箱根駅伝でのある風景
箱根駅伝は早稲田と東洋の一騎打ちで、素晴らしい盛り上がりを見せるなか、日本全国の話題を独占しました。
その箱根駅伝で、ある印象的なシーンがあったのでご紹介したいと思います。
山下りの6区でのことです。
早稲田の選手と東洋の選手が抜きつ抜かれつの大接戦をしているときに、その両選手がそれぞれの監督から給水を受けたときのことです。
給水後そのボトルを両選手とも道路に投げ捨てたわけですが、東洋の酒井監督がすばやく自分の大学の分だけでなく、早稲田の選手の分まで拾ったシーンがありました。
もちろん、早稲田の渡辺監督もすぐ拾おうと振り返ったのですが、既に東洋の酒井監督の手によって、早稲田の選手の分は片付けられていたのです。
このときの酒井監督の行動に感動しました。
流石、3連覇を目指してトップを争う大学の監督であると思ったのです。
このときにアトランタオリンピックの女子マラソンで有森選手の取ったある行動を思い出したのです。
自分で飲んだ給水のボトルを道路に捨てるとき、道路わきにそっと捨てるという行動を取ったのです。
その動機は、おそらく後から来るランナーの邪魔にならないようにという配慮からなのでしょう。
この行為が世界のメディアで賞賛されたのでした。
勝負の世界やその土俵でも、思いやりや優しさ、礼儀というものがあるのだと思うのです。
強いものは例外なく思いやりがあり、人に優しく、礼儀作法に優れていると思うのです。
弊社「日本マウント」も、そんな社員の集団でありたいと思いました。
新春の箱根駅伝での、もう一つの素晴らしい風景に出会えたという話でした。