奇跡は二度はない
戦国時代に「今川義元」の大群を僅かな兵力で破った「織田信長」の桶狭間の戦いは、奇襲法が成功した代表的な戦いの例です。
今では「ランチェスター戦略」にのっとった典型的な小が大に勝つ戦略の成功例として、数々の書籍で紹介されています。
しかし私はある意味でこの戦いの勝利は「奇跡」であったと思うのです。
それが証拠に織田信長は、この後の戦では相手の何倍もの兵力を準備して戦うという、いわゆる正攻法での戦に終始することになったという話は誰もが知る有名な話です。
織田信長こそ「桶狭間の戦い」がまさしく奇跡だあったことを、誰よりも自覚したということなのです。
そして、奇跡は二度はないということも、やはりしっかりとわかっていたのでしょう。
棚からぼた餅のことを略して「たなぼた」と言いますが、この「たなぼた」で実績をだした営業マンは、意外とその後伸び悩むことが多い。
ビギナーズラックということがあることの自覚が足りなかったのでしょう。
やはり柳の下にはドジョウは二匹はいないのです。
奇跡は二度はないということをしっかりと自覚して、一切、期待しないことです。
結果が早く出すぎない方が良いくらいに考えて、黙々と努力することを考えるのです。
むしろ努力や苦労した度合い以上に結果が出ることを恐れるくらいのほうが良いのです。
そして、実力以上に評価されることほど、また恐ろしいことはないのです。
評価が低いくらいのほうが良いのです。
宝くじが当たった人が必ずしも幸せになっているとは限らないという話は、これもまた有名な話でもあります。
コツコツと地味に努力し続けることにこそ、本当の価値があると思います。
私たちの会社もそんな会社でありたいと思うのです。