不動産売買のタイミング
今年は冬が長かったという印象です。
信州のある高原では、例年より約1ヶ月ほど雪が解けるのが遅い見込みだとか。
昨年、その信州のある高原の別荘を売買しようとしたのですが、売主がどうしても値段交渉に応じることが出来ずに売買が成立しませんでした。
私は長年の経験や勘などから、今回のチャンスを逃すと当分売れないだろうと思いましたので、弊社の担当者を通して売主に今回の機を逃してはいけないことを伝えたのです。
しかし、残念ながら買主の希望する金額は受け入れてもらえませんでした。
今までにも、何回となく同じようなケースで売買の機を逃した物件が多くありますが、その後の結果は芳しくないことがほとんどです。
1番多いのは、その後に何年間も売れないで、結局、更に値段を下げても売れないという結果になってしまうことです。
まさしく機を逃すという結末になってしまうわけです。
今回の信州の物件も、そのようなことになってしまう可能性が高いのです。
売るのを早まったという後悔よりも、売り逃がしたという後悔の方が、数からすると圧倒的に多いのが特徴です。
今回の信州の物件の売主も、実はもう既に後悔し始めています。
冬長かったことで、今年のスタートダッシュでつまずいたことによるプレッシャーが、そのような気持ちにさせてしまったのでしょう。
リゾート物件や田舎暮らし物件は、現在では圧倒的に買い手市場です。
勿論、人気のあるリゾート地や、そこにある人気の物件は例外的に売り手市場ですが、その数はさほど多くはありません。
こういう人気物件は、少し購入をためらった隙に、逆に直ぐ売れてしまうの現状なのです。
良く、直感は正しいとか、最初の印象は以外に当たっているとか言われることが多いですが、どうやら売買のタイミングというものにも、それに似たようなことがあるようです。
年々、そういう実感が強くなってきています。
ぜひ、売主も買主も機を逃さないことを望みます。