ある老婦人のお客様
昨日、物件を売却する契約をしたお客様。
88歳になる老婦人でした。
腰がほぼ90度近く曲がっていたのですが、契約の説明を進めていくうちの驚いたことが。
説明を理解できるかとか、売却の意思を確認は出来るだろうかという心配は吹き飛びました。
頭脳明晰な上に、口が回ること。
気の利いた冗談を言っては、周囲を笑いの渦に巻き込むのです。
機転が利くというのか、頭が冴えていると言うのか。
とても88歳には思えませんでした。
聞くところによると、インタホーン越しに会話したあるセールスマンが、30代の主婦だと思っていたところ、ドアを開けて出てきたこの老婦人を見て、腰を抜かすほど驚いたということもあったとか。
どうやらこの老婦人は、75歳までバリバリの経営者として働いていたそうです。
イギリスやドイツと貿易をするなどして活躍したそうなのです。
75歳までは、首都高速を車を走らせて会社に通っていたというのです。
つい、数年前までは、流石に首都高速は無理でも、近所くらいなら車の運転は平気だったとか。
若さの秘訣は、頭を使って仕事をしていたことなのでしょう。
経営の第一線で活躍するということは、そういうことなのだと思います。
頭を使えば使うほど、ぼけたり老いたりすることは防げることを証明しているような、とても素敵な老婦人でした。
久しぶりに、いわゆる「びっくり現象」に遭遇した出来事でした。