台風が去って
台風が去りました。
今回の台風の被害も甚大なものでした。
地震に津波、そして台風。
自然の脅威とその破壊力の前には、人間の科学や技術というものは、何て無力なものでしょうか。
私たちの先人達は、その自然と向き合いながら、様々な格闘を重ねながら今の時代を築いてきたのです。
美しい自然も、ひとたびその姿を変えれば、竜虎となって容赦なく私たちに襲い掛かってくるのです。
そんな自然の猛威を目にする度に、いかに日頃の悩みがちっぽけなものだったのか気がつくのです。
今回もたくさんの人々がその尊い命を失いました。
謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。
そのような尊い犠牲があるたびに、人間は謙虚になり反省し、未来に向けて準備をしてきたのでしょう。
そう考えると、過去に犠牲になった尊い御霊のおかげで、今日の私たちがあると言っても過言ではないかもしれません。
この台風の最中、私も信州の高山村で土地の境界の立会いがありその現場にいました。
暴風雨の中、傘も吹き飛ばされてしまい、雨にさらされながらの立会い現場でしたが、土地家屋調査士の方から土地の持ち主、隣地の方まで真剣にその作業に携わってくれました。
こんな時の土地家屋調査士の苦労はいかばかりでしょうか。
その果敢な姿にプロ根性というものを垣間見た思いでした。
責任感というものは、かくも美しいものかと思いました。
私もそんな責任感溢れる人になりたいものです。