大型書店での行動
九州に出張で行ったときのことです。
商談の待ち合わせ時間まで少し時間があったので福岡駅前の駅ビルに入ってうろうろしていたところ、紀伊国屋書店があったの立ち寄りました。
大学生の頃、新宿の紀伊国屋書店に行くことが多かったので、その名前がとても懐かしかったのです。
福岡の紀伊国屋書店は、普段、私が東京で立ち寄る本屋の規模に比べてその大きいこと。
本の種類も豊富でそれに見入ってしまい、つい時間が経つのを忘れるほどでした。
最近、読んだ本に「プロフェッショナルマネージャー」という本があるのですが、これは「ユニクロ」の柳井さんが生涯であった最高の良書と言っている有名な本です。
解説でその柳井さんが「自分は活字中毒であり、本を読んでいないと不安でしょうがない」と綴っていたことを思い出してしまいました。
私ももしかしたら今は「活字中毒」かもしれません。
九州の福岡まで来て立ち寄った本屋で、あれも読みたいこれも読みたいという衝動に駆られ、つい荷物になるにもかかわらず何冊も購入してしまったからです。
そういう私も昔から本が好きだったわけではありません。
まず高校卒業までは読書嫌い。
必読書を読んで感想文を提出するのにも、あらすじやあとがきを読んでは適当に書いていました。
大学時代はかなり読書に励みましたが、社会人になってからはまたさっぱり読まなくなりました。
最近になって管理職になったり経営の舵取りをしなければならない立場になり、必要に迫られて読むようになったのです。
今はその読書にはまっています。
しかし世の成功した経営者などの読書量に比べれば、今までのハンディがあるために、その絶対量はまったく足りないという実感を持っているのです。
まだ遅すぎることはないのでしょう。
益々「活字中毒」となり、本を読み続けたいと思います。
東京マラソンの結果に思う
東京マラソンで公務員の川内さんが、2時間8分台の好記録で優勝し世界選手権代表の内定を勝ち取りました。
この結果が実業団に衝撃を与えたのです。
ほとんどプロの選手と言っていいのが実業団に所属する選手。
待遇がまるで違うのです。
練習環境も当然優遇されています。
適切な指導をしてくれる優秀な指導者もいれば、切磋琢磨、共に競い合うことができる同僚たちもいるからです。
もちろん整備されたグランドや数多く行われる合宿などのメリットも多いことでしょう。
今回の川内さんを例にとっても、単純に練習量だけを比較すれば、実業団に所属する選手の半分だったというから驚きです。
これだからスポーツや勝負事は面白いのかもしれません。
勝負は下駄を履いてみなければわからないのです。
しかし実は実業団選手にもデメリットがあるのです。
それはチームの事情で駅伝を優先しなければならないのです。
マラソンに絞って練習することができないのです。
駅伝の練習とマラソンの練習は全く同じではないのです。
世界を狙うというレベルでは、もはや「二頭を追うものは一頭を得ず」なのでしょうか。
もしかしたらここでも「ランチェスター戦略」?
