想定外の出来事
ある物件売買の決済でのことです。
この物件は任意売却物件だったので、決済と同時に競売の取り下げの作業が必要でした。
いつもの決済のときより多い登場人物でした。
債権者としての弁護士、裁判所では弁護士事務所の事務員、債権者の口座に現金で入金するために別の銀行には私と銀行の担当者、そして司法書士や売主関係者。
諸般の事情があり、買主が全額現金で決済することになっていたのです。
買主側の大手仲介業者の事務所ですべての手続きをした後に、最寄の信託銀行で現金を下ろす予定になっていました。
ところが、銀行の統廃合のため、その支店では現金が下ろせないことが発覚。
急遽、現金が下ろせる近くの銀行へ行ってもらったのですが、現金を抱えて戻ってくるまでに2時間以上の時間がかかってしまいました。
この結果、多くの関係者に迷惑をかけてしまったのです。
客付けの仲介業者の責任とはいえ、弊社も非が全くないとは言えない立場です。
相手が大手仲介会社だということで油断していたのかもしれません。
用意周到に、念には念を入れて確認しておくべきだったのでしょう。
あらゆることを想定して、大手仲介会社の担当者にも助言をしておくべきだったと反省しています。
想定外のことが起きたときの行動も大切です。
真っ先に関係者に連絡入れて安心させること。
心から謝罪の言葉を伝えること。
最善の行動は何かを判断して、直ぐに行動すること。
今回は、多くの教訓を学ばせていただきました。
同じ轍は二度と踏まないことを心に刻みました。