震災を契機に
震災を契機に人生を変えた人がいます。
楽天の社長である「三木谷浩史」さんがその人です。
阪神淡路大震災のときに、兵庫県明石市にある実家は難を逃れたものの、友人3人を失い、更に幼い頃に可愛がってくれた、最愛の叔父や叔母を亡くしてしまうという不幸に見舞われるのです。
そこで何百という遺体を目にしながら、三木谷さんは「死生観」を持つようになるのです。
人間はいつ死ぬかわからない。
人間の一生は余りにも短い。
ハーバードビジネススクールで学んだときに、世界中から集まったビジネスエリートの刺激を受けて、興銀の頭取になるという目標から起業するという目標に変えた三木谷さん。
震災は5年後というその起業の計画を2年後に早めた瞬間でもありました。
もし当初の予定通り5年後であったら、インターネットによるショッピングモールを核とする、今のようなビジネス展開にはならなかったに違いありません。
楽天の世界的な発展を見るときに、起業したときの、あのときのあのタイミングが、余りにも絶妙だったと思うからです。
今回の震災では楽天は3億円の義援金を提供しました。
これはトヨタやソニー、パナソニック、日立製作所、日本たばこ産業、武田薬品など日本を代表する企業と同じ額だそうです。
今回の震災では原発問題もあってか、日本はもう駄目だろうと危惧する人も多いと聞きます。
でも私は信じたい。
被災地である東北の地から必ずや、将来「楽天」を超えるような企業を率いて、日本を復興させ発展させてくれるリーダーが現れることを。