廃校転じて「福祉」となす
廃校転じて「福祉」となす。
以前に日経新聞に載っていた記事のタイトルです。
うまいこと言うなぁと思ったので少し紹介したいと思います。
「少子高齢化」
これはもはや避けられない時代の潮流です。
いろいろな問題があるかと思いますが、一つは子供の数が少なくなることよる学校の廃校の問題です。
そして高齢者が多くなることによる、施設や住居の不足の問題なのです。
この二つの問題をうまくマッチングすることに成功した事例です。
廃校になった小学校を品川区が、ある社会福祉法人に無償で貸したのです。
その社会福祉法人は、教室を2つに仕切って42の個室に、広い理科室は食堂に、トイレは浴室に改装したのです。
こうして出来上がった高齢者向け賃貸住宅は、JR駅から徒歩4分の好立地にもかかわらず、利用者負担が他の施設より月額5万円ほど安くなったというのです。
この現場を中国の介護研究の第一人者が見学して、目を輝かせて驚いていたそうです。
というのは一人っ子政策などの影響ですでに65歳以上の人口の割合が8%を超える中国にとって、少子高齢化の問題は人事ではないからです。
世界から見れば先駆けて少子高齢化が加速する日本は、今や完全な成熟国家。
そういった意味で世界の先頭を走る日本の手法を、世界が注目しているのです。
今後、日本の使命の一つになることでしょう。