訳あり物件とは
旅館などの「訳ありプラン」がインターネットで人気を集めているそうです。
客室からの眺望が悪いとか旅館の一部が改装工事中といった事情で、通常より安く宿泊できるのです。
安い理由が明確に示されている点が安心感につながっているようなのです。
私たちの不動産業界でも訳あり物件というものがあります。
一番は事故物件といい、自殺や殺人、事故死などがあった物件になります。
専門用語で心理的瑕疵がある物件と言います。
こういう物件は当然、不動産会社は調査し情報を公開する義務があるのです。
今やこういう情報は専用のサイトもあるくらいです。
調査はより細かく正確にします。
その場で亡くなったのか、病院に搬送されて亡くなったかまで調べたりしますし、どの場所で亡くなったか、建物が取り壊してある場合は、土地のどの地点で亡くなったかまで調べたりするのです。
当然のことですが、このような物件を破格の安さで売買されます。
世の中は広いもので、こういう訳あり物件を購入する人もいるのです。
流血の殺人事件があった物件を外科医の人がなにも気にせず購入したという話も聞いたことがあります。
弊社でも数は少ないですが、火事で亡くなった人の家が建っていた土地や転落事故で亡くなった別荘を販売したこともあります。
事情をすべて説明し納得していただいた上で相場よりかなり安い値段で購入していただきました。
「訳あり物件」は確実に存在します。
しかし、その訳をしっかりと把握した上で購入することをお勧めします。