簡易水洗トイレとは
田舎暮らしの物件を扱っていると、気になることが言葉に出会うことがあります。
「簡易水洗トイレ」。
このトイレはいったいどんなトイレなのでしょうか?
不動産業界では一般的に、トイレは次の三つに分けられます。
「下水道」、「浄化槽」、「汲み取り」。
では、簡易水洗トイレはどこに分類されるのでしょうか。
答えは「汲み取り」なのです。
では、なぜ「水洗」という表現になるのでしょうか。
これは、汲み取り式のトイレに少量の水を流して便器が汚れにくくしたものなのです。
基本的な構造は汲み取り式トイレなのです。
したがって、年に何回かはバキュームカーでたまった汚物を汲み取らなければならないわけです。
勿論、業者に頼めば有料でやってくれます。
最近は下水道が完備されてない場所では、浄化槽の設置が進んでいますし、市町村によっては補助金を出すところも増えてきました。
しかし、田舎暮らし物件が多くある場所では、汲み取り式トイレのままが多いのも現実です。
そこで、汲み取り式トイレを少し加工して、簡易水洗トイレにしているわけなのです。
言葉だけをとらえてしまうと、下水道設備が整った水洗トイレと間違えてしまうこともあります。
購入してみたら驚いたという話もありました。
田舎暮らし物件を探している方は、この「簡易水洗トイレ」という表現には、ぜひ気をつけてください。