一番と二番の差は

「一番と二番の差は二番と百番の差より大きい」

経営のセミナーに行くと、よく聞かされることばです。

企業が知名度を高めてブランド化するには、何かの分野でそしてある地域で圧倒的に一番になることしかないのだそうです。

そこで講師は質問します。

「日本で一番高い山は?」

「富士山」

「では二番目は?」

誰も答えられません。

「日本で一番広い湖は?」

「琵琶湖」

「では二番目は?」

同じく誰も答えられません。

講師の質問の意図は、一番は誰でも知っているが二番を知っている人はほとんどいない現実を知らせたいということです。

ところが二番を知っている私は質問に「北岳」とか「霞ヶ浦」と答えてしますのです。

意表をつかれた講師は「人生初体験」と言って驚きます。

先日、家族でスキーに行った帰りにレストランで食事をしたときの話です。

人生でもどんな小さな分野でもいいから一番になることが大切だという話になりました。

講師はもちろん私です。

子供たちに質問するのは、子供たちでも当然知っている「日本で一番高い山は?日本で一番広い湖は?」というお決まりの問題です。

二番目に高い山も二番目に広い湖も、もちろん知らない子供たちです。

「では世界で一番高い山は?」

「エベレスト」

「二番目は?」

当然、知らないという答えが返ってくると思っていたところ、小学5年生の長男が、

「K2」

私は思わず、

「人生初体験」

という叫び。

話は盛り上がり、一番を目指すことの大切さを、子供たちにも何とかわかってもらえた、楽しい夕食のひと時となりました。

それにしても、長男、恐るべし。

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ひきこもり留学

「最強英語術」という本の著者がいます。

「菊池健彦」さん、51歳。

英語のコミュニケーション能力を評価するTOEICで満点はこれまで24回。

しかし海外にはまだ一度も行ったことがないというのです。

しかもこの菊池さんが英語をマスターすることができた経緯が異色です。

営業のノルマを果たせず、34歳で勤めていた会社を辞めて、6畳一間のアパートにひきこもったそうです。

そのうち何もしないことに疲れて果て、英語の入門書を買い、英語の勉強を始めるのです。

名つけて「ひきこもり留学」。

なにしろ時間はたっぷりあるわけですから、英語の雑誌を一日一ページ読み、わからない単語を覚えたというのです。

それを毎日繰り返したのです。

聞き取りは海外ドラマを録画して何度も再生したそうです。

電子辞書のカバーはお金をかけずに手作りなど工夫してそれを楽しんだとか。

単語を覚えている間は将来の不安から解放されたといいます。

誰とも話さずに一日が終わることがほとんどで、外出先はスーパーと本屋。

食費は一日500円と決め、夕方の安売りを狙って凌ぎ、そのときのレジの女性の笑顔の「またお越しください」という一言に「ありがとう」と応える勇気がなく、ただうなずくだけが社会との唯一のつながりだったそうです。

7年後、貯金が底をついたので、重い腰をあげて英語教師に必要だという試験を受けに行ったら「あまりにも簡単だ」というのです。

これだから、人生は面白い。

「逆転人生」

菊池さんは力説します。

「何歳だって生きている限り勉強できる。忘れたら、また覚えればいい」

常に勉強、一生勉強。

私も菊池さんを見習いたいと思います。

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愛犬は何処まで優遇されるのか

以前にこのブログでも愛犬専用のホテルができた話や結婚式に一緒に出るための、愛犬専用の貸衣装がある話を書きました。

今度は愛犬専用の保温肌着の話です。

全世界で7000万枚の販売を見込むユニクロの「ヒートテック」が火付け役となり、冬の寒さ対策の定番商品となった保温肌着。

追随する企業が後を絶たず、衣料品売り場には多彩な商品が並んでいます。

何と今冬は愛犬用の商品が登場し、人気を集めているとか。

長野市のあるペット用品店で売り出された犬用保温肌着のその名は「ぺティヒート」だそうです。

販売好調を受け、追加生産で対応したものの、サイズによってはすでに品薄になっている商品があるほどだとか。

ぺティーヒートは空気中の水分を吸収して熱に変える素材を採用。

汗をかかない犬のため、肌着に吸湿発熱の機能を持たせたそうです。

キャミソールやタンクトップなどのタイプがあり、価格は2800円から。

散歩などの外出時はぺティヒートの上にジャンパーなどを合わせ、室内ではそのまま部屋着やパジャマ代わりにする飼い主が多いとか。

私は真冬でも夏と変わらぬ綿の下着で寒さを絶えているというのに、なんとも羨ましい限りです。

いったい何処まで愛犬たちは優遇されるのでしょうか?

