一芸に秀でる
今年も米大リーグで活躍するイチロー選手。
前人未到の11年連続200本安打の記録達成が期待されます。
イチロー選手の記録を見ると、他の選手と比較して圧倒的に多いのが内野安打の数です。
歴史に「もし」はタブーですが、もしイチロー選手の足が今よりわずか少しでも遅かったとすれば、おそらくそれで並みの選手になってしまったことでしょう。
なるほど、一芸に秀でるということは、こういうことなのでしょう。
守備においてもその俊足がいかんなく発揮されているのです。
ビジネスでも「長所伸長法」というのがあるそうです。
長所を伸ばすことが成功の秘訣だとか。
欠点を直すより、長所を伸ばして欠点を克服することが早いというのです。
イチロー選手も本気になれば、そこそこホームランなどの長打を打てることは衆知の事実です。
それは試合前のフリーバッティングを見ればわかるのです。
柵越えを連発する、イチロー選手のパフォーマンスはもはや有名です。
オールスターのホームラン競争に出場することを本気で勧める人も多いと聞きます。
その長打を封印して、俊足を生かした短打だけに絞り込んだ、イチロー選手の戦略が大記録を生み、歴史に残るスター選手への道を開いたのでしょう。
まさに「長所伸長法」です。
絞り込んででも、何が何でも一番を創る。
これはスポーツでもビジネスでも共通する「成功のセオリー」なのかもしれません。