ある市の試み
私は普段は全くテレビを観ることがありません。
単身赴任で過ごす自分の部屋にはテレビがないからです。
たまたま出張で泊まったホテルで観た番組の中で気になるテーマが放映されていました。
地方のある市では駅の周辺に病院や学校、スーパーなどを整備して、その周辺に市営住宅を移したり建設したりしているそうです。
来るべき人口減少時代や高齢化社会に備えてのことだとか。
郊外の市営住宅から人を移動させているのです。
人口が減り、高齢化が進むと必然的に税収が減るのだそうです。
駅周辺に集中させることによって、整備するべきライフラインが節約できるというのです。
新しく建てられる市営住宅は独り者高齢者がコミュニケーション不足で寂しくないように、共用部である廊下から見えたり声をかけやすいような造りになっているのです。
昔は駅周辺にしか家や商業施設がなかったのに、人口が増えるにつれてどんどんと郊外に家が建ち、大型スーパーができていきました。
人々もプライバシーというものが尊重され、外からは見えないことが重視されてきたのです。
それがこれからは昔のように駅周辺に集中し、プライバシーよりもコミュニケーションが志向されるというのです。
昔に戻る。
いわゆる回帰ということなのでしょうか。
そういえばあれほど郊外の大型店の出店を続けてきた「ユニクロ」や「しまむら」、「ヤマダ電機」なども駅中や駅近に小型店を出店し始めました。
まるで今はシャッター通りとなってしまった昔の駅近の店のようです。
住宅も今や自然素材、古民家などが人気となりつつあります。
まさに昔に戻るという兆候なのでしょう。
未来を読む鍵となりそうです。
デッドオーシャン
ブルーオーシャン。
青い海。
真っ青な汚れのない綺麗な海を想像します。
競争のない市場を表します。
レッドオーシャン。
赤い海。
赤い血で染まった海、すなわち競争が激しく、戦い血を流してその血で青い海が赤く変わってしまったことを連想します。
競争が激しい市場。
デッドオーシャン。
死の海。
競争が激しすぎる市場。
今やあらゆる産業や市場がもはやデッドオーシャンとなる時代です。
その中でいかに生き残るのか。
いかに勝ち残るのか。
一人勝ちの時代、あるいは一強百弱の時代とも言われています。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶと言いますが、今こそ真剣に歴史の中から今の時代を乗り越える叡智を学ぶべきときではないかとつくづく思うのです。
今までの経験のすべてをリセットし、何処までも謙虚にそして素直に。
歴史の中から学ぶべきであると強く思うのです。
学ぶのに遅すぎるということはないのでしょう。
まだ間に合います。
不動産業界の潮流
5700万対5000万。
前者が日本に建つ家の戸数、後者が世帯数。
差し引き700万の家が空き家になっているというのです。
理由は単純。
世帯数の増加を住宅の増加が上回っているからです。
この傾向は続くどころか加速するといわれています。
将来は空家ラッシュになるというのです。
理由はやはり単純です。
人口は減少し高齢化が加速するからです。
日本の中心企業の国際化にともな海外移住も増えるでしょう。
空き家が増えると犯罪の温床にもなるし、みてくれも良くないので、政府が手を打ちます。
税金です。
新築よりも中古再生を優遇するのです。
そうなるとまずアパート業界が行き詰まります。
人口が減ればただですらアパート入居者が減るのに、中古住宅が優遇され安く流通したり、空き家を賃貸したりするようになれば、そちらを買うか一戸建てを賃借するでしょう。
投資という観点からもアパート経営の限界が見えてきます。
アパートは実は意外とつぶしがきかないのです。
いざ売ろうとすれば、満室で新しくて駅に近くなくては売れません。
古いものは解体するにもお金がかかり、下手に入居者が残っていれば立ち退き料もかさみます。
事件や事故が起きる確率も普通の建物よりも高く、ひとたび起きてしまえば入居者は減り、転売もむずかしくなるというリスクがあるのです。
相続対策を売りにしたアパート建設ラッシュの終焉と販売会社の破綻の日は近いことでしょう。
次にプレハブメーカーが行き詰まります。