最近では愛犬用のエステもお目見えしたいうニュースも耳にしました。

不況に関係なく、このマーケットは益々成長し続けることでしょう。

人間以上に贅沢をする「お犬様」の時代が来るのかもしれません。

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東京の乾燥は続く

いったいいつまで雨が降らない日が続くのだろうか。

今年になって始めた、早朝ウォーキング。

朝の4時半からの一時間。

雨の日や出張で地方に泊まったとき以外は、曜日に関係なく毎日続けています。

雨に日はこのウォーキングを中止して、半身浴をしながら読書に勤しもうと考えていたのですが、未だにその機会が訪れないのです。

それにしても大雪に悩まされている地方が多い中で、東京のこの雨が降らないのは異常なほどです。

お蔭様でというか、私の早朝ウォーキングはどうやら完全に習慣化されたようです。

ウォーキングしながら毎日聞いているのが、経営に関する講演会などのCDです。

十数本あるCDを一回のウォーキングでちょうど一本聴き終えることができるボリュームのなので、もうすでにすべて聞き終えて、現在は二周り目に入っています。

前に何回か聴いたことがあるCDなのですが、何回聴いてもそのたびに新たな発見があるのが不思議です。

良書というものもそうなのですが、何回も読むこと、何回も聴くことに価値があるように思うのです。

繰り返せば繰り返すほど価値がある。

継続すれば継続するほど、やはり価値がある。

今はそんな時代なのかもしれません。

それができるかできないかの違いなのでしょう。

やろうと思うことと、実際にやるのとでは天地の差があるのでしょう。

そしてやり続けるのとでは、もはや天地以上の差があるのだと思うのです。

そんなことを考えながら、今日もまた乾燥した東京の空の下、ウォーキングに励む早朝のひと時なのでした。

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太鼓の達人

日経新聞の記事にあったのですが、サッカーの日本代表でこのほど、イタリアのインテル・ミラノへ移籍した長友選手は「太鼓の達人」として知られているそうです。

明治大学入学後は故障がちでレギュラーどころかベンチにも入れず、大勢の補欠部員とスタンドで応援に回り、ドラムをたたいていたというのです。

長友さんが刻むリズムは余りにも力強く歯切れが良かったために、瞬く間に東京・西が丘サッカー場の名物になったといいます。

わびしいスタンドでドラムをドカドカ鳴らしていた少年が今は世界チャンピオンのクラブにいるのです。

「猿」から「太閤」に上がり詰めた豊臣秀吉も真っ青の、痛快な立身出世物語ではないかと、この記事では綴られています。

スポーツにおいて腰はすべての運動の中心だといわれています。

このことは私も元駅伝の選手だったので良くわかるのですが、腰が入った走りというのが理想とされていて、この走りができると自然と腿が上り足が前へ出るのです。

その腰をうまく動かせるかどうかは、どうやら骨盤の使い方と密接につながっているそうなのです。

この骨盤が鍛えられるのが実は和太鼓であり、長友選手は子供のころ、この和太鼓を習っていたというのです。

何が幸いするかわからないのが人生なのでしょう。

和太鼓とサッカー。

これが繋がると考える人は皆無でしょう。

そういえばブラジルのロナウジーニョ選手は日本のCMでドラムをたたいて見せてくれました。

プロ野球元巨人軍のスターであり首位打者でもあった、クロマティ選手もプロ並みのドラマーでもありました。

スポーツとリズムというのは密接な関連があるのでしょうか。

何事にもリズムは大事です。

スポーツのリズム、経営のリズム、営業のリズム、そして人生のリズム。

これからは「リズム」にも関心を持ちたいと思います。

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長距離バス会社の待合室

今日は長距離バス会社の待合室の話です。

バス会社の競合は他のバス会社だけではありません。

鉄道会社やレンタカー会社なども競合になるのです。

お客様は交通手段を選択するわけです。

価格だけではなく便利さや快適さなどで、電車にするかバスにするか自動車にするかを選択することになるのです。

そこでバス会社が東京都内で相次いで、「高級感」を打ち出した長距離バスの待合室を開設しているそうなのです。

あるバス会社は無料でインターネットが利用できるもののほか、シャンプーのできる洗面台を設置したものも準備したとか。

また別のバス会社は約250平方メートルに約90席の座席を備え、マッサージ機や無線LAN、飲み物などを無料で利用できるようにしたとか。

他にもクロークや無料の歯ブラシを備えたほか、12月にはみそ汁の無料サービスも提供した会社や無料でインターネットを利用できるパソコン4台を置くほか、コンビニエンスストアや有料のロッカーなども備える会社もあるそうです。

いずれも待ち時間のサービスを充実させることで、新たな乗客の獲得を狙っての布石なのです。

いかにして今まで高速バスに乗らなかった人に目を向けさせることができるかが勝負の分かれ目なのです。

時代は確実に進みます。

そして確実に変化するのです。

今までと同じでは絶対に勝てないのです。

去年と今年で何を変えたのか。

先月と今月で、さらには昨日と今日で、何が変わったのか。

そのことが問われる時代なのだと思います。

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思いやり日本一

私の小学生時代はとにかく問題が多かったようです。

いわゆる親泣かせ、先生泣かせの悪戯っ子で、手が付けられないほどの悪ガキとして有名だったとか。

学校や近所で何か事件があったときは、真っ先に疑われたような、いわゆる問題児だったようなのです。

そのくせ、極度な恥ずかしがり屋で引っ込み思案、授業中も発言することは皆無に近く、いつもモジモジしていたことを覚えています。

授業参観日に母親が出席したときに、教室の目立つところに統計グラフがあり、我子がダントツで一番になっていたので驚いて良く見てみたら、忘れ物の回数というタイトルのグラフだったとか。

そんなわけで授業中に廊下に立たされることはあたりまえで、クラスメイトからもひんしゅくを買い仲間はずれにされたり、先生を怒らせて拳骨をくらったりで、今思い出しても恥ずかしくなるような小学生時代だったのです。

