桜前線
日本の国花はご存知の通り「桜」です。
桜の花は開花してから、ほぼ一週間で散ってしまいます。
花の命は短いとはよく言ったものです。
だからなのでしょうか、桜の花の美しさは、どの花よりもひときわ美しく感じてしまうのです。
今年は震災の影響で派手なお花見は控えて人が多かったようですが、かえって静かにじっくりと観賞することができたのではないでしょうか。
日本という国土は南北に長いので、桜が開花する時期がそれぞれ違います。
また狭い地域でも山があり標高差があるところが多く、場所変えれば二度三度と桜を楽しめることができるのです。
私も東京で桜を楽しんだ後に、仕事で訪れた信州松本で再び、満開の桜を堪能することができました。
そのときは、その松本から少し離れたやや標高の高い麻績村(おみむら)や美麻村(みあさむら)では、まだつぼみでしたので恐らく今頃が満開なのでしょう。
さらに北で標高が高い、大岡や戸隠高原、飯綱高原などはさらに満開の時期がずれるのです。
狭い国土でも南北に長く、しかも標高差がある日本という国。
その国花としての桜。
そして移動する桜前線。
なんとも不思議な気がします。
被災地でも津波の被害を乗り越えて、見事に咲き誇った桜があったとの話を聞きました。
日本人はどんな困難や艱難に遭遇しても、雪や寒さの厳しい冬に耐えて春に咲き誇る桜を見ては、慰められ励まされて、再び希望を見出して前進してきた民族だったのでしょう。
今年ほどその桜が美しく感じた年はありませんでした。
偉人の母
かなり昔のことですが「偉人の母」という本を読んだことがあります。
歴史上の偉人は、そのほとんどが母が素晴らしい人だったという内容でした。
盲目のピアニストとして、もはや世界的に有名となった「辻井伸行」さんも例外ではありません。
やはりその母である「辻井いつ子」さんが素晴らしい人だったのです。
いつ子さんが、伸行さんの音楽の才能に気付いたのは、生後8ヶ月のことだったそうです。
伸行さんはショパンの「英雄ポロネーズ」がお気に入りで、毎日CDを聞いては手足をばたつかせて大喜びをしていたとか。
ある日、CDが傷ついたので買い換えると、途端に伸行さんの機嫌が悪くなってしまったそうです。
そのとき、「同じショパンの英雄ポロネーズをかけているのに、どうしていつものように上機嫌にならないのだろう。もしかして演奏家が違うからではないか」と、ひらめいたのだそうです。
なんと、伸行さんは演奏家の違いを聞き分けていたのです。
それを見抜いた母だったわけです。
でもすぐにピアニストにするつもりはなかったというのです。
いろいろなことに興味を持たせて、最後に残ったのがピアノだったのです。
子どもが何が好きなのか、その素直な気持ちを優先させることに時間をかけたというのです。
「盲目ではピアノなんて無理だ」と何人からも言われたそうです。
しかし、いつ子さんは常識や先入観をすべて取り払って、子どもの可能性を信じきります。
子どもの「好き」に対して、親は完全な支援者であっていいと言い切るのです。
そして、褒めることを以って、伸行さんの才能を開花させていくのです。
「伸りん、頑張った。すてきな演奏だった。もっと聞かせて。もっと上手になって」と。
あるコンクールで参加者のお母さんが「どうして間違えたのか」等々、こどもを厳しく叱っていたそうです。
そのやり取りを聞いていた伸行さんはこう言ったそうです。
「僕がお母さんにああ言われたら、ピアノを嫌いになっていたかもしれないね」。
今ではお母さんの付き添いがなくても、一人で海外に行き活躍を続ける、世界的ピアニストとなった伸行さんなのです。
一芸に秀でる
今年も米大リーグで活躍するイチロー選手。
前人未到の11年連続200本安打の記録達成が期待されます。
イチロー選手の記録を見ると、他の選手と比較して圧倒的に多いのが内野安打の数です。
歴史に「もし」はタブーですが、もしイチロー選手の足が今よりわずか少しでも遅かったとすれば、おそらくそれで並みの選手になってしまったことでしょう。
なるほど、一芸に秀でるということは、こういうことなのでしょう。