時代は確実に新築から中古へとシフトするからです。
ただですら少なくなる新築も個性の時代ですから、画一的なプレハブメーカーでは家を建てなくなるでしょう。
今、建てている家はいずれも耐久性を謳った100年、200年住宅であるとすれば、今後は人口が減ったり高齢化が加速することを考えれば、新築の需要が減ることは確実とされているのです。
これが私が考える、今後の不動産業界の潮流です。
そういえば英会話のNOVAとかを例にして、テレビでガンガン宣伝している企業は危ないということを言った人がいました。
最後のあがきだとか。
某アパートメーカーの宣伝が気になります。
渡邉美樹さんに期待する
ワタミ会長の渡邉美樹さんが正式に東京都知事選挙に立候補を表明して、はや10日間が経ちました。
本命とされていた現石原慎太郎東京都知事は、どうやら再出馬はないと噂されています。
渡邉さんのことやワタミのことは、このブログでも何回ともなく触れてきたので、もうここで改めてご紹介することもないと思います。
以前に弊社が所属する不動産協会の講演会でその講演を聴いたときに、首相公選制になったら出たいと意欲をにじませていたことを思い出しました。
東京都知事選挙は首相公選制の前哨戦なのでしょう。
時は熟したと考えたのでしょうか。
「経営を東京の政治に持ち込み、最大多数の幸せを実現したい」
「高齢者が安心できる社会」「若者が夢を描ける社会」
を旗印として掲げています。
奇しくも「東京を経営する」という本の出版も重なりました。
以前に聞いた話ですが、こんな話を思い出しました。
もし今、地球上で天変地異や大戦争などが起きてすべてが跡形もなく消え去ってしまったとしたらという話です。
そのときに再び今のような地球を再現するために先頭に立ってリーダーシップを振るうのは、政治家や学者ではなく経営者であるというのです。
しかも創業者たちであろうと。
渡邉美樹さんもバリバリの創業者オーナーです。
ゼロからあのワタミグループを創った逸材です。
渡邉美樹さんに期待します。
シェアハウスの魅力
シェアハウスの人気が急上昇しているそうです。
シェアハウスとは簡単に言えば、リビングルームダイニングルームを共有で使い、後は個室で一人で過ごせる一戸建てやアパートのことです。
もともとは若者や外国人の需要が多かったため、東京周辺に集中しているようです。
外国人の入居者がいると、リビングルームでの交流がそのまま英会話教室に早変わりするなどのメリットが話題になりました。
そのこともあって、英語を社内公用語にすることを決定した「楽天」や「ユニクロ」の影響も加わり、更に人気に拍車がかかったのです。
都内のシェアハウスの情報サイトを運営するある会社によると、現在の掲載物件は769棟。
この一年で45%増えたというから驚きです。
最近では携帯電話やパソコン、ゲームなどに夢中になるあまり不足がちなコミュニケーション。
人間誰しもが孤独には耐えられないようで、寂しくなったら交われる場が欲しいといった、今の時代独特の需要にもマッチしたのがシェアハウスなのかもしれません。
そしてついに郊外に畑つきのシェアハウスが登場したのです。
地元の人が驚いたという建物は、ガラス温室の使用済みの部材や古いしょうゆ蔵の梁を活用しているそうです。
太陽光を採り入れて消費電力を抑えているほか、敷地内には無肥料、無農薬の畑を備えているのです。
利用者は研究者、経営者、勤め人など様々で、年齢も30歳代から70歳代まで幅広いのが特徴。
多くの人は都心に生活の軸を置きながら、週末に共同で野菜などを作り、半自給自足の生活を楽しんでいるそうなのです。
しかし定住目的で移り住んだ家族もいるそうで、自然に触れる暮らしの中で子供の体も丈夫になったと言って喜んでいたというのです。
今後もシェアハウスの動向から目が離せそうにありません。
ナガトモ現象とは
長友選手といえば、イタリアサッカークラブの雄、インテルに電撃移籍して活躍している日本人サッカー選手であり、今や巷の話題の中心です。
この長友選手、高校時代どころか大学前半まで無名の選手。
ベンチにも入れず、応援席で応援の太鼓を叩いていたというから驚きです。