ですから4月から小学6年生になる長男が選挙の結果、生徒会長になることが決まったという知らせを受けたときには驚きを隠せませんでした。

私自身は生徒会長とは全く無縁な、もっと言えば、全く真逆な存在であったからです。

推薦されて立候補を決めたときに、少しだけアドバイスをしました。

これからの時代は「思いやり」や「親切」ということが、とても大切な時代になるということ。

そして何でも一番になることが重要で、しかもどうせやるなら「日本一」を目指す方が断然いいということ。

自分が当選したいと思ったり、結果を意識するのではなく、学校のためにベストを尽くすことだけを考えろということ。

そのアドバイスを生かしたのでしょう。

「思いやり日本一」

と書いた横断幕を作り選挙活動し、演説会ではアドバイス通り、「日本一」を大きな声でゆっくりと強調して演説したようでした。

思いやりということがいかに大切で素晴らしいことなのか、小学生にもわかるのでしょう。

そしてその大切なことで日本一を目指すということが、いかに誇れることであるかということも。

単身赴任のため子供に会えるのは月に一回か二回。

ずいぶん寂しい思いをさせてきたであろうし、妻にも相当な負担をかけてきたことが負債でした。

「パパ、アドバイスをありがとう」

その一言が私の宝物となりました。

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ランナー向けマンション

マンション販売が好調なようです。

しかし相変わらず販売競争は激化しているため、手を変え品を変え、消費者のハートを捕らえようと必死になっているのが各販売会社のようです。

そこで他物件との差別化を図ろうと、スポーツ用品製造販売会社と提携して、ランニング愛好者を応援するマンションを企画する不動産会社が現れました。

この東京都江東区の東雲に建設中のマンションは、植栽を施した中庭に、ランニングの前に準備運動ができる「ランナーズデッキ」を設置する予定。

発光ダイオード(LED)照明も備え、夜間でも使用できるようにするそうです。

このマンションは徒歩圏内に「有明テニスの森」や「辰巳の森海浜公園」など大規模公園が多く、休日にランニングを楽しみたい家族には好立地だそうなのです。

東京マラソンの順路でもある晴海通り沿いの立地を生かし、大型マンション建設が相次ぐ臨海部で、物件の特色を打ち出しています。

ホームページでは近隣のお薦めマラソンコースや準備運動の仕方、健康上の注意などを紹介。

契約者には提携先のスポーツ用品製造販売会社の商品交換券を贈呈するそうです。

ランチェスター戦略によると、競争に勝つためには「一番化」「差別化」「集中化」が必要であるといわれています。

マンション販売に限らず、どんな分野でもこれからの販売競争に勝つためには、例外なく「差別化」が必要なのでしょう。

果たして私たちの「差別化」は何なのでしょうか。

何処が違うのか、何が特色なのか、それがはっきりとしない限りは、もはや競争には勝てない時代なのです。

自分の現時地を知り、「差別化」をしっかりと考えてみたいものです。

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韓国に学び始めた米国

「韓国に学び始めた米国」

日経新聞に載っていたある記事のタイトルです。

