残置物処分
ある物件の売買が成立したときのことです。
古家が付いている広い土地だったのですが、その古家を解体して引き渡す予定だったのが、買主さんの好意で現況引渡しにしていただきました。
ただし古家の中にある残置物だけは、こちらで処分してくださいという要望だったのです。
一人住まいということもあって、たいした量ではないだろうとたかをくくっていたのです。
処分するのに費用を見積もってもらうために業者と見に行って、びっくり仰天してしまいました。
予想をはるかに超えた大量の残置物だったのです。
結局、相見積もりを取って、安い方の業者で処分したのですが、それでも50万円をゆうに越える金額が掛かってしまいました。
電気製品や家具や応接セットなど沢山ありましたが、リサイクルショップで持っていけるものはごく僅かだったのです。
これだけの家具などを揃えるのには、おそらくかなりのお金を掛けたに違いないと思います。
買い揃えるのにお金を掛けて、処分するのにさらにお金を掛けなければならないのが現実なのです。
使わなくなったり、必要がなくなったりした時点で、安くても売ったり、欲しい方に差し上げたりする方が絶対良いのです。
「もったいない」という気持ちはわかりますが、それよりもそれを必要としている人に使っていただくのが一番良いと思うのです。
さらに、余分なものは買わない、持たないという方がもっと良いのでしょう。
エコを志向するこれからの時代の上手な生き方だと思います。
シンプル イズ ベスト。
やはりこれが一番です。
定点観測
「定点観測」ということばがあります。
ビジネス用語にもなっている言葉で、ある意味では有名なことばでもあります。
ビジネスに少し詳しい人であれば、誰もが知っていることばでしょう。
ある場所や店舗、会社などを定期的に観測し続けることをいいます。
毎年一回は訪問して観察し続けたりするのです。
例えばアメリカの有名な百貨店やスパーマーケットなどを観察し続けるのです。
そうすると何がわかるのでしょうか。
先進国や先進的な企業や場所などを観つづけることによって、未来をある程度予測することができるというのです。
流行などの追随現象ということでしょう。
アメリカやヨーロッパの先進的な企業を観て回る経営者向けのツアーなどが盛んなのも良くわかるような気がします。
また変わらない普遍的なものも発見することができるそうです。
時代が変わり代が変わっても変わらないものは何か。
理念がかたちになって表れているものとかがあるそうです。
継続して発展し続ける企業や店舗には、ある変わらない普遍的なものがあるのでしょう。
そういう幾つもの「普遍的なもの」を何回も観つづける中で、共通の最大公約数的な「何か」を発見して、自分も取り入れたり体得していくことができるのです。
「不易流行」
一流のものを観つづけていきたいものです。
ビジネスの成功は場数を踏むこと
ビジネスの成功はいかに場数を踏むのかで決まると思います。
とくに営業の仕事はそうだと思うのです。
これはアメブロを運営するサイバーエージェントの藤田社長の持論でもあります。
弊社の営業でいえば、自分の任地にどれだけ多く足を運び、どれだけ多くの物件を見て、どれだけ多くの案内を直接したかがすなわち、ここでいうところの「場数」ということになるのです。
案内に関しては失敗を恐れることなくどんどん挑戦することです。
失敗の数も「場数」にもちろん含まれるのです。
頭で考えることより、まず行動することでしょう。
畳の上で泳ぎの練習するよりも、まず水に飛び込むことです。
さて話は変わりますが、日本の会社で、創業以来1000年を超える会社は7社あるそうです。
200年を超える会社はなんと3000社以上だとか。
こんなに永続している会社があるのは世界でも日本だけで、他では類を見ないそうです。
なぜそんなに続いてこれたかというと、生活の踏襲があったからだという説があるのです。
生活というのは頭や理屈ではなく、体で覚えていくものだというのです。
弟子に対して体で覚えさせて踏襲してきたからこそ、続いたというのです。
それが「商人道」であり、スポーツの分野では「相撲道」、芸術の分野では「茶道」や「華道」などになるのでしょう。
今や企業のテーマは「永続」です。
スポーツの世界でも同様です。
イチロー選手はもとよりプロ野球選手の工藤投手、サーカーの三浦カズ選手、相撲の魁皇関などがにわかに注目されてきている昨今なのです。
場数を踏み、安定した実績を継続し、永続を目指す。
これがこれからの主流です。
仕事を楽しむ
「仕事を楽しまなければ損だ」
これは私の持論でもあります。
一日の内で最低でもおよそ8時間の時間を取られる訳ですから、いやいやながら働くとか、お金だけのために働くというのでは、あまりにももったいない話です。
仕事の中に喜びがあり幸せを実感できるとしたら、それはどんなにか素晴らしいことでしょうか。
おそらく仕事も益々はかどり、必ず成功することは請け合いでしょう。
いまやIT業界のみならず、起業家の中でも双璧といえる、ソフトバンクの孫正義さんと楽天の三木谷浩史さんもこんな言葉を残しています。
三木谷さん曰く、
「仕事はゲームと思えばいい。こんなに面白いものはない」
続いて孫さん。
「メチャクチャ面白い。これ以上面白い総合種目はないし飽きることもない。こんなに幸せでいいのかとさえ思う。」
これは少なからず成功している人の共通の価値観であると思うのです。
どれだけ情熱を注ぐことが出来るのか。
どこまで熱中することが出来るのか。
その気持ちの投入基準が勝敗を決定するのでしょう。
寝食を忘れて熱中していたとすれば、成功しない方が不思議なのかもしれません。
趣味以上に趣味のようなレベルに達してしまえば、もはや勝負ありなのかもしれないのです。
どうせやるなら楽しくやり、成功する「仕事」でありたいと思うのです。