駅伝の結果に思うこと
正月恒例の箱根駅伝は、早稲田大学が18年ぶりの総合優勝で幕を閉じました。
猛追する東洋大学を辛くも振り切っての優勝は、先に行われた「出雲」「全日本」の優勝と合わせての三冠で、これも10年ぶり史上3校目の快挙だそうです。
往路優勝、そして2位だった東洋大学も優勝すれば3連覇の偉業だっただけに、まさに世紀の対決だったといっても過言ではない好勝負でした。
両者共に大会新記録という好記録でもありました。
しかもその差はわずか20秒という差だったのです。
20キロメートルを10人で繋ぐ2日間の戦いの決着は、わずか20秒しか差がつかなかったのです。
しかも2位だった東洋大学は4人が区間賞だったのに対して、優勝した早稲田大学の区間賞はたったの一人だけだったのです。
まさに紙一重の差で勝敗が分かれたといってもいい結果だったと思うのです。
僅かの差で両者の立場は逆転していたかもしれないのです。
早稲田には運があったかもしれません。
しかし厳しいようですが、勝負の世界は結果がすべて。
運も実力のうち。
これからはこの「運」ということも大事になってくるのかもしれません。
どうすれば「運」に恵まれるのか。
「運」を引き付けることができるのか。
「運」を呼び込むことができるのか。
元旦に行われた全日本実業団駅伝の結果も、最後の数百メートルを3者で争う激戦の末、トヨタ自動車が富士通を数秒でかわして初優勝を飾りました。
この結果も1位から3位までは、まさしく紙一重の差だったわけです。
元旦のサッカー天皇杯の結果も1点差の僅差での決着でしたし、独断と偏見ですが大晦日の紅白歌合戦の白組の勝利も僅差だったような気がします。
いずれにしてもこれからは、紙一重の差で勝敗が決するような時代だということでしょう。
今日の僅かな努力がその紙一重になるかもしれませんし、ほんの僅かな運の差がやはりその紙一重になるかもしれないのです。
箱根駅伝の結果を見て、ふとそんなことを感じたのでした。