米国の復活を訴えたオバマ大統領による一般教書演説の内容について。

隠れた焦点は韓国に学ぶ姿勢だったというのです。

「我々のインフラはかつて世界一だったが、その地位は失った。今や韓国の家庭は我々よりインターネットにつながっている」

「韓国は教員を国家の建設者と位置付けている。米国も、同じくらい教育者に敬意を払うときだ」

成長を続けるためのイノベーション、そのための10万人に及ぶ科学や数学の教師を採用した韓国。

その事例は演説の核心を支えたというのです。

この演説ではっきりしたのは、再生のためなら世界の隅々から学ぼうという米国の貪欲な姿勢だとか。

「学ぶのは卑屈になることでない」

「未来を勝ち取るため」

学ぶ対象は中国、インド、そして韓国。

米国に勝るアジアの競争力をちりばめた演説に、日本への言及はなかったそうです。

米国の専門家の間でも韓国の評価はうなぎのぼりです。

変革に努力した韓国と、怠った米国の違いを指摘する専門かもいるとか。

気が付いてみれば韓国の躍進は凄まじい。

サムスンを筆頭に世界に躍進する韓国企業のみならず、日本の代表的な企業の多くもトップが在日韓国人であるという事実。

スポーツ界や芸能界も例に漏れず。

米国のみならず、私たちも同様に韓国から学ばなければならないのではないでしょうか。

そういえば、サッカー日本代表のアジア杯優勝の決勝ゴールも韓国人選手によるものだったことを思い出し、ふとそんなことを思ったのでした。

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サッカー日本代表のアジア杯優勝に思う

サッカー日本代表がアジア杯でオーストラリアを破って優勝しました。

この試合で目を引いたのは長友選手のその運動量の凄さです。

手を緩めないではなく足を緩めないとは、こういうことをいうのでしょうか。

どんなスポーツでもそうなのでしょうが、走るということはスポーツの基本であり、もっとも大事な能力でもあります。

米大リーグのイチロー選手もその走力が、あのような偉大な記録を打ち立て、揺るぎない地位を確立できたことに貢献したことは言うまでもありません。

サッカーアジア杯の決勝では、長友選手はなんと15キロメートル以上も走ったそうなのです。

しかもほぼ全速力で走ったことになるのです。

陸上競技の長距離選手の練習にインターバルトレーニングという、厳しいトレーニングの方法があります。

これは短い距離を全速力で走り、その後スピードを落としてしばらくジョギングし、また全速力で走るということを繰り返すのです。

これは長距離選手の練習の中でも、最も苦しい練習であるといわれています。

一流選手はこのインターバルトレーニングを重ねて強くなっていくのです。

まさしく長友選手はこのインターバルトレーニング以上のものを、しかも真剣勝負で長時間やっていたことになるのでしょう。

翌日のあるテレビ番組で、往年の日本マラソン最高のランナーとして名高い「瀬古利彦」さんが、長友選手はもしマラソンを本格的にやれば世界的ランナーになれると太鼓判を押していました。

スポーツにおいては走力が絶対的に基本です。

会社経営や営業というものに関しては、その絶対的な基本というものは何にあたるのでしょうか。

そんなことをじっくりと考えてみたいと思いました。

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