カンニング事件に思う

世間を騒がせている「カンニング事件」

逮捕された仙台の予備校生も、こんな騒ぎが大きくなるとはよもや考えてもいなかったことでしょう。

インターネット全盛の時代だからこそ出来たカンニングの手法だったのでしょうが、逆にそのインターネットが仇となり騒ぎが大きくなったのが何とも皮肉な結果です。

今や不正はけして隠すことが出来ない時代。

少し前の話になりますが、食品偽装や介護保険の不正受給なども、内部告発なども含めてやはりインターネットによる情報公開が騒ぎを大きくし社会問題にまで発展したのでした。

恐らくと当時の問題となった会社の張本人も、やはりあれほどまでに問題が大きくなるとは考えていなかったに違いないのです。

今回のカンニングの張本人は、友達に話によればカンニングなどしなくても十分、合格するだけの実力があったというから、今頃きっと後悔していることでしょう。

カンニング防止に関してマスコミは騒ぎ立てていますが、私はもっと違うところに問題があると思うのです。

善悪をしっかりと教えること。

損得よりも善悪を優先することの重要性を教えるのです。

損して得を取れとは商人道の教えですが、もちろん人生にもあてはまります。

急がば回れという言い回しもありますが、人生とは正しいことをするものが最後には必ず勝つということを、大人が子供にしっかりと教えるべきだと思います。

損するように見えてもそれは損ではないことを。

負けたように見えてもそれは負けではないことを。

「先義後利」という言葉がありますが、やはりそういったことをしっかりと教えるべきだと思うのです。

これからの時代、とくにそのことが大切だと感じます。

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