もしドラの秘密
もしドラ。
もはや誰もが知っている言葉です。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」という本のタイトルです。
略して、もしドラ。
このもしドラ、実に270万部を売り上げたそうです。
那須高原の高級リゾートホテル「二期娯楽部」で行われた経営セミナーで、この「もしドラ」の仕掛け人である、発行元のダイヤモンド社で企画・編集した「加藤貞顕」さんの講演を聴くことができました。
驚いたことが三つ。
一つはきっかけ。
加藤さんが、もしドラの著者「岩崎夏海」さんのブログを見て、この作品を書いてもらうことを企画したということです。
数多くあるブログの中から発掘したという事実です。
二つ目は、略称である「もしドラ」は、加藤さんがツイッターを使って広めたということです。
ツイッター検索を使って、ドラッカーについてつぶやいていた人に、かたっぱしからコメントを返し、「もしドラ」という略称を広めていったとか。
その後、もしドラ公式アカウントを作っていくのです。
三つ目は、販売に対して、まさしくドラッカーの言うところの「マネジメント」をしっかりと実践していたという事実です。
顧客定義をきちんとし、誰に売るかというターゲッティングもしっかりとし、販売促進など周到に準備していったのです。
270万部の大ヒットは偶然の産物ではなかったのです。
私は冗談ではなく「もし、もしドラの編集者がドラッカーのマネジメントを読んだら」という本を書きたいくらいの気持ちになりました。
何事も偶然はないのだと思います。
私たちのビジネスも同じです。