東京マラソンの結果に思う
東京マラソンで公務員の川内さんが、2時間8分台の好記録で優勝し世界選手権代表の内定を勝ち取りました。
この結果が実業団に衝撃を与えたのです。
ほとんどプロの選手と言っていいのが実業団に所属する選手。
待遇がまるで違うのです。
練習環境も当然優遇されています。
適切な指導をしてくれる優秀な指導者もいれば、切磋琢磨、共に競い合うことができる同僚たちもいるからです。
もちろん整備されたグランドや数多く行われる合宿などのメリットも多いことでしょう。
今回の川内さんを例にとっても、単純に練習量だけを比較すれば、実業団に所属する選手の半分だったというから驚きです。
これだからスポーツや勝負事は面白いのかもしれません。
勝負は下駄を履いてみなければわからないのです。
しかし実は実業団選手にもデメリットがあるのです。
それはチームの事情で駅伝を優先しなければならないのです。
マラソンに絞って練習することができないのです。
駅伝の練習とマラソンの練習は全く同じではないのです。
世界を狙うというレベルでは、もはや「二頭を追うものは一頭を得ず」なのでしょうか。
もしかしたらここでも「ランチェスター戦略」?
人間は指示されてやることよりも、自分で考えてやることの方が圧倒的に効率がいいそうです。
完璧に作られたトレーニングメニューをただこなすよりも、自分で考えて作ったトレーニングメニューを黙々と一人でこなし続けた市民ランナーに軍配が上がったのです。
「小が大に勝つ」
ビジネス界のみならずスポーツの界でも、そのことが実証されました。