守備においてもその俊足がいかんなく発揮されているのです。
ビジネスでも「長所伸長法」というのがあるそうです。
長所を伸ばすことが成功の秘訣だとか。
欠点を直すより、長所を伸ばして欠点を克服することが早いというのです。
イチロー選手も本気になれば、そこそこホームランなどの長打を打てることは衆知の事実です。
それは試合前のフリーバッティングを見ればわかるのです。
柵越えを連発する、イチロー選手のパフォーマンスはもはや有名です。
オールスターのホームラン競争に出場することを本気で勧める人も多いと聞きます。
その長打を封印して、俊足を生かした短打だけに絞り込んだ、イチロー選手の戦略が大記録を生み、歴史に残るスター選手への道を開いたのでしょう。
まさに「長所伸長法」です。
絞り込んででも、何が何でも一番を創る。
これはスポーツでもビジネスでも共通する「成功のセオリー」なのかもしれません。
三高と三低
「三低」
今どきの女子が結婚相手に求める三つの条件のこと。
「低姿勢」「低依存」「低リスク」。
つまり「威張らず」「頼らず」「食いっぱぐれのない、手に職系の仕事を持つ人」のことを言うのだそうです。
では「三高」とは。
正解は昔の女子が結婚相手に求めた条件です。
バブル期には、「高身長」「高学歴」「高収入」の「三高」が人気だったが、5~6年前からは一転「三低」が脚光を浴びるようになったとか。
そこで、弊社「日本マウント」では、日本マウント版の「三高」と「三低」を考えてみました。
お客様へご紹介するリゾート物件や田舎暮らし物件が「高品質」であること。
お客様へのサービスが「高サービス」であること。
そしてお客様への対応がいつでも「高速」であること。
この「三高」を目指したいと思います。
そしてお客様へご紹介する物件は比較的「低価格」であること。
また購入した物件を売りたいときには、比較的に早く売れる、いわゆる流通している物件のため、「低リスク」であること。
弊社の社員がお客様に接する姿勢が、文字通り「低姿勢」であること。
さらに、この「三低」もしっかりと意識していきたいと思うのです。
昔「三高」、今「三低」ではなく、弊社「日本マウント」はいつでも「三高」そして「三低」でありたいと考えます。
まだまだ、その理想から遠く、課題も山積みですが、しっかりと目標を見据えて努力していくことをお約束します。
運勢を下げる罠とは
悪党という言葉があります。
しかし何故なのか善党という言葉はありません。
悪は必ず徒党を組むのだそうです。
そういわれてみればそうなのかもしれません。
善悪とは違いますが、運勢のある人とない人も同じようなことがいえます。
うだつが上がらず低空飛行を続けるサラリーマンは、必ずといっていいほ退社後に居酒屋につるんでたむろするのです。
そこでは上司批判や組織批判に花が咲きます。
悲しきかなこれは出世競争に遅れを取ったサラリーマンの常なのでしょうか。
船井総研の会長であり、社長時代には当時42億円あった借入金を47億円の内部留保に変え、売上、利益、配当をすべて2倍にしたいう「小山政彦」さんは、けして居酒屋には近づかなかったといいます。
そこに行くと運勢を下げるからという理由です。
何故、運勢を下げるのか。
「銀座まるかん」の社長で連続長者番付で有名な「斉藤一人」さんの説では、陰で人の悪口を言う人は毒を出しているので、近づくとその毒を食らってしまうというのです。
さしずめ、居酒屋ではその毒とやらが渦巻いているのかもしれません。
組織に属すれば、不平や不満があるのは当たり前です。
優秀な人ほど粗が見えてしまい、そういう気持ちを持ちやすいものです。
しかしそこは「反面教師」に徹することです。
臥薪嘗胆でその気持ちを飲み込んで、自分が天下を取ったときに、組織改革や業務改善を断行するのです。
天下を取る人間は、黙々と一人で勉強し、我道を行くようなタイプの人が多い理由のひとつです。
逆に現在、運を下げている人は、いつから下がったのかを冷静に分析してみなくてはいけません。
意外と陰で人の悪口を言ったり、逆に聞いたりしたときからということが多いものなのです。
