません。ひと口ごとに、ゆっくりと時間が流れていくように味わいながらいただきました。
鎌倉で暮らすように過ごすなら「paso by 27 coffee roasters」
「paso by 27 coffee roasters」は、観光地・鎌倉の中にあって、“暮らしの延長線”のような時間が流れる場所でした。
にぎやかな街から少し離れた住宅街、松の木のある庭を眺めながら飲むコーヒー、
畳の間でほっと一息つける空間。そんな一つひとつの風景が、「ここで過ごす日常も、きっといいな」と思わせてくれます。
人気店となっているので、早めに来店するのがよさそう。
移住や別荘を考えるとき、気になるのは家の条件だけではありません。
その土地に、自分の居場所だと感じられる空間があるかどうか。
それは、案外こんな一杯のコーヒーから始まるのかもしれません。
鎌倉を“住む場所”として見てみたい方へ。
まずはこのカフェから、鎌倉の日常にふれてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
店名:paso by 27 coffee roasters
住所:神奈川県鎌倉市坂ノ下22-6
TEL:0467-38-5605
営業時間:9:00〜17:00 (L.O. 16:30)
定休日:火曜
駐車場なし
公式インスタグラム|公式サイト
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