信州松代というところ
信州の松代へ行ってきました。
築200年という古民家の調査のためにです。
想像していたような、まさに「古民家」というものではなかったのが少し残念でした。
何回も手直ししたり、補修したりするうちに、古民家の原型が崩れていくのが常識なのでしょう。
古民家マニアからすると、その点が残念なことになってしまうわけです。
しかし、田舎暮らしを楽しむには最高の環境でした。
松代といえば有名なのが松代藩のなごりがある城下町跡と佐久間象山です。
象山神社があることでも有名です。
しかし、今回の物件の直ぐ近くに、もう一つ有名なものがあることを知りました。
旧日本軍の松代大本営跡です。
終戦直前に造られ、終戦と同時に完成途上で工事が中止になったそうです。
アメリカ軍の本土上陸に備えて造られた、堅い岩盤の中にある大規模な地下壕といってもいいのでしょう。
この工事の多くの担い手は在日朝鮮人だったそうで、工事中の事故で多くの人が犠牲になったということも聞いています。
私たちはそういう歴史の事実も正しく知ることが大切なのだと思わされました。
今はここに東洋一といわれる、松代地震センターが気象庁の精密地震観測室と共同で置かれているそうです。
この測定器では、先の北朝鮮の核実験による揺れも感知したそうで、その精密度ゆえに東洋一といわれているそうなのです。
その直ぐ近くにある、築200年を超える古民家。
そんな物件を紹介できることを誇りに思い、感謝したいと思いました。