想定外
リーマンショックは100年に一度といわれました。
今回の震災は1000年に一度といわれています。
次は何が起こるというのでしょうか。
まさか、1万年に一度のことが起こるのかもしれません。
想定外という言葉が飛び交っています。
リーマンショックも想定外であったし、今回の震災のマグニチュード9も想定外、津波の高さも想定外、原発の問題も想定外。
すべてが「想定外」という言葉で片付けられてしまうのが恐ろしい。
これからは、想定外を想定しなければならないのでしょうか。
想定外のことが起こったときに頼りになるのは直感です。
想定外ですから当然、経験やマニュアルやセオリーなどは通用しないのです。
今回の震災でも、避難所に指定されていたところに避難したがゆえに被災してしまった人もいました。
とっさに高台や屋上に避難し、しっかりと手すりなどを握って離さなかった人たちが助かったというのです。
最後は直感を信じる。
だからこそ、日頃から自分の直感を磨く。
そのために学び続ける。
不透明な時代だからこそ、必要なことなのでしょう。
常に謙虚に学び続けたいと思います。
すべてにおいて時がある
リゾート物件や田舎暮らし物件を取り扱っていると、いくつか不思議なことにめぐり合うことがあります。
例えば、ホームページで広告掲載してからほとんど反響が無く、長時間経過してしまった物件があるとします。
そのような物件に、ある日突然にお問い合わせの電話が入るのです。
一本の電話を皮切りに、今まで反響が無かったことがまるで嘘のように、次々と問い合わせが入ることがあるのです。
集中するときは集中するという傾向があるようなのです。
そのような物件が実は一件や二件ではないのです。
まるであたかも売るときを予定していたかのようにです。
売るのに時があり、買うのにも時がある。
きっとその物件にとっての「旬」というものがあるのでしょう。
いわゆる「タイミング」というものがあるようなのです。
ここでひとつの落とし穴があるのです。
集中してお問い合わせがあった時にでも、申し合わせたかのように、ほぼ全員が売主の希望価格よりも少し安い金額を希望することが多いのです。
そのときに売主が欲を出して、これだけ問い合わせが多いのだから、希望金額で売れるだろうとたかをくくったりすると悲劇が訪れます。
その後、まるで今までの問い合わせが嘘であったかのように、ピタリと問い合わせがなくなるのです。
その信じられない現実に直面して、それから焦っても後の祭りです。
以前にお問い合わせいただいたお客様を掘り起こしても、既に別の物件を購入してしまったり、もう興味をなくしてしまっていたりするのです。
結局、値段を下げても反響がまったく無いという、以前の状態に戻ってしまうことになります。
買う方も同様のことが起こります。
決断を迷っていたら、翌週には売れてしまっていたということが多くあります。
なるほど、売れるのに時があり、買えるのにも時があるのでしょう。
時を見抜くこと。
人生において大事なことのひとつかもしれません。
孫正義さんの義援金100億円
ソフトバンク社長の孫正義さんが個人として、震災の義援金100億円を寄付するそうです。
ツイッターで「何故、孫さんは個人で義援金を寄付しないのですか。」というツイートに対して、「準備しています。近日中に発表します。」と答えていたのが気になっていました。
その答えが100億円です。
さらにソフトバンクを退職するまでの役員報酬を全額を毎年、寄付するというのです。
69歳まで役員を務めたとすると、その金額は18億円に上るそうです。
先日、九州の福岡で不動産売買に関わったのですが、実は孫正義さんの親族に関連する不動産でした。
そんなこともあってか、そして以前からも孫正義さんの経営手腕やその生き様に惚れ込み、著書を読んだり、その言動に注目したりしていたのです。
ですから、今回のサプライズには本当に感動しました。
ゴルフの石川遼選手が、今年の賞金の全額を寄付することを発表したときも感動しましたが、今回はその比ではありませんでした。
ここまで日本という国を愛し、そしてその愛をカタチに表した人がいたでしょうか。