人間は指示されてやることよりも、自分で考えてやることの方が圧倒的に効率がいいそうです。
完璧に作られたトレーニングメニューをただこなすよりも、自分で考えて作ったトレーニングメニューを黙々と一人でこなし続けた市民ランナーに軍配が上がったのです。
「小が大に勝つ」
ビジネス界のみならずスポーツの界でも、そのことが実証されました。
ある市の試み
私は普段は全くテレビを観ることがありません。
単身赴任で過ごす自分の部屋にはテレビがないからです。
たまたま出張で泊まったホテルで観た番組の中で気になるテーマが放映されていました。
地方のある市では駅の周辺に病院や学校、スーパーなどを整備して、その周辺に市営住宅を移したり建設したりしているそうです。
来るべき人口減少時代や高齢化社会に備えてのことだとか。
郊外の市営住宅から人を移動させているのです。
人口が減り、高齢化が進むと必然的に税収が減るのだそうです。
駅周辺に集中させることによって、整備するべきライフラインが節約できるというのです。
新しく建てられる市営住宅は独り者高齢者がコミュニケーション不足で寂しくないように、共用部である廊下から見えたり声をかけやすいような造りになっているのです。
昔は駅周辺にしか家や商業施設がなかったのに、人口が増えるにつれてどんどんと郊外に家が建ち、大型スーパーができていきました。
人々もプライバシーというものが尊重され、外からは見えないことが重視されてきたのです。
それがこれからは昔のように駅周辺に集中し、プライバシーよりもコミュニケーションが志向されるというのです。
昔に戻る。
いわゆる回帰ということなのでしょうか。
そういえばあれほど郊外の大型店の出店を続けてきた「ユニクロ」や「しまむら」、「ヤマダ電機」なども駅中や駅近に小型店を出店し始めました。
まるで今はシャッター通りとなってしまった昔の駅近の店のようです。
住宅も今や自然素材、古民家などが人気となりつつあります。
まさに昔に戻るという兆候なのでしょう。
未来を読む鍵となりそうです。
渡邉美樹さんに期待する
ワタミ会長の渡邉美樹さんが正式に東京都知事選挙に立候補を表明して、はや10日間が経ちました。
本命とされていた現石原慎太郎東京都知事は、どうやら再出馬はないと噂されています。
渡邉さんのことやワタミのことは、このブログでも何回ともなく触れてきたので、もうここで改めてご紹介することもないと思います。
以前に弊社が所属する不動産協会の講演会でその講演を聴いたときに、首相公選制になったら出たいと意欲をにじませていたことを思い出しました。
東京都知事選挙は首相公選制の前哨戦なのでしょう。
時は熟したと考えたのでしょうか。
「経営を東京の政治に持ち込み、最大多数の幸せを実現したい」
「高齢者が安心できる社会」「若者が夢を描ける社会」
を旗印として掲げています。
奇しくも「東京を経営する」という本の出版も重なりました。
以前に聞いた話ですが、こんな話を思い出しました。
もし今、地球上で天変地異や大戦争などが起きてすべてが跡形もなく消え去ってしまったとしたらという話です。
そのときに再び今のような地球を再現するために先頭に立ってリーダーシップを振るうのは、政治家や学者ではなく経営者であるというのです。
しかも創業者たちであろうと。
渡邉美樹さんもバリバリの創業者オーナーです。
ゼロからあのワタミグループを創った逸材です。
渡邉美樹さんに期待します。
シェアハウスの魅力
シェアハウスの人気が急上昇しているそうです。
シェアハウスとは簡単に言えば、リビングルームダイニングルームを共有で使い、後は個室で一人で過ごせる一戸建てやアパートのことです。
もともとは若者や外国人の需要が多かったため、東京周辺に集中しているようです。
外国人の入居者がいると、リビングルームでの交流がそのまま英会話教室に早変わりするなどのメリットが話題になりました。
そのこともあって、英語を社内公用語にすることを決定した「楽天」や「ユニクロ」の影響も加わり、更に人気に拍車がかかったのです。
都内のシェアハウスの情報サイトを運営するある会社によると、現在の掲載物件は769棟。
この一年で45%増えたというから驚きです。
最近では携帯電話やパソコン、ゲームなどに夢中になるあまり不足がちなコミュニケーション。
人間誰しもが孤独には耐えられないようで、寂しくなったら交われる場が欲しいといった、今の時代独特の需要にもマッチしたのがシェアハウスなのかもしれません。
