土地の一部を売却する時の注意
土地の一部を売却する時の注意です。
残した土地も、いずれ売却することを前提として、一部を売却することが重要です。
自宅がある土地を、一部売却する時など、特に気を付けなければなりません。
まさか、将来自宅を売却することなど考えないという人が多いのです。
その結果、残った土地の資産価値が減るようなこともあるからです。
私が出会った最悪のケースですが、土地の奥にある自宅を残し、手前の土地を売却した人がいました。
自宅に侵入する宅地延長部分を、間口1・8メートルしか取らなかったのです。
これでは、自宅を建て替えることが出来ません。
勿論、再建築不可物件ですから、売却することも難しいことになります。
信じられないことですが、現実にあった話です。
よくあるケースは、売却した土地に建物が建った結果、陽当たりが悪くなったり、残った自宅の土地が二つに割れる面積なのに、やはり宅地延長部分の幅が狭いため、実際には割れなかったりすることなどです。
いずれも、一部売却した時の売り方に問題があるケースです。
残った土地の資産価値や売却のことを考えないと、こういう罠にはまることになるのです。
自宅を売ることはあり得ないという発想から、こうなってしまうわけですが、その後の時代の変化などから、いざ売る時になって困ることになるのです。
今や、想定外という言葉は古くなりつつあるようですが、こと不動産に関しては、想定外はあり得ないという姿勢で臨むことが必要なのかもしれません。