甲子園に住む魔物
やはり甲子園には魔物が住んでいるのでしょうか?
毎年必ずある大番狂わせ。
今年も例外なくありました。
東東京代表の優勝候補「帝京」を公立高校の滋賀県代表の「八幡商」が破ったのです。
甲子園史上初めての9回の逆転満塁ホームラン。
8回終わって無得点に抑えていた帝京は十中八九勝利を手中に収めていました。
9回一死後からの3連打で満塁になった後、ショートゴロで併殺、万事休すと思った瞬間のエラー。
その直後の奇跡の逆転満塁ホームランでした。
百戦錬磨の「帝京」前田監督は言葉を失いました。
「これが甲子園か」。
思い出すのは2007年の夏の甲子園。
同じく公立高校の佐賀県代表「佐賀北」があれよあれよというまに、数々の優勝候補を破って決勝に進出したのです。
そして迎えた決勝戦。
相手は格上の広島県代表の「広陵」。
広陵リードで進んだ8回裏。
奇跡の逆転満塁ホームランが飛び出したのです。
佐賀北はこの夏の甲子園で、それまでの試合を延長再試合を制したり、やはり優勝候補の帝京を延長サヨナラ勝ちをしたりして、圧倒的に不利といわれた公立高校ゆえに、まさに奇跡の優勝と騒がれたのでした。
最後までけして諦めないこと。
なでしこジャパンが教えてくれたことでもあります。
そして、小が大を倒すことも可能であること。
一寸先は闇でもあること。
魔物が住むといわれる「夏の甲子園」が教えてくれます。
http://www2.asahi.com/koshien/89/saga/news/SEB200708230012.html