創業者オーナーやそれに準ずる人が、今回、多額の義援金を送るケースが相次いでいます。
ユニクロの柳井さん、楽天の三木谷さん、ジャパネットたかたの高田さんなどです。
利他に生きる。
そんな心や志があったからこそ、事業で成功し財を築くことができたのでしょう。
そして、国家の危機に遭遇したときは、今回のように立ち上がるのです。
国を救うのは政治家ではなく経済人なのかもしれません。
そして、本当に大切なものは何かを、彼らが教えてくれるのだと思います。
未来への希望の一端を垣間見たような気がしました。
米大リーグが開幕しました
米大リーグが開幕しました。
今年はイチロー選手が前人未到の11年連続200本安打の記録に挑みます。
開幕戦はマルチ安打を記録し、幸先のいいスタートを切りました。
このイチロー選手は震災の義援金として1億円を寄付したそうです。
「やらなきゃいけないと思うことはいつも同じ」
「ただ、今年は、別の思いが入ってくる年でもある」
イチロー選手といえば、阪神大震災のとき、「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグ優勝を果たし、被災者を励ましたことを思い出します。
きっと今年はそのとき以上に特別な思いを持って、米大リーグの公式戦を戦っていくことでしょう。
松井秀樹選手にも注目です。
今年はグリーンがチームカラーのアスレチックスに移籍。
元々、一番最初に憧れた球団であり、少年頃はその帽子をかぶっていたという話です。
やはり何か特別なもの感じ、期待してしまう私たちです、
松井選手といえば、何といってもチャンスに強いことで有名です。
ヤンキース時代のワールドシリーズ優勝とMVP受賞の記憶がよみがえります。
今年は必ず活躍して、被災者にも希望を与えてくれるに違いありません。
手首の骨折や膝の怪我というどん底から這い上がった松井選手だからこそ、その活躍が被災者を励まし勇気づけるに違いないと思うのです。
こんなときだからこそ、海の向こうで日本人選手が大活躍をし、被災者のみならず日本人全員に希望を与えくれることを期待します。
日本一のほら吹き男
「日本一のほら吹き男」
かなり昔のことになってしまいますが、日本が高度成長期のときに、植木等がさんが主演した人気映画のタイトルです。
サラリーマンがあらゆ困難を乗り越えて出世し、社内一の美人までお嫁にしてしまう成功物語です。
この男、ほらを吹きまくり、はったりをかましまくるのですが、それがことごとく実現していくという夢のようなストーリーなのです。
実は何を隠そうこの私、この映画の影響をかなり受けました。
同じシリーズで「日本一のゴマすり男」というのもありましたが、やはりそちらの方も強く印象に残っています。
おかげさまで、サラリーマン時代はいつも出世頭でしたし、出世街道をばく進しました。(笑い)
最近、楽天の三木谷さんの著書「成功のコンセプト」を読み直したのですが、この「日本一のほら吹き男」に触れている箇所があり、私と共通の認識であったことに驚きました。
私が感銘したのは次のようなところです。
植木等さんが扮する主人公は、どんな困難に出会っても、徹底的にプラス発想で絶対にめげない、落ち込まないのです。
そしてとにかく目の前の仕事に全力で取り組み、まるでゲームのように楽しむのです。
誰もが嫌がる部署に半ば左遷されても、単純でつまらない仕事を、まるで天職のように楽しみながら、一人で何日も徹夜して片付けてしまうのです。
適当にサボればいいという周りの誘惑には、まったく左右されないのです。
そのことが認められて出世していくのですが、見ていて痛快なのです。
敵も味方にしてしまうし、最悪を最善に変えてしまうという、その行動力や発想、そして明るさが成功の秘訣であることを教えてくれるのです。
大震災や原発で沈痛な日々が続きますが、被災者や現地で苦労する人々の気持ちにも配慮しながらも、こんなときだからこそ、明るく元気にプラス発想で頑張ることも必要なのでしょう。
「日本一のほら吹き男」
もう一度、観てみたい映画の一つです。