この長友選手をもじって、世界中の投資家が「ナガトモを探せ!」とか「ナガトモはここにもいる!」という現象が起こっているというのです。
それは素質のある原石のような、ちょうど高校や大学前半の時代の長友選手のような大器晩成の眠れるベンチャー企業が日本市場にひしめいており、海外の投資家が探しているという現象のことをいうのだそうです。
日本には彼らを世界に送り出す資金や仕組みがないのだそうです。
ベンチャー同様、資金難に苦しむ中小企業にも「ナガトモはいる!」と評価するのが、インテルならず海外の投資家だというのは何とも皮肉なものです。
日本経済復興の秘策は意外なところにあるのかもしれません。
この「ナガトモ現象」は弊社にもあるのです。
未経験で期待していなかった新人が何人か、良い意味での期待を裏切って今や大活躍。
まさに弊社にとっての「ナガトモ現象」です。
今や弊社の合言葉も、
「ナガトモを探せ!」
「ナガトモはここにもいる」
なのです。
人材発掘、人材教育、採用戦略こそ未来を決定するのです。
さやえんどう
後発でしかも資本力のない弊社「日本マウント」がここまで発展してこれたのは、ひとえにホームページを作成を一手に引き受けるWebスタッフの功績であることは言うまでもありません。
ですから、私はこのWebスタッフのことを「日本マウントの至宝」と呼んでいるのです。
このWebスタッフの中でもひときわ個性的なのがインストラクターの「さやえんどう」なのです。
スタッフやお客様のサプライズプレゼントの似顔絵から、ホームページの人気シリーズ4コマ漫画などは、この「さやえんどう」の力作の一部です。
個性が際立っているのは、そのカラオケの選曲をみてもわかります。
会社で初めてのカラオケ大会をしたときに、華々しくデビューしたその曲はなんと「ヨドバシカメラの歌」
「まあ~るい緑の山手線、真ん中とおるは中央線、新宿西口駅の前、カメラはヨドバシ、カ・メ・ラ」
全社員の度肝を抜く選曲とその歌唱力!
存在そのものが漫画のような漫画家とは「さやえんどう」のことを言うのでしょう。
この「さやえんどう」があるユーストリームの番組に生出演したのです。
といっても電話で出演しただけなのですが、ユーストリームの特色を生かして、ツイッターでつぶやきながらの約一時間。
私やWebプログラマーもツイッターで援護射撃!
このユーストリームの番組はこの時間約100人前後の視聴者がいましたので、結果的にこの一時間は弊社「日本マウント」の格好な宣伝時間となったのです。
あっぱれ「さやえんどう」
偶然ではないでしょう。
翌日、あるマスコミから取材の打診がありました。
これからも弊社「日本マウント」のソーシャルメディア戦略は続きます。
鹿島アントラーズ
弊社「日本マウント」は関東甲信地方のリゾート物件や田舎暮らし向き物件の比較的お買い得な物件を専門に取り扱っている不動産会社です。
お客様はほぼ2種類の方に分かれます。
それは「海派」と「山派」です。
海派はまず熱海や伊豆を探しますが、ここは比較的何処も値段が高いです。
次に千葉県の房総半島で探します。
そこよりも安いところということで茨城県の海側の場所を探します。
そこが鹿島や鉾田という地名で呼ばれるところです。
昔、大洋村といわれていた場所に当たります。
鹿島と聞いて有名なのは、言わずと知れた「鹿島アントラーズ」
J1のプロサッカーチームです。
茨城県鹿島市の人口は約6万6000人にすぎないのです。
鹿島アントラーズは経営上、市場規模の小ささとアクセスの悪さというハンディを背負っているといっても過言ではないのです。
それでも1試合平均入場者は2009年に6年ぶりに2万人台に乗り、昨年は約2万1000人というから驚きです。
しかしこの観客数を大幅に増やすことは難しいため、食事付きスイートルームなどのクオリティーの高い席を設け、客単価を上げて入場料収入を増やす経営努力をしているというのです。
さらに今度はバックスタンドの空きスペースに間仕切りを立てて、様々な広さの「個室」をつくって売りに出すことにしたとか。
「内装は購入者の自由に」という売り文句が、どうやら消費者心理をくすぐっており、発表前から注目されているそうです。
「欧州のトップクラブは入場収入の3割がVIPルームからのものと言われる。日本でもそうなる可能性はある。