そしてついに郊外に畑つきのシェアハウスが登場したのです。
地元の人が驚いたという建物は、ガラス温室の使用済みの部材や古いしょうゆ蔵の梁を活用しているそうです。
太陽光を採り入れて消費電力を抑えているほか、敷地内には無肥料、無農薬の畑を備えているのです。
利用者は研究者、経営者、勤め人など様々で、年齢も30歳代から70歳代まで幅広いのが特徴。
多くの人は都心に生活の軸を置きながら、週末に共同で野菜などを作り、半自給自足の生活を楽しんでいるそうなのです。
しかし定住目的で移り住んだ家族もいるそうで、自然に触れる暮らしの中で子供の体も丈夫になったと言って喜んでいたというのです。
今後もシェアハウスの動向から目が離せそうにありません。
鹿島アントラーズ
弊社「日本マウント」は関東甲信地方のリゾート物件や田舎暮らし向き物件の比較的お買い得な物件を専門に取り扱っている不動産会社です。
お客様はほぼ2種類の方に分かれます。
それは「海派」と「山派」です。
海派はまず熱海や伊豆を探しますが、ここは比較的何処も値段が高いです。
次に千葉県の房総半島で探します。
そこよりも安いところということで茨城県の海側の場所を探します。
そこが鹿島や鉾田という地名で呼ばれるところです。
昔、大洋村といわれていた場所に当たります。
鹿島と聞いて有名なのは、言わずと知れた「鹿島アントラーズ」
J1のプロサッカーチームです。
茨城県鹿島市の人口は約6万6000人にすぎないのです。
鹿島アントラーズは経営上、市場規模の小ささとアクセスの悪さというハンディを背負っているといっても過言ではないのです。
それでも1試合平均入場者は2009年に6年ぶりに2万人台に乗り、昨年は約2万1000人というから驚きです。
しかしこの観客数を大幅に増やすことは難しいため、食事付きスイートルームなどのクオリティーの高い席を設け、客単価を上げて入場料収入を増やす経営努力をしているというのです。
さらに今度はバックスタンドの空きスペースに間仕切りを立てて、様々な広さの「個室」をつくって売りに出すことにしたとか。
「内装は購入者の自由に」という売り文句が、どうやら消費者心理をくすぐっており、発表前から注目されているそうです。
「欧州のトップクラブは入場収入の3割がVIPルームからのものと言われる。日本でもそうなる可能性はある。
スタジアムを単なる観戦の場ではなく、もてなしの場にもしたい」
鹿島アントラーズの井畑社長の言葉です。
Jリーグの先駆者としての「鹿島アントラーズ」
経営という分野でも先頭を走ります。
弊社も頑張って「鹿島・鉾田」を海派のリゾート物件のメジャーへとその知名度を押し上げていきたいと思っています。
自然体
東京は連休中の一日目、二日目は雪や雨が降りました。
実は今年から早朝ウォーキングを朝の4時半から始めています。
雨の日は早朝ウォーキングは止めて、早朝半身浴をしようと決めていたのですが、未だ一回も中止になっていないのです。
この連休の雨や雪に見舞われた日も、何と早朝4時半には雨が降っていなかったのです。
今までも途中で雨に見舞われたことはありましたが、地方に出張で宿泊した日以外は、曜日に関係なく毎日早朝ウォーキングは続いているのです。
ここでポイントは雨が降っても出張先でも絶対やるとは決めていないことです。
いわゆる「自然体」ということなのでしょう。
ウォーキングの目的は足腰の衰えを防ぐことであり、体重のコントロールをすることです。
それには何よりも長く続けることが大事だと考えています。
だからこそ「自然体」なのです。
この「自然体」という考えは私の考え方の基本の一つになっています。
当然、軸はぶれてはならないわけですが、基本的には流れに逆らわないということです。
今、起こっていることは必要、必然、ベストであると、肯定することが大事だと考えます。
自分にとって必要だから起きたと考えるのです。
起きたことは必然だったのです。
そして起こったことは自分にとってベストなことでもあるのです。
天気はなおさらでしょう。
自分の力ではどうすることもできないわけですから。
早朝、雨であれば心おきなくウォーキングを中止して、半身浴をしながら読書に勤しむことにしています。
しかしなかなかその機会が訪れません。
いったい早朝ウォーキングの連続はいつまで続くのでしょうか?
