桜前線
日本の国花はご存知の通り「桜」です。
桜の花は開花してから、ほぼ一週間で散ってしまいます。
花の命は短いとはよく言ったものです。
だからなのでしょうか、桜の花の美しさは、どの花よりもひときわ美しく感じてしまうのです。
今年は震災の影響で派手なお花見は控えて人が多かったようですが、かえって静かにじっくりと観賞することができたのではないでしょうか。
日本という国土は南北に長いので、桜が開花する時期がそれぞれ違います。
また狭い地域でも山があり標高差があるところが多く、場所変えれば二度三度と桜を楽しめることができるのです。
私も東京で桜を楽しんだ後に、仕事で訪れた信州松本で再び、満開の桜を堪能することができました。
そのときは、その松本から少し離れたやや標高の高い麻績村(おみむら)や美麻村(みあさむら)では、まだつぼみでしたので恐らく今頃が満開なのでしょう。
さらに北で標高が高い、大岡や戸隠高原、飯綱高原などはさらに満開の時期がずれるのです。
狭い国土でも南北に長く、しかも標高差がある日本という国。
その国花としての桜。
そして移動する桜前線。
なんとも不思議な気がします。
被災地でも津波の被害を乗り越えて、見事に咲き誇った桜があったとの話を聞きました。
日本人はどんな困難や艱難に遭遇しても、雪や寒さの厳しい冬に耐えて春に咲き誇る桜を見ては、慰められ励まされて、再び希望を見出して前進してきた民族だったのでしょう。
今年ほどその桜が美しく感じた年はありませんでした。
臨界点
水の温度を上昇させていくと、100度で水蒸気になります。
液体から気体へと変化するのです。
この100度が臨界点となります。
ビジネスにもどうやら「臨界点」というものがあるようです。
小売店業界では、出店攻勢をかけていく中で、ある一定の店舗数に到達することにより、劇的に全体の売上が上がり利益が出てくる現象があります。
この一定の店舗数がいわゆる「臨界点」なのです。
弊社のビジネスでもこの法則が当てはまります。
弊社では、営業マンがある地域に特化して、その地域の物件を集めているのですが、ある一定の数を越えるあたりから、問い合わせ数が劇的に増える傾向があります。
マーケットの大きさにもよりますが、おおむね70物件くらいがその数になるようです。
もちろん、競合店が強い地域ではそんなに簡単にはいきません。
競合の強いところでは、ランチェスター戦t略でいうところの、競合の3倍、少なくとも√3倍の数をそろえなくてはならないのでしょう。
その数がいわゆる「臨界点」になると考えます。
この臨界点を超えることが、弊社の営業のすべてです。
臨界点を超えない限り、始まらないと言っても過言ではありません。
後は場数を踏んで経験を重ねていくしかないのです。
この「臨界点」をしっかりと自覚することが、すなわち「ビジネスセンス」であると思うのです。
ただ闇雲に営業しても結果は出ません。
しっかりとした戦略が必要なのです。
偉人の母
かなり昔のことですが「偉人の母」という本を読んだことがあります。
歴史上の偉人は、そのほとんどが母が素晴らしい人だったという内容でした。
盲目のピアニストとして、もはや世界的に有名となった「辻井伸行」さんも例外ではありません。
やはりその母である「辻井いつ子」さんが素晴らしい人だったのです。
いつ子さんが、伸行さんの音楽の才能に気付いたのは、生後8ヶ月のことだったそうです。
伸行さんはショパンの「英雄ポロネーズ」がお気に入りで、毎日CDを聞いては手足をばたつかせて大喜びをしていたとか。
ある日、CDが傷ついたので買い換えると、途端に伸行さんの機嫌が悪くなってしまったそうです。
そのとき、「同じショパンの英雄ポロネーズをかけているのに、どうしていつものように上機嫌にならないのだろう。もしかして演奏家が違うからではないか」と、ひらめいたのだそうです。
なんと、伸行さんは演奏家の違いを聞き分けていたのです。
それを見抜いた母だったわけです。
でもすぐにピアニストにするつもりはなかったというのです。
いろいろなことに興味を持たせて、最後に残ったのがピアノだったのです。
子どもが何が好きなのか、その素直な気持ちを優先させることに時間をかけたというのです。
「盲目ではピアノなんて無理だ」と何人からも言われたそうです。
しかし、いつ子さんは常識や先入観をすべて取り払って、子どもの可能性を信じきります。
子どもの「好き」に対して、親は完全な支援者であっていいと言い切るのです。
そして、褒めることを以って、伸行さんの才能を開花させていくのです。
「伸りん、頑張った。すてきな演奏だった。もっと聞かせて。もっと上手になって」と。
あるコンクールで参加者のお母さんが「どうして間違えたのか」等々、こどもを厳しく叱っていたそうです。
そのやり取りを聞いていた伸行さんはこう言ったそうです。
「僕がお母さんにああ言われたら、ピアノを嫌いになっていたかもしれないね」。
今ではお母さんの付き添いがなくても、一人で海外に行き活躍を続ける、世界的ピアニストとなった伸行さんなのです。