スタジアムを単なる観戦の場ではなく、もてなしの場にもしたい」
鹿島アントラーズの井畑社長の言葉です。
Jリーグの先駆者としての「鹿島アントラーズ」
経営という分野でも先頭を走ります。
弊社も頑張って「鹿島・鉾田」を海派のリゾート物件のメジャーへとその知名度を押し上げていきたいと思っています。
不動産仲介業のプライド
弊社には毎月、不動産関連のFAXニュースが届きます。
その中にある気の利いた情報とコメントがありましたので紹介します。
リクルート総研が住宅購入者へのアンケートを集計したところ、約40%が手数料が高いと不満をもっていたというのです。
妥当だと思う人は57%だそうです。
手数料妥当の根拠の中で最も多いのは、インスペクションをしてくれたことと、対話の中で気づいていないニーズを引き出してくれたことです。
不動産の仲介は高額な取引であり消費者は不安が付きまといます。
その不安を上手に取引の各段階で取り除くことで、顧客満足度は高くなるのです。
そう考えると、不動産の仲介をする営業マンの役割は、顧客とともに夢を語り顧客に寄り添い、顧客の背中をそっと押して上げ自信を持たせ不安を解消し、良きコミュニケーションの中で取引をまとめていくことではないかというのです。
このコメントは、不動産の仲介の仕事は、何と誇り高く崇高な仕事ではないか、仲介マンはこのような意識で、仲介現場で頑張って欲しいと続きます。
不安を取り除く為には、深い専門知識も必要。
良好な人格形成も必要。
高い人間力を持つものだけが、顧客満足度を得られ、手数料を喜んで払ってくれる任を担える。
顧客満足度の高かった客からは、必ずリピートや紹介が得られる。
そうした方がトータルで仲介の成績も上昇する。
他の業界のセールスマンと異なり、人間力の勝負の結果が顕著に出る世界であると言えると、このコメントは結んでいるのです。
私は大変共鳴した内容だったので、早速、全営業マンにこの文章を読んでもらいました。
これからも崇高な意識を持って、この仕事に臨みたいと思います。
太陽にほえろ
私の少年時代の楽しみといえば、金曜日の夜に「太陽にほえろ!」という刑事もののテレビ番組を観ることでした。
当時はもちろん、パソコンや携帯電話というものはなく、インベーダーゲームなどという一世を風靡したゲームの先駆けとなったものが登場するのもまだ先の頃の話です。
ですからテレビがまさしく娯楽の王様といってもいい時代です。
この「太陽にほえろ!」という番組は異常な人気のうえに長く続いた、いわゆる長寿番組だったのです。
有名なのは「松田優作」扮する「Gパン」刑事(デカ)が、敵の銃弾に倒れて殉職するときに、銃弾を受けた腹部を触って「なんじゃ~こりゃ~」と叫んだシーンです。
このシーンは松田優作やこの「太陽にほえろ!」を語るのに欠かせない代表的なシーンとなり、未だに話題になるほど人々の記憶に焼きついたのです。
この大好きだった「太陽にほえろ!」をパロディーにしたのが、弊社「日本マウント」の社員の活躍を漫画にした「太陽に叫べ!」なのです。
ホームページで観ることができるので、ぜひ一度、観ていただければ結構楽しめる内容になっています。
社員数が増えたため、当時の番組で使用されていた刑事のニックネームも底をついてしまい、最近の社員のニックネームはもう違うものを使うようになってしまいました。
当時の番組でボスというニックネームで数多くの個性溢れる刑事をまとめていたのが「石原裕次郎」さんでした。
かかってくる電話に「はい!七曲署一係(いちがかり)!」といって出るシーンやブラインドの隙間を少し手で広げて外を見るシーンなどが特に印象に残っているのです。
漫画「太陽に叫べ!」では、ボスは私が演じているのですが、このときのシーンを意識しているわけではないのですが、最近は電話を取ることが多くなり、後ろの窓にはブラインドが備わっているのが少し不思議な気がします。
ところで最近、ポップス界を独走リードするのは「嵐」や「AKB48」
「太陽にほえろ!」と共通するのは、個性溢れるメンバーの一体感にあるのではないかと思うのです。
「和を以って尊しと為す」という日本の伝統の成せる業なのでしょう。
企業の発展もここに鍵があるのかもしれません。