教科書
ゆとり教育が終了し、もとの教育に戻った証として、教科書が前よりも厚くなったそうです。
教科書と聞くと苦い思い出があります。
とても真面目ではない学生生活を送っていた私は、恥ずかしい話ですが、ほとんど教科書を読まなかったのです。
学校の机の引き出しに置きっぱなしになっていました。
今になって後悔することは、もっと教科書を読めばよかったということです。
そのことは、最近になって「星野リゾートの教科書」というビジネス書を読んで、さらに強く感じるようになりました。
この本は、いわずと知れた今やリゾート業界のときの人、星野リゾートの星野社長のことを書いた本として有名です。
ビジネスは教科書どおりやれば、必ず成功するという内容です。
自己流では駄目で、あくまでも基本に忠実に、いわゆる教科書どおりにやらなければならないというのです。
すぐに結果が出なくても我慢してやり続けること。
そして、あくまでも教科書どおりにすることを強調しています。
そうやって、星野社長は数々の崩れかかった全国のホテルや旅館、リゾート施設を見事に建て直してきたのです。
マジックでもミラクルでもなく、建て直せたのはあくまでも基本に忠実に教科書どおりやり続けたからだというのです。
私の勉強は、教科書とはかけ離れた完全な自己流だったわけですから、受験勉強も含めてたいした結果を残せなかったのも当然のことなのかもしれません。
だからというわけではありませんが、よく読むビジネス書の中で、これだと思う数冊を勝手に教科書として何回も読み直しています。
そして、けして自己流ではなく、その本の教えに忠実に、すぐに結果が出なくても我慢してやり続けているのです。
結果が出るのはこれからかもしれませんが、私には何か確信のような自信のようなものがあるのです。
まさに教科書の力でしょうか。
教科書。
なんとなく、この響きが好きになりそうです。