ニコイチ物件について
不動産を扱っていると、ニコイチ物件に遭遇することがあります。
ニコイチ物件とは、昔の長屋のような物件のことです。
長屋と言っても、若い人は分からないかもしれません。
建物がつながっている物件で、土地と建物はそれぞれが所有者が違う物件のことです。
一つに建物に二人の所有者が、真ん中から登記が別れているケースが多く、それでニコイチという呼び名が使われるケースが多いのです。
こういう建物は、最近では珍しくなりましたが、今でも京都や高山、郡上八幡などの元宿場町には度々見かけます。
こういう物件は、なかなか売りづらいものです。
金融機関も担保に取るのが難しいようです。
従って、売りづらい、改装しづらいということになってしまいます。
こういう物件は、出来れば二つまとめて売却するのが一番です。
ダメな場合は、片方の建物を壊して、その土地だけを売却するか、ニコイチのまま片方の土地建物を売却することになってしまいます。
壊す場合は、その技術やその後の残った建物の処置が問題になるでしょう。
また、そのまま片方だけ売却する場合は、買主はキャッシュで買わなければならないことになるでしょう。
昨年末には、京都にあったニコイチ物件を売却しました。
今は青梅にあるニコイチ物件の売却に挑戦しています。
さて、こにニコイチ物件の運命はいかに。