お弁当
何を隠そうこの私、実は1年間だけ、都内のある仕出し弁当会社の社長をしていたことがありました。
そのときのライバル会社は「玉子屋」さんです。
といっても玉子屋がライバルというのはこちらが勝手に思っていただけの話ですが。
今、毎日お昼に食べているのが、その「玉子屋」のお弁当なのです。
人生とは不思議なものですね。
そのときも雇われサラリーマン社長で、しっかりとしたオーナーがいました。
1年後にはこの会社はM&Aで他の会社に買収され、私はお役御免となりました。
それでも一日2000食以上の弁当を作り、都内の工事現場や会社に配達していたわけですし、名前の知れた大手企業数社とも取引がありましたので、もちろん規模は全然違いますが、まんざら玉子屋がライバルだと言うのはまったくのでたらめではなかったわけです。
そのときは、朝4時には出勤し、弁当つくりの先頭に立ち、8時くらいからは受注の電話ラッシュの中、電話を受けました。
そして昼前には車に乗って都内各地に配達しました。
ときには大口取引を受注するために、スーツに着替えて大手会社の総務部長を尋ねて歩く日もあったりしたのです。
たった1年間の経験でしたが、今思えば貴重な経験だったと思います。
玉子屋のお弁当を食べるたびに、あの頃を思い出し懐かしさがつのります。
私は占いによると飲食関係の仕事に就くと成功するのだそうです。
またどこかでそんな機会があるのかもしれません。