ソーシャルメディアを考える
私はツイッターやブログを甘く考えていたのかもしれません。
他のどの不動産会社よりも意識してその取り組みをしてきたつもりでした。
しかしここへきて、その取り組みがまだまだ、余りにも足りなかったことを痛感しているのです。
震災のときにその威力を発揮したツイッター。
ツイッターを使いこなせた人は、そのスキルゆえに多くの人々命を救ったのです。
それ以来、ツイッター人口は急上昇。
多くの企業や官公庁でも、本格的に導入を始めました。
そして、ブログ。
ブログの効果は日を追うごとに加速していることを実感しているのです。
弊社の営業マンでコツコツとブログを書き続けてきた者が、今や圧倒的に安定した結果を残すようになってきたからです。
この傾向が顕著になってきました。
明らかに今まででいうところの「営業力」で劣る営業マンが、並み居る先輩や経験者よりも、営業実績が良くなってきたのです。
今やあらゆるソーシャルメディアを通じて情報発信することが、これからの営業の王道であることがわかってきたのです。
ツイッターやブログを毎日、継続することです。
そして、これからはフェイスブックやユーストリームでしょう。
ポイントは少しでも毎日、やり続けることです。
塵も積もれば山になるのです。
そしてここでもいつの日か、いわゆる「臨界点」が訪れるのでしょう。
それは多くの人に認知され、ブランドが誕生するときなのです。
ソーシャルメディアを毎日やり続けること。
今のところ、これに勝る王道はありません。
一芸に秀でる
今年も米大リーグで活躍するイチロー選手。
前人未到の11年連続200本安打の記録達成が期待されます。
イチロー選手の記録を見ると、他の選手と比較して圧倒的に多いのが内野安打の数です。
歴史に「もし」はタブーですが、もしイチロー選手の足が今よりわずか少しでも遅かったとすれば、おそらくそれで並みの選手になってしまったことでしょう。
なるほど、一芸に秀でるということは、こういうことなのでしょう。
守備においてもその俊足がいかんなく発揮されているのです。
ビジネスでも「長所伸長法」というのがあるそうです。
長所を伸ばすことが成功の秘訣だとか。
欠点を直すより、長所を伸ばして欠点を克服することが早いというのです。
イチロー選手も本気になれば、そこそこホームランなどの長打を打てることは衆知の事実です。
それは試合前のフリーバッティングを見ればわかるのです。
柵越えを連発する、イチロー選手のパフォーマンスはもはや有名です。
オールスターのホームラン競争に出場することを本気で勧める人も多いと聞きます。
その長打を封印して、俊足を生かした短打だけに絞り込んだ、イチロー選手の戦略が大記録を生み、歴史に残るスター選手への道を開いたのでしょう。
まさに「長所伸長法」です。
絞り込んででも、何が何でも一番を創る。
これはスポーツでもビジネスでも共通する「成功のセオリー」なのかもしれません。
ソーシャルメディアの雄を目指します
これからの不動産業は情報発信業。
これは私の持論です。
弊社「日本マウント」が目指すのは、その不動産業界におけるソーシャルメディアの雄です。
そして自覚するのは、ベンチャー企業であること。
インターネットのみで広告宣伝し、売買仲介を成立させることで事業を営みます。
全営業マンがブログを書き、ツイッターで情報発信し、そのリツイートによる相乗効果を狙います。
弊社にはツイッターのフォロワー数が10万を超える、恐るべき社員が二人もいます。
例えば、私のこのブログのページを貼ったツイートを、彼らがリツイートしてくれたあかつきには、その瞬間にアクセス数が跳ね上がるほど効果があるのです。
営業マンの数が増え、ツイッターのフォロワー数が増え、ツイッターとブログを絡ませながら、毎日コツコツと情報発信することを継続して、1年、3年、5年、そして10年経ったときには、いったいどれほどの情報量になることでしょうか。
考えただけでもワクワクしてきます。
そのためにも意識するのは「スピード」です。
お客様から売却依頼があったときには、どこよりも速く、物件情報をホームページにアップでき、ソーシャルメディアを駆使して、その情報発信をあらゆる角度ですることができることを目指しています。
「どこよりも速い」がキャッチフレーズです。
その物件に関する情報量の多さが「売り」なのです。
営業マンの皆さん、そろそろエンジン全開といきましょう。
刑事コロンボ
刑事コロンボ。
子供の頃、夢中になってテレビにかじりついて観た番組です。
見た目が冴えない風貌のコロンボが、犯人とののらりくらり会話をしながらも、最後は明快な推理でその犯人を自白させてしまうのです。
別れ際に、思い出したかのように、もう一つだけと言って質問するコロンボの姿がトレードマークでした。
この最後のやり取りが絶妙のタイミングなのです。
いやむしろ、タイミングをずらして、本音を引き出す技だったのでしょう。