大相撲の八百長問題に思う
大相撲の八百長問題が発覚し、春場所が中止になったり、横綱「白鳳」のCM放送が中止になったりなど、未だに世間の騒ぎは収まっていません。
しかし八百長が行われていたいうのは、誰もが暗黙のうちに知る公然の事実だったのではないでしょうか。
「ガチンコ」ということばが使われるということは、ガチンコではない何か違う「相撲」が存在していたということなのでしょう。
れっきとした「注射」という八百長を表す隠語もまかり通っていたわけですから。
海外のある調査機関が発表した、大相撲に関係するデーターがあるそうです。
7勝7敗で千秋楽を迎えた力士の勝率は、何と7割を超えるというのです。
その翌場所の同じ取り組みでは、今度は勝率が4割以下になるという調査結果があるのというのです。
「星の貸し借り」
思わずこのことばを連想してしまうような調査結果ではないでしょうか。
この際、相撲協会はすべてを明らかにして、猛省し、再出発するべきなのでしょう。
真剣勝負なのか興行なのか、コンセプトも再構築し、もう一度しっかりとお客様のほうに目を向けるのです。
組織改革も断行し、わかりやすい組織にするべきでしょう。
株だとか同門だとかよくわからない組織や風習、いじめにも似た「しごき」というやはりよくわからない練習方法などには誰もが疑問を持ち、ますます若い人たちが大相撲の門をたたかなくなってしまうのです。
時代は確実に変わるのです。
変化に対応できない組織は滅びるしかないのです。
そんなことを実感する昨今です。
一番と二番の差は
「一番と二番の差は二番と百番の差より大きい」
経営のセミナーに行くと、よく聞かされることばです。
企業が知名度を高めてブランド化するには、何かの分野でそしてある地域で圧倒的に一番になることしかないのだそうです。
そこで講師は質問します。
「日本で一番高い山は?」
「富士山」
「では二番目は?」
誰も答えられません。
「日本で一番広い湖は?」
「琵琶湖」
「では二番目は?」
同じく誰も答えられません。
講師の質問の意図は、一番は誰でも知っているが二番を知っている人はほとんどいない現実を知らせたいということです。
ところが二番を知っている私は質問に「北岳」とか「霞ヶ浦」と答えてしますのです。
意表をつかれた講師は「人生初体験」と言って驚きます。
先日、家族でスキーに行った帰りにレストランで食事をしたときの話です。
人生でもどんな小さな分野でもいいから一番になることが大切だという話になりました。
講師はもちろん私です。
子供たちに質問するのは、子供たちでも当然知っている「日本で一番高い山は?日本で一番広い湖は?」というお決まりの問題です。
二番目に高い山も二番目に広い湖も、もちろん知らない子供たちです。
「では世界で一番高い山は?」
「エベレスト」
「二番目は?」
当然、知らないという答えが返ってくると思っていたところ、小学5年生の長男が、
「K2」
私は思わず、
「人生初体験」
という叫び。
話は盛り上がり、一番を目指すことの大切さを、子供たちにも何とかわかってもらえた、楽しい夕食のひと時となりました。
それにしても、長男、恐るべし。
ひきこもり留学
「最強英語術」という本の著者がいます。
「菊池健彦」さん、51歳。
英語のコミュニケーション能力を評価するTOEICで満点はこれまで24回。
しかし海外にはまだ一度も行ったことがないというのです。
しかもこの菊池さんが英語をマスターすることができた経緯が異色です。
営業のノルマを果たせず、34歳で勤めていた会社を辞めて、6畳一間のアパートにひきこもったそうです。
そのうち何もしないことに疲れて果て、英語の入門書を買い、英語の勉強を始めるのです。
名つけて「ひきこもり留学」。
なにしろ時間はたっぷりあるわけですから、英語の雑誌を一日一ページ読み、わからない単語を覚えたというのです。
それを毎日繰り返したのです。
聞き取りは海外ドラマを録画して何度も再生したそうです。
電子辞書のカバーはお金をかけずに手作りなど工夫してそれを楽しんだとか。
単語を覚えている間は将来の不安から解放されたといいます。
誰とも話さずに一日が終わることがほとんどで、外出先はスーパーと本屋。
食費は一日500円と決め、夕方の安売りを狙って凌ぎ、そのときのレジの女性の笑顔の「またお越しください」という一言に「ありがとう」と応える勇気がなく、ただうなずくだけが社会との唯一のつながりだったそうです。
7年後、貯金が底をついたので、重い腰をあげて英語教師に必要だという試験を受けに行ったら「あまりにも簡単だ」というのです。
これだから、人生は面白い。
「逆転人生」
菊池さんは力説します。
「何歳だって生きている限り勉強できる。忘れたら、また覚えればいい」
常に勉強、一生勉強。
私も菊池さんを見習いたいと思います。