多くの人々の協力
不動産を売買するときには、私たち不動産業者のみならず、多くの専門業者のお力を借りることになります。
新しい所有者に登記するのには、当然、司法書士の方のお力が必要になります。
土地を実測するとか、境界杭を復元するとか、農地を転用するなどのときは、土地家屋調査士の方が活躍します。
建物を取り壊して滅失登記をしたり、増築した部分が未登記だったので登記したいなどというときも、この土地家屋調査士の役割になります。
不要な建物を解体するときは、解体業者。
リフォームしたり、増築したりしたいときは建築会社。
設備の不具合を調整したいときは設備会社。
シロアリを調査したり駆除したり予防したりするときはシロアリ駆除の業者。
金融機関の融資を受けて購入するときは、通常であれば必ず火災保険に入らなければなりませんから、損害保険会社の代理店の出番です。
該当物件の所有者がまだ亡くなっている人の名前になっており、相続登記が必要な場合もあります。
そんなときは、行政書士の方が活躍したりします。
相続税対策で売りたいうんぬんというときは税理士。
境界でもめたり、相続でもめたりしたときは弁護士。
不要な家具を処分して引き渡さなければならないときには、リサイクルショップの方が活躍したこともありました。
井戸を掘らなければならないときに井戸掘削業者が登場したときもありました。
マンションや別荘管理地にある別荘などは、管理会社や管理組合とのお付き合いが始まるのです。
スムーズに売買したり、物件やその周辺の正確な情報を得るためには、行政とも交渉することもあるわけです。
ひとつの不動産を売買するのには、本当にたくさんの人々の協力が必要であり、弊社のような仲介業者は、まさに人間関係の達人にならなければならないのです。
責任ある仕事であることを自覚して、頑張りたいと思います。