弊社のビジネスでも同じです。
別荘の案内を終わったときのお客様との会話です。
ただプッシュしても逆効果です。
「よく考えてお決めになられたらいいですよ」「焦って決めない方がいいですよ」。
私ならこのような会話をします。
そして別れ際に、そう刑事コロンボのように、
「ひとつだけ大事なことを言い忘れていました」
「もし先着で申し込みが入ってしまったら御免なさい」「でもそのときは、もっといい物件を必ず探しますから」。
これが意外な効果があるのです。
翌日、お客様から購入申し込みが入るのです。
リゾートを扱っている会社の多くは、何が何でもそのときに決めようという完全なプッシュ型の営業なのです。
私の営業手法は、その真逆。
しかし動機はどこまでも「お客様のため」であり、その一点だけはぶれてはいけません。
ある低迷していた営業マンに、このことをアドバイスしてあげたところ、見事に購入申し込みを頂きました。
ポイントは刑事コロンボのようにです。
そう、刑事コロンボ。
節約癖をつけよう
弊社の主な業務は、関東甲信静岡地方の比較的低価格なリゾート物件や田舎暮らし物件の売買仲介です。
都心の高価格な物件の売買仲介とは違い、低価格な物件の売買仲介なので、その手数料も微々たるものです。
ですから、ローコスト経営が大前提となります。
いかに経費をかけないかが生命線となるのです。
交通費だけでもばかになりません。
物件の案内や調査、契約などで、遠方は那須高原や北信州まで行くこともあるのです。
必要なのは営業マンが持つ「経営感覚」です。
いかに最小の費用で最大の効果を発揮できるかです。
いかに費用対効果を高められるかです。
創意工夫をしながら、試行錯誤を重ねている毎日です。
カーシェアリングを使ったり、高速バスを使ったりもしています。
現地に行ったときには、1件でも多くの物件を見ることを、また1件でも多くの地元業者を回ることを心がけています。
今がまさに正念場。
震災不況を乗り越えて、ひとつのビジネスモデルを創り上げるチャンスでもあるのです。
ピンチはチャンス。
そんな気概を持って、日々、ベストを尽くしたいと思います。
アフター311
アフター311という言葉があります。
震災後という意味だそうですが、震災後に何がどう変化したかを表しているのでしょう。
例えば太陽光発電機を備えたアパートが人気になっているそうです。
停電にも対応できるし、環境にも優しい、そして何よりも原発問題に端を発した電力確保に貢献するからでしょう。
また、逆に高層マンションの売れ行きに陰りが見えてきているという話も聞きます。
停電したときを想定すると、階段を上がって移動する苦労や水が出なくなるなどの弊害が予想されるからです。
家庭菜園では、花よりも野菜にシフトする人が増えているそうです。
何かあっても、野菜を作っておけば安心だという発想からでしょうか。
以上は明らかに、アフター311という現象でしょう。
弊社「日本マウント」ではどうでしょうか。
他の不動産会社と同様に、ひところは自粛ムードもあってか、物件の反響数も激減してしまいました。
しかしこのところ、反響の数はかなり回復してきましたが、やはりアフター311という現象が起こってきました。
茨城県や千葉県の海側の物件の反響は、全くと言っていいほどなくなりました。
変わって、八ヶ岳、安曇野、富士五湖、そして那須高原など、いわゆる「山」への問い合わせが急増しているのです。
「海」から「山」へ。
この傾向はしばらく続くのでしょうか。
アフター311は、まだまだありそうです。
三高と三低
「三低」
今どきの女子が結婚相手に求める三つの条件のこと。
「低姿勢」「低依存」「低リスク」。
つまり「威張らず」「頼らず」「食いっぱぐれのない、手に職系の仕事を持つ人」のことを言うのだそうです。
では「三高」とは。
正解は昔の女子が結婚相手に求めた条件です。
バブル期には、「高身長」「高学歴」「高収入」の「三高」が人気だったが、5~6年前からは一転「三低」が脚光を浴びるようになったとか。
そこで、弊社「日本マウント」では、日本マウント版の「三高」と「三低」を考えてみました。
お客様へご紹介するリゾート物件や田舎暮らし物件が「高品質」であること。
お客様へのサービスが「高サービス」であること。
そしてお客様への対応がいつでも「高速」であること。
この「三高」を目指したいと思います。
そしてお客様へご紹介する物件は比較的「低価格」であること。
また購入した物件を売りたいときには、比較的に早く売れる、いわゆる流通している物件のため、「低リスク」であること。
弊社の社員がお客様に接する姿勢が、文字通り「低姿勢」であること。
さらに、この「三低」もしっかりと意識していきたいと思うのです。
昔「三高」、今「三低」ではなく、弊社「日本マウント」はいつでも「三高」そして「三低」でありたいと考えます。
まだまだ、その理想から遠く、課題も山積みですが、しっかりと目標を見据えて努力していくことをお約束します。