羽生善治さんの凄み
杜の都仙台で羽生善治さんの講演を聴くことが出来ました。
現役最強、いや史上最強の棋士としての羽生さんの話には、凄みがありました。
話は分かりやすく、理路整然としており、まるでプロの話し手のような余裕がありました。
印象に残った話は、忘れることや捨てることが大切だと言われてたことです。
将棋といえば、先を読むことが勝利の必勝法のように思ってしまいます。
先を読むには、膨大な知識を記憶することが求められるわけです。
その冴えたるものが、コンピュータだということになるわけです。
しかし、羽生さんは、あえて忘れること、知識を捨てることが必要だと言っていました。
なるほど、見切り千両という言葉がありますが、きっとそういう世界なのだろうと思います。
また、何も考えない時間を持つようにしているという話も、興味を持ちました。
真剣勝負に備える準備として、頭を空っぽにすることも大切なのでしょうか。
謙虚で真面目そうな、そして素敵な笑顔が印象的な羽生さんでした。