震災直後から仕事を
今回の震災では多くの会社が義援金を送りました。
またしばらく営業を自粛するという会社も多くありました。
こんなときに利益を追求する営業活動はふさわしくないという風潮からでしょう。
弊社「日本マウント」は残念ながら、その両方ともすることができませんでした。
悔しいことですし、情けないことですが、そうすることができる企業体力がまだ備わっていなかったからです。
震災直後から、千葉や茨城の海に近いところに物件を持っているお客様から、その物件の状況を知りたいなどの連絡がひっきりなしに入ってきたりしたので、その対応にも追われたのですが、一日も休みことなく働いているのが実情です。
流石に購入を希望するお客様からのお問い合わせは、震災直後から最近まではめっきり減ってしまいましたが、少しずつ元に戻りつつありますし、被災者からも物件を購入したいなどと連絡が入ってくるようになりました。
少し暇だった間にじっくりと考える時間が持てました。
弊社「日本マウント」は本当に社会から必要とされている企業だろうか。
今までのお客様は本当に喜んでくれていたのだろうか。
将来、災害時に義援金を送ることができるような企業にするにはどうしたらよいだろうか?
営業をしばらく自粛しても、社員を路頭に迷わせないような余裕を持てる企業にするにはどうしたらよいだろうか?
万一、日本が衰退していくようであれば、企業としてどうしたらいいのだろうか?
明確な答えは出てはいませんが、真剣に考える時間が持てたひと時でした。
被災地で苦労する被災者や命を削って国や国民のために働く、自衛隊やレスキュー隊、東電の社員に人々に負けないくらい、そして恥ずかしくなような頑張りをしていく決意ができたように思います。
目の前の仕事にベストを尽くす。
そしてベストとは命がけの基準である。
必ず、被災地は復旧し、やがて復興することでしょう。
そのときに私たちは果たしてどれだけ成長しているのか。
東北の地の痛みを自分の痛みとして頑張